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【八ヶ岳】秋の硫黄岳・天狗岳に登り麓の温泉を楽しむ2泊3日の山旅! ~本沢温泉宿泊編~

白濁したお湯が沸きだす野天風呂「雲上の湯」 八ヶ岳
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八ヶ岳の硫黄岳と天狗岳に登ってきました。初日は本沢温泉で野天風呂を楽しみ、2日目に硫黄岳と天狗岳に登頂。黒百合ヒュッテに宿泊して、3日目に唐沢鉱泉に下りました。2日目は秋晴れの良いお天気で、硫黄岳と天狗岳の山頂からの大展望を楽しめました。3日目はあいにくの雨でしたが、下山後に唐沢鉱泉の秘湯を楽しむことができました。

この記事では、1日目の本沢温泉に宿泊するところまでをお届けします。

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秋の八ヶ岳登山&温泉を楽しむ山旅へ

今年はまだ八ヶ岳に行っていなかったので、雪が降る前に八ヶ岳の登山を計画しました。いままで南八ヶ岳の山にしか登っていなかったので、今回は北八ヶ岳を歩こうと、天狗岳をメインに、にゅうや白駒池などのトレッキングも楽しむコースとしました。

本来は9月下旬にテント泊で計画していたのですが、天候が悪いため10月上旬に延期。この間、山ではすっかり秋が深まり、気温がかなり下がってしまったため、小屋泊に切り替えました。

最終的に、今回歩いたコースは以下のとおりです。

初日は、小海町営バスを「みどり池入口」バス停で下車してスタート。しらびそ小屋を経由して本沢温泉までの軽い登りでした。

2日目は、本沢温泉から夏沢峠を経由して硫黄岳へ。硫黄岳の山頂で眺望を楽しんだあとは夏沢峠まで戻り、今度は箕冠山~根石岳~天狗岳と縦走。西天狗岳も往復しました。その後は、黒百合ヒュッテに下って宿泊。

3日目は、本来はにゅう~白駒池~麦草峠と歩いて、麦草峠から茅野駅へのバスに乗る予定でしたが、あいにくの雨。そのまま唐沢鉱泉に下り、秘湯を満喫したあと、送迎バスで茅野駅へ送ってもらいました。

今回の主な行程は、以下のとおりです。

  • 1日目
    • 10:30 みどり池バス停 出発
    • 12:00 しらびそ小屋 到着(ランチ)
    • 12:30 しらびそ小屋 出発
    • 13:20 本沢温泉 到着(泊)
  • 2日目
    • 06:30 本沢温泉 出発
    • 07:20 夏沢峠
    • 08:05 硫黄岳 到着
    • 08:40 硫黄岳 出発
    • 09:20 夏沢峠 到着(小休止)
    • 09:40 夏沢峠 出発
    • 10:00 箕冠山
    • 10:15 根石岳
    • 10:45 東天狗岳 到着
    • 11:05 東天狗岳 出発
    • 11:25 西天狗岳 到着
    • 11:40 西天狗岳 出発
    • 11:55 東天狗岳 到着(ランチ)
    • 12:35 東天狗岳 出発
    • 13:20 黒百合ヒュッテ 到着(泊)
  • 3日目
    • 07:50 黒百合ヒュッテ 出発
    • 09:30 唐沢鉱泉 下山

3日間で18.3km、累積標高は上り1,733メートル、下り1,448メートルでした。もともとテント泊で計画していたので、距離も累積標高も少なめで、かなりゆったりとした山歩きとなりました。

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硫黄岳・天狗岳登山口への公共交通機関でのアクセス

小海駅に到着した小海線の列車

稲子湯・みどり池入口へのバスがでる小海駅へはJR小海線で

硫黄岳・天狗岳への公共交通機関でのアクセスを紹介します。

今回利用した登山口「みどり池入口」や、その少し手前にある「稲子湯」へは、JR小海線の小海駅から小海町営バス「松原湖線」でアクセスできます。今回は、東京から北陸新幹線で佐久平駅へ。佐久平駅から小海線で小海駅を目指しました。

  • バス路線名: 松原湖線
  • 運行会社: 小海町
  • 運行経路: 小海駅~稲子湯・みどり池
  • 運行期間: 2024年4月20日~11月30日
  • 運賃(最寄駅から): 800円
  • Webサイト: 小海町 松原湖線
  • 概要: 硫黄岳や天狗岳の登山口となる稲子湯・みどり池入口バス停へは、JR小海線の小海駅から小海町営バスが運行する「松原湖線」に乗車します。バスの運行期間は2024年4月20日~11月30日です。小海駅からみどり池入口、稲子湯までの運賃は800円で、所要時間はおよそ45分です。冬季も運行されますが、稲子湯・みどり池入口バス停へは行きませんので、登山には利用できません。

しらびそ小屋や本沢温泉に宿泊するなら、小海町営バスを利用してみどり池入口、または、稲子湯へアクセスするのが便利です。

一方、八ヶ岳の西麓からは、桜平、唐沢鉱泉といった登山口を利用することができます。今回利用した唐沢鉱泉と桜平へは路線バスはなく、JR茅野駅からタクシー利用となります。

  • 唐沢鉱泉
    • JR中央本線 茅野駅からタクシーで約45分(約8,000円)
    • 唐沢鉱泉に宿泊する場合は茅野駅からの送迎バスあり
  • 桜平
    • JR中央本線 茅野駅からタクシーで約50分(約7,500円)
    • 桜平の登山口から30分ほど登ったところにある夏沢鉱泉に宿泊する場合は、JR茅野駅からの送迎あり

北八ヶ岳の主要登山口への路線バス・タクシーなどでのアクセスについては、以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

【北八ヶ岳】北八ヶ岳主要登山口への公共交通機関(路線バス等)アクセスまとめ(2024年版)
天狗岳や白駒池、北横岳、蓼科山といった北八ヶ岳への主要登山口(桜平・唐沢鉱泉・渋の湯・稲子湯・麦草峠・北八ヶ岳ロープウェイ・蓼科山登山口・蓼科牧場など)への公共交通機関でのアクセスをまとめました。公共交通機関を利用して、北八ヶ岳に登山やトレッキングに行かれる方の参考になれば幸いです。
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【みどり池入口→本沢温泉】バス停からしらびそ小屋を経て本沢温泉へ

1日目は、小海駅から乗車したバスをみどり池入口バス停で下車してスタート。しらびそ小屋までは林道のような歩きやすい道が主体で傾斜は緩やか。しらびそ小屋から本沢温泉までは、苔生した平坦な道が多く、八ヶ岳らしい森のトレッキングを楽しめます。

みどり池入口バス停から出発!

JR小海駅前のバス停

JR小海駅前のバス停

大宮駅から北陸新幹線「はくたか」に乗って佐久平駅で下車。佐久平駅で小海線に乗り換えて小海駅へやってきました。稲子湯方面へのバスは、この小海駅の駅前のバス停から発車します。

稲子湯・みどり池入口へ行く小海町営バス

稲子湯・みどり池入口へ行く小海町営バス

9時38分のバスに乗車。他には地元の利用者と思われる方が3名ほどでしたが、松原湖の近くで登山者が3名ほど乗車しました。

小さな駐車場があるだけの「みどり池入口」バス停

小さな駐車場があるだけの「みどり池入口」バス停

バスは40分ほどで「みどり池バス停」へ。ここで下車します。他の登山者の方々もこのバス停で下車しました。

みどり池バス停には小さな駐車場がある以外は何もありません。水場もトイレもないので、このバス停から出発する場合には、小海駅で準備をしてからバスに乗ると良いでしょう。

とりあえず簡単に準備をして、出発します。

みどり池入口からの登山道入口のゲート

みどり池入口からの登山道入口のゲート

バス停や駐車場のすぐ奥にあるこのゲートを超えて、林道を歩いていきます。

林道と登山道を交互に歩いてこまどり沢へ

みどり池入口バス停近くの登山道入口

林道からすぐに登山道へ

林道からすぐに登山道への入口があります。今日の目的地は本沢温泉ですが、このあたりの道標では「みどり池」とある方へ向かっていきます。みどり池は、しらびそ小屋のあるところで、今日のルートの中継地点にもなります。

静かな森が続くみどり池入口からの登山道

静かな森が続くみどり池入口からの登山道

静かな森の中を歩いていきます。すでに時刻は10時半過ぎ。この時刻から登り始めるのは、ここまで乗ってきたバスを使う人たちくらいでしょうから、人が少なくとても静かです。

何度か林道を渡るみどり池への登山道

何度か林道を渡るみどり池への登山道

登山道は林道と交差していて、何度か林道を渡ります。最初のうちは、傾斜はごく緩やかで、とても歩きやすい道です。

林道のような道が続くみどり池への登山道

林道のような道が続くみどり池への登山道

何度か林道を渡ると、このような幅の広い、林道のような道に出ます。しばらくはこの道を歩いていきます。ところどころ、やや急な登りもありますが、全般的には非常に歩きやすい道が続きます。

小さな沢が流れる「こまどり沢」

小さな沢が流れる「こまどり沢」

登山道から沢の音が聞こえるようになると、まもなく「こまどり沢」に到着です。みどり池バス停から1時間弱でした。沢はどこかなと探してみると……

爽やかなこまどり沢の流れ

爽やかなこまどり沢の流れ

ロープが張ってあって近寄れませんが、すぐ近くに小さな沢が流れていました。涼しげで良い場所ですが、沢の水に触れないのが残念。

苔生した登山道を登り「しらびそ小屋」へ

こまどり沢から先の苔むした登山道

こまどり沢から先の苔むした登山道

こまどり沢から先は、ようやく登山道らしくなり、傾斜もやや急になります。といっても、急登というわけではなく、登山道としては歩きやすい道が続きます。

そして、北八ヶ岳らしい苔生した岩や倒木が美しい!

岩や林床を苔が覆う登山道

岩や林床を苔が覆う登山道

登っていくほどに苔が増えてきて、岩や木の根っこが一面苔に覆われているようなところもあります。

白い胞子体が伸びるスギゴケ

白い胞子体が伸びるスギゴケ

登山道でよく見かけるこの苔はスギゴケの仲間のようです。白い棒のようなものは、スギゴケの雌株から伸びる胞子体。胞子体の中の胞子が成熟すると、風で飛ばされて、スギゴケが増えていくのだそうです。春と秋によく見られるという胞子体。登山道を観察してみると面白いですね。

みどり池

みどり池に到着

こまどり沢から30分弱登ると、視界が開けて、小さな池がありました。ここがみどり池です。標高は2,097メートル。みどり池入口バス停が1,575メートルですから、標高差で500メートルくらい登ってきたことになります。「そんなに登ってきた?」と思うくらい、傾斜の緩い歩きやすい道でした。

みどり池と天狗岳を眺めながらしらびそ小屋のカレーでランチ

みどり池のほとりに建つ山小屋「しらびそ小屋」

みどり池のほとりに建つ山小屋「しらびそ小屋」

みどり池のほとりに建つしらびそ小屋です。とても良い雰囲気の山小屋ですね。おなかが空いたので、ここでお昼にしようと、ザックを下ろして小屋の中へ。

「カレーがおいしいですよ」とのことでしたので、ベーコンカレーを注文。お天気が良かったので外で食べるというと、外のテーブルまで持ってきてくれるとのことでした。

しらびそ小屋の「ベーコンカレー」

しらびそ小屋の「ベーコンカレー」

10分ほどでベーコンカレーがやってきて来ました。コクのあるカレーが薄切りのベーコンに絡んでおいしかったです。あっという間に食べ終わってしまいました。

みどり池と天狗岳

みどり池と天狗岳

みどり池の向こうに見えるのは天狗岳。天狗岳は東天狗岳と西天狗岳の双耳峰ですが、しらびそ小屋から見えるのは東天狗岳の東斜面です。なかなか迫力がありますね。

ランチも含めて30分ちょっと休憩したので、今日の宿、本沢温泉を目指すことにしましょう。

木道が整備された苔の道を歩いて本沢温泉へ

森林鉄道のレール跡が残る本沢温泉への道

森林鉄道のレール跡が残る本沢温泉への道

みどり池の横から本沢温泉へと続く登山道が続いています。登山道に入ると、すぐにレールのようなものがあるのに気がつきました。以前、この付近には牛が引く森林鉄道があったのですが、その名残のようです。

中山峠への分岐

中山峠への分岐

数分歩くと分岐に出ました。右に行くと、天狗岳から北へ下ったところにある中山峠に出るようです。中山峠のすぐ西側には黒百合ヒュッテがありますが、そちらは明日歩く予定です。今日は左の本沢温泉の方へ。

小さな沢沿いにほぼ平坦な道が続くしらびそ小屋~本沢温泉の道

小さな沢沿いにほぼ平坦な道が続くしらびそ小屋~本沢温泉の道

しらびそ小屋から本沢温泉への道はほぼ平坦。針葉樹に囲まれた森の中を、小さな沢沿いに歩いていきます。森林トレッキングといった感じで、なかなか良い雰囲気です。

木道が整備されている針葉樹の森

木道が整備されている針葉樹の森

湿地になっているためか、植生保護のためか、木道が整備されているところもあります。とても歩きやすい道です。

本沢温泉への登り

本沢温泉への登り

ずっと平坦な道が続いていましたが、一か所だけ登りがあります。シラビソの森の中を登っていきますが、それほど長くは続きません。

本沢温泉近くの林道との合流点

本沢温泉近くの林道との合流点

少し登って、少し下ると、林道のような道に出ました。道標に「松原湖」とありますが、松原湖の近くにある稲子登山口から登ると、ここに出るようです。「本沢温泉 夏沢峠」とある方へ進みます。

針葉樹の森の中にある本沢温泉のテントサイト

針葉樹の森の中にある本沢温泉のテントサイト

すぐに本沢温泉のテントサイトに出ます。本沢温泉の建物からは徒歩3分ほど離れていますが、そのおかげで、森に囲まれた、とても静かなテント場になっています。

本沢温泉テント場の水場

本沢温泉テント場の水場(煮沸が必要)

テント場の近くの水場です。この水場の水は煮沸が必要とのこと。本沢温泉の建物にある水場は、そのまま飲用できます。

本沢温泉

本沢温泉に到着!

テント場から小さな沢を渡り、少し登ると、本沢温泉に到着しました。標高は2,150メートル。しらびそ小屋と50メートルほどしか違いません。なるほど、ほとんど平坦なわけですね。

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【本沢温泉】日本最高所の野天風呂と内湯で温泉三昧!

1日目は本沢温泉に宿泊します。日本最高所にある野天風呂と、本沢温泉の宿内にある内湯と両方に入って温泉を満喫。部屋も個室でゆっくりと休むことができました。

本沢温泉にチェックイン

雰囲気の良い建物が並ぶ本沢温泉

雰囲気の良い建物が並ぶ本沢温泉

早速、宿泊の手続きをします。1泊2食付き12,000円を支払い、お部屋に案内してもらいます。途中、内風呂やトイレ、食堂の場所も案内してくれました。

本沢温泉新館の個室

本沢温泉新館の個室

お部屋は新館の角部屋。一人でこのスペースを独占できるのはありがたいですね。

ザックを下ろし、早速、日本最高所にあるという野天風呂に入りに行きます。

日本最高所の野天風呂「雲上の湯」はなかなかワイルド!

本沢温泉から野天風呂「雲上の湯」への道

本沢温泉から野天風呂「雲上の湯」へ

野天風呂「雲上の湯」は、本沢温泉から夏沢峠方面へ少し登ったところにあります。10分くらい山道を登るので、登山靴で行った方がいいです。

野天風呂への分岐

野天風呂への分岐

盛大に逆光ですが、5分ほど登ると分岐に出ます。ここを「野天風呂」とある方へ進みます。

野天風呂手前の滑落注意の道

野天風呂手前の滑落注意の道

野天風呂の少し手前にはこんなところもあります。そういえば、本沢温泉で宿泊の手続きをするとき、夜間は危険なので野天風呂に入らないように言われました。たしかに、ここは暗かったら危険ですね……

白濁したお湯が沸きだす野天風呂「雲上の湯」

白濁したお湯が沸きだす野天風呂「雲上の湯」

野天風呂に到着しました。幸い、先客がいなかったので、すぐに入れそうです。

……が、着替える場所も特にないので、湯舟の周りに散らばっている板切れの上で着替えます。湯舟のまわりは砂利が多いので、素足では痛いです。

硫黄の香りが漂う野天風呂「雲上の湯」

硫黄の香りが漂う野天風呂「雲上の湯」

白濁したお湯に硫黄の香りがします。まわりに誰もいないので、遠慮なく裸になって、かけ湯をしてから入ります。お湯は熱め、湯舟はかなり深いです。

ph3.0の硫酸塩温泉(含硫黄‐カルシウム・マグネシウム)です。もちろん源泉かけ流しです。お湯の温度は気温によって変わるようで、真冬はぬるいのだとか。このときは、昼間でまだ気温が高かったためか、お湯が熱かったのだと思います。

野天風呂「雲上の湯」から眺める硫黄岳の爆裂火口

野天風呂「雲上の湯」から眺める硫黄岳の爆裂火口

大自然の中で野天風呂に浸かりながら、目の前には大迫力の硫黄岳の爆裂火口を眺めます。素晴らしいロケーションの温泉で、最高の時間を楽しめました。

素晴らしいロケーションの野天風呂「雲上の湯」

素晴らしいロケーションの野天風呂「雲上の湯」

野天風呂からの景色はこんな感じです。すぐ下には湯川が流れています。沢の流れと鳥の鳴き声を聞きながら温泉に入っていました。

しばし野天風呂を楽しんでから本沢温泉へ戻りました。

内湯「苔桃の湯」にも入浴!

本沢温泉前のテーブルで湯上りのビール!

本沢温泉前のテーブルで湯上りのビール!

野天風呂から帰ってきて、売店で缶ビールを買って、湯上りの一杯! 外のテーブルがあるところで、景色を眺めながらのんびり飲んでいました。

本沢温泉の部屋から眺める迫力のある硫黄岳

本沢温泉の部屋から眺める迫力のある硫黄岳

夕方になり、だんだん寒くなってきたので、部屋に戻りました。部屋からは硫黄岳がきれいに見えます。明日、登る予定です。

本沢温泉の温泉の成分と料金を示す掲示

本沢温泉の温泉の成分と料金を示す掲示、内湯にも入ってみます

しばらく部屋でのんびりしたあと、内湯の「苔桃の湯」へ。苔桃の湯は地下1階にあり、部屋から館内を通って温泉に行くことができます。野天風呂とは源泉が異なるため、温泉の成分も全く違います。苔桃の湯はph6.9のナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・炭酸水素塩泉温泉。

大きな木の蓋を開けて湯舟に浸かると、野天風呂とは異なり、柔らかい温泉です。ややぬるめでしたので、長い時間、湯舟に浸かり、温まることができました。

外来入浴の場合、野天風呂と苔桃の湯の両方に入ると、それぞれ1,000円(あわせて2,000円)かかりますが、本沢温泉に宿泊すると、どちらも入り放題です。前述のとおり、野天風呂は夜間は入れませんが、内湯の苔桃の湯は24時間入れます。

本沢温泉の建物から少し離れたところにある「石楠花の湯」

本沢温泉の建物から少し離れたところにある「石楠花の湯」

なお、冬季は本沢温泉の建物の外にある「石楠花の湯」が営業します。内湯の源泉がこの石楠花の湯の近くにあるそうですが、冬季は館内まで引いてくると温度が下がってしまうため、源泉に近い石楠花の湯に切り替えるのだとか。

https://www.yatsu-honzawaonsen.com/

本沢温泉でゆっくり休む

本沢温泉の夕食はお蕎麦付き

本沢温泉の夕食はお蕎麦付き

夕食は17時半から。長野らしく夕食にお蕎麦がついています。ごはん、お味噌汁はおかわり自由で、おいしくいただきました。

本沢温泉の新館で焚かれているストーブ

本沢温泉の新館で焚かれているストーブ

夕方以降、急に冷え込んできて、部屋の中も寒くなりました。部屋には暖房がないのですが、階下のストーブに火が入れられています。寝るまでは部屋のドアを開けておくと、少し暖かい空気が入ってきます。

消灯は20時半ということで、20時過ぎに就寝。寒いかと思いましたが、布団が暖かく、快適に眠ることができました。

本沢温泉の朝食

本沢温泉の朝食

翌日は5時前に起床。朝食は5時半からです。朝食はかなりシンプルですが、個人的にはこれで十分です。

部屋に戻って支度を済ませて出発です。2日目は、硫黄岳と天狗岳に登って、黒百合ヒュッテを目指します。その様子は以下の記事にをご覧ください。

【八ヶ岳】秋の硫黄岳・天狗岳に登り麓の温泉を楽しむ2泊3日の山旅! ~硫黄岳・天狗岳登頂編~
秋の硫黄岳・天狗岳に登ってきました。初日は本沢温泉に宿泊し、翌日はいよいよ硫黄岳と天狗岳に登ります。秋晴れの下、山頂からの絶景を満喫して、黒百合ヒュッテに下りました。翌日はあいにくの雨で、唐沢鉱泉へ下山。唐沢鉱泉の秘湯を楽しんでから帰宅しました。この記事では、本沢温泉を出発するところからお届けします。

以上、「【八ヶ岳】秋の硫黄岳・天狗岳に登り麓の温泉を楽しむ2泊3日の山旅! ~本沢温泉宿泊編~」でした。初日の行程は軽めのハイキング程度でしたが、本沢温泉のワイルドな野天風呂と柔らかめのお湯の内湯と、両方の温泉を楽しむことができました。

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八ヶ岳エリア
南八ヶ岳は、ゴツゴツとした絶景の稜線歩きを楽しめるエリアです。八ヶ岳最高峰の赤岳(2,899メートル)をはじめとして、硫黄岳、横岳などの南八ヶ岳の主稜線は、岩場や鎖場が続く核心部。お天気の良い日に登れば、素晴らしい絶景を楽しむことができます。日帰りで登れる編笠山や西岳、権現岳なども魅力的。首都圏からのアクセスも良く、北アルプスなどに比べるとコンパクトにまとまっている山域なので、日帰りや1泊2日でも十分に楽しむことができます。

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