40代半ばで登山を始めて約3年。最初は高尾山レベルでしたが、今では奥多摩・丹沢のメジャーな山にはほぼ登りましたし、八ヶ岳にも登れるようになりました。2021年には北アルプス初挑戦、2022年にはテント泊で奥穂高岳に登ることもできました。体力・筋力に自信がなかった私が、どんな山に登ってステップアップしていったかを紹介します。
初心者から中級者への登山のステップアップ
私が登山を始めたのは2019年秋。最初は、高尾山周辺の山や、奥多摩の低山が中心でしたが、徐々に標高の高い山、コースタイムの長い山にチャレンジしてきました。
基本的にソロで登りますし、体力や筋力にはまったく自信がなかったので、かなり慎重に登る山を選んできました。それでも、月に2回くらいの山行をしていくと、徐々に体力や技術が身についてきて、少しずつ難易度の高い山にも登れるようになってくるものです。
これまでの登山を、ステップ毎にざっと振り返ってみると……
- 【ステップ1】東京近郊の低山でレベルアップ
- 初登山は景信山~高尾山(累積標高844m、距離9.0km)(2019年11月)
- 奥高尾縦走で18kmのロングコースに挑戦(2020年6月)
- 【ステップ2】標高差1,000メートル以上の山に挑戦
- 標高差1,200mの三ツ峠山に挑戦(2020年8月)
- 初八ヶ岳(編笠山日帰り)に挑戦(2020年9月)
- 初テント泊登山(瑞牆山)に挑戦(2020年10月)
- 【ステップ3】鎖場・梯子の多い中級山岳に挑戦
- 八ヶ岳縦走(硫黄岳~赤岳)に挑戦(2021年8月)
- 初北アルプス登山(蝶ヶ岳)に挑戦(2021年9月)
- 標高差1,500mの雲取山に挑戦(2021年10月)
- 【ステップ4】3000メートル級の高山に挑戦
- 涸沢テント泊で奥穂高岳に挑戦(2022年8月)
- 栂池ピストンで白馬岳に挑戦(2022年10月)
こんな感じです。
最初の1年で、東京近郊の山で徐々に標高を上げていき(ステップ1)、翌年の夏には標高差1,000m以上の山にも登れるようになりました(ステップ2)。その後は、小屋泊、テント泊にも挑戦し、2年目の夏には、八ヶ岳の縦走や北アルプスの登山もできるようになりました(ステップ3)。
2022年には、念願だった槍・穂高連峰の最高峰、奥穂高岳(標高3,190メートル)に登ることができました。
まだまだ難易度が高くて、体力的・技術的に登れない山はありますが、標高差で1,200メートル以上を登れるようになると、かなり多くの山に登れるようになります。3,000メートル級の高山も選択肢に入ってきますので、登山の幅が広がります。
以下では、ステップ毎にどんな山に登ってきたのか、過去の登山を振り返りながら紹介していきます。
【ステップ1】東京近郊の低山でレベルアップ
登山を始めてからしばらくは、東京近郊の低山に登りました。最初は標高差300~400メートル、距離10km以下の山から始めて、徐々に標高差やコースタイムの長い山へに登るようにしてきました。
初登山は景信山~高尾山縦走、バス停から1時間で山頂へ
登山を始めようと思って、登山の「三種の神器」(ザック、登山靴、レインウェア)と最低限の装備を揃えたのが2019年の秋。初めての登山は、小仏バス停から景信山に登り、高尾山まで歩くコースでした。
東京に住んでいるので、登山初心者が登るのは「高尾山」と思っていました。が、高尾山は観光客でも容易に登れる山なので、もうちょっと登山っぽい山に行きたい!ということで、高尾山のお隣の景信山を選んだのでした。
小仏バス停からスタートしましたが、登山口まで15分、そこから景信山の山頂までは約45分で到着しました。コースタイムより少し早いくらいでしたが、思ったよりあっけなく山頂に着いた、というのが率直な感想です。
それでも、初めて自分の足で山頂まで登ったという充実感はありましたし、山頂から眺めた富士山が素晴らしく、「登山っていいな」と思ったのを覚えています。
疲れていたらそのまま小仏バス停に戻る計画でしたが、まだ元気だったので、高尾山まで縦走しました。高尾山からの下山はケーブルカーを使いましたが、初登山で9kmを歩き、累積標高でも840メートルを登ることができたので、これなら他の山にも登れそう、という感触を得られた登山でした。
下山後は高尾山口の「極楽湯」へ。登山後に温泉に入ってビールを飲むというルーティンは、初登山の日から現在まで続いているのです(笑)
奥多摩の低山でハイキングで徐々に距離を伸ばす
2回目の登山で歩いたのが、奥多摩の入門コースともいえる高水三山です。標高700メートル前後の3つの山をつないで歩く、「ミニ縦走」ともいえるコースです。
景信山~高尾山のコースにはなかった急登や、ほんのわずかですが、手を使って登る岩場などがあり、少し登山っぽい雰囲気を味わうこともできました。
高水三山の最高峰、岩茸石山の山頂でお昼のカップヌードルを食べましたが、この山頂からの景色を今でも覚えています。
青梅線の軍畑駅からスタートして、高水山~岩茸石山~惣岳山と3つのピークに登り、御嶽駅へと降りるコースで、距離は約10km、累積標高は約950メートルでした。
高水三山を歩いたときの様子は、以下の記事をご覧ください。
その次に挑戦したのは浅間嶺(せんげんれい)。払沢の滝からスタートして、浅間尾根を歩いて浅間嶺へ。山頂を踏んだあとは、そのまま浅間尾根を歩いて、人里(へんぼり)峠を経て、数馬へ下山しました。
晴天の土曜日でしたが、浅間嶺から先、数馬に下山するまで、ほとんど人とすれ違わずに、静かな山歩きを楽しめた登山でした。
距離は13.2km、累積標高は1,100メートル。少しずつですが、長い距離を歩けるようになってきたと実感したのでした。
膝痛発生! 緊急事態宣言中に対策を実施!
調子に乗って、どんどん距離の長いコースを歩いていたら、いきなり膝痛が発生しました。棒ノ折山から岩茸石山、高水山を経て、軍畑駅まで歩いた時のことです。岩茸石山からの下山時に膝が痛み始め、ヨレヨレになりながら軍畑駅にたどり着いたのでした。
14.3kmという距離はともかく、累積標高が1,440メートル、棒ノ折山の沢沿いの登山道は足を大きく上げて登らないといけないところも多く、膝に負担がかかったのだと思います。
いったん膝痛が発生すると、たいした距離の山でなくても、何度も再発するのですよね。1ヵ月くらい間を開けて膝を休ませたつもりだったのですが、ヤビツ峠から大山に登ったときや、御岳山~大岳山を歩いた時も膝痛に悩まされたのでした。
その後、新型コロナウイルス感染症が発生し、緊急事態宣言が発令されたため、4ヵ月ほど登山はお休みとなりました。その間に、膝痛を何とかしたいということで、以下の対策を実施。
- スクワットで足の筋肉を鍛える
- トレッキングポールを購入して、登山中の膝への負担を押さえる
- ペラペラだったインソールを、立体的でクッション性のあるものに交換
膝痛の原因をネットで調べると、膝周辺の筋肉の炎症だということがわかりました。結局、筋肉を鍛えないと根本的には解決しないのだろうということで、スクワットを日課にしたのでした。
他にも上記のような対策を実施しました。その結果、何が効いたのかはわかりませんが、緊急事態宣言が開けて登山を再開したときには、ほぼ膝痛に悩まされることはなくなりました。
【ステップ2】標高差1,000メートル以上の山に挑戦
低山に登りなれて、次のステップとして目標にしたのは、登山口と山頂の標高差が1,000メートル以上の山。おのずと標高は1,500メートル以上になります。
猛暑の三ツ峠山、標高差1,200メートルに挑戦!
これまで、奥多摩や高尾の標高差が500メートルくらいの山が多かったのですが、だいぶ歩きなれて、膝痛も何とか克服できたということで、次の目標として、「標高差が1,000メートル以上の山」を設定しました。八ヶ岳や北アルプスに登るのであれば、それくらいの体力がないと厳しいだろう、と思っていたからです。
最初に挑戦した標高差1,000メートル以上の山は、河口湖の近くにある三ッ峠山です。三ッ峠駅の標高が約600メートル、三ッ峠山の山頂が1,785メートルということで、標高差は約1,200メートル!
三ッ峠駅からのルートは、途中からかなりの急登続き。登ったのが8月だったのもあり、猛暑も追い打ちをかけて、これまでで一番苦しい山行になりました。
それでも、休み休み、何とか登頂。意外にも、ほぼコースタイムどおりに登ることができました。登山を始めてから約9ヵ月でした。
編笠山、平標山・仙ノ倉山……標高2,000メートル級の山にチャレンジ!
標高差1,000メートルを登れるようになったので、登れる山の範囲が一気に広がりました。次にチャレンジしたのが、八ヶ岳の編笠山。東京からでも日帰りで登れそうだったので、9月下旬に、観音平からのピストンで登りました。
あいにく、山頂はガスが多めでしたが、標高2,500メートルを超える山からの絶景を眺めることができて、感動したものです。
そして、青年小屋を通った時に、テント泊をしている人がいるのを見て、次はテント装備を買いそろえようと決心したのでした。こんなに素晴らしい山に日帰りはもったいない! と思ってしまったのです(笑)
紅葉シーズンの10月には、新潟県の平標山・仙ノ倉山へ。この山も、登山口からの標高差が約1,000メートル。平標山に登頂したあとに、仙ノ倉山まで往復したので、かなり疲れました。それでも、平標山~仙ノ倉山の素晴らしい稜線を歩くことができて、登山の楽しみがまた一つ増えたのでした。
一気に初テント泊・初山小屋泊へ!
テント泊装備を揃えて、初テント泊は瑞牆山へ。重いテント泊装備を担いでどのくらい歩けるかがわからなかったので、登山口から1時間でテント場がある富士見平小屋に到着するコースを選びました。
テント泊装備の重さは約15kg。普段の日帰り登山の倍くらいあり、ずっしりと重いです。ザックのおかげで肩に重さがかかることはないのですが、足にかかる負担はどうしようもありません。この重さを背負っての登山は、これまでの日帰り登山とは難易度がまったく違う! と感じました。
瑞牆山の山頂からの景色はまさに絶景! 低山の里山的な景色も好きですが、やはり2,000メートルを超える山からの眺望は素晴らしいと再認識した山行でした。
テント泊の次は、山小屋泊に挑戦! 選んだ山は、丹沢の塔ノ岳。大倉から塔ノ岳へ登る大倉尾根、通称「バカ尾根」は、延々と階段が続きます。標高差も1,200メートルと、登れる自信がなかったのでこれまで避けてきましたが、ようやくチャレンジ。
初日は大倉尾根から塔ノ岳に登り、尊仏山荘に宿泊。翌日、表尾根を歩いて下山するコースでした。日曜日の宿泊でしたので、尊仏山荘は空いていて快適に過ごすことができました。
丹沢の表尾根も初めて歩きましたが、眺望が素晴らしいコースです。この山行で、塔ノ岳をはじめ、丹沢の魅力に取りつかれ、何度も登るようになったのでした。
【ステップ3】鎖場・梯子の多い岩稜帯や中級山岳に挑戦
次のステップとして、鎖場や梯子がある本格的な岩稜帯にチャレンジしました。今までよりも技術的に難易度が少し高い山や、標高差・コースタイムが大きな山にも挑戦しました。
テント泊で南八ヶ岳(硫黄岳~横岳~赤岳)の縦走へ
これまで登ってきた低山でも、多少の鎖場や岩場、梯子はありましたが、本格的な岩稜帯を歩いたことはありませんでした。いきなりあまり難易度の高い山に行くのはリスクが高いので、どこか良いかを調べたところ、最初のターゲットは南八ヶ岳の硫黄岳~赤岳の縦走に決めました。
赤岳鉱泉に前泊すれば、稜線までは1時間半くらいですし、硫黄岳から赤岳まで縦走して、行者小屋経由で戻ってきても、距離は9kmほどで、コースタイム的にもかなり余裕があります。
当日はとても良いお天気に恵まれて、稜線や各ピークからの絶景を満喫することができました。少し不安だった鎖場や岩場、梯子も問題なくクリアできましたし、怖さはまったくなく、むしろ楽しいくらいでした。
これなら、難易度低めのところなら、高山でも行けるかな? と思った山行でした。
北アルプス初挑戦は徳澤から蝶ヶ岳へ
八ヶ岳に行った翌月、初の北アルプス登山へ。上高地でのキャンプも楽しみたかったので、徳澤にテント泊して、そこから蝶ヶ岳に登りました。
徳澤と蝶ヶ岳山頂の標高差は約1,100メートル。それなりに登りますが、山頂直下まではずっと樹林帯で、危険箇所はほとんどなく、問題なく登頂できました。
蝶ヶ岳は、まさに「槍・穂高の展望台」。梓川を挟んで反対側に、槍ヶ岳から穂高連峰に続く稜線が目の前に見えます。次は向こうの山に登りたいなぁ、と強く思いましたね。
蝶槍まで行きましたが、そこからは常念岳など常念山脈の山々が。燕岳から続く常念山脈を歩くのも楽しそうです。
こんな感じで、初めての北アルプス登山そのものには十分満足できたのですが、さらに登りたい山が増えてしまったのでした(笑)
標高差1,500メートル! 鴨沢から雲取山へ小屋泊登山
東京都最高峰の雲取山の標高は2,017メートル。北アルプスや八ヶ岳に比べれば低いのですが、登山口となる鴨沢との標高差は1,500メートルもあります。その標高差にビビッて、これまで登らずに来たのですが、今ならたぶん登れるだろうということで、雲取山荘に1泊する行程で挑戦しました。
実際に登ってみると、比較的緩やかな登りがずっと続き、急登はほとんどありません。登山口から山頂まで約11kmと、距離は長かったので時間はかかりましたが、それほど苦労せずに登ることができました。これなら、もっと早く登っておけばよかった……。
これまでで最も標高差のある山でしたが、まったくそんな感じはしませんでした。標高差もですが、急登がどのくらいあるかや、岩場や鎖場などの難所がどのくらいあるのかも重要なんだと感じたのでした。
塔ノ岳から檜洞丸へ、丹沢主稜縦走!
登山を初めてからちょうど丸2年の2021年秋に、塔ノ岳から、丹沢山、蛭ヶ岳を経て、檜洞丸へと縦走する山行に挑戦。途中、蛭ヶ岳山荘に泊まりました。
丹沢山までは登ったことがあったのですが、丹沢山から先は初めて。丹沢山~蛭ヶ岳の稜線は素晴らしく、とても標高1,500メートル前後の山とは思えません。
ただ、アップダウンが多く、奥多摩の山と違って巻道もまったくないので、かなりきつかったです。大倉から塔ノ岳まで、1,200メートルを登り切ったあとでのアップダウンですので、かなり足にこたえます。雲取山よりも、こちらのほうがよほどキツいですね……。
蛭ヶ岳山荘に宿泊した日はお天気に恵まれ、夕陽や夜景、日の出を見ることができました。日曜日の宿泊だったせいか、ソロの方がかなり多く、いろいろな方とお話しできたのも楽しかったです。
翌日は、蛭ヶ岳から檜洞丸へ。蛭ヶ岳山頂直下は急な下り坂で、鎖場もいくつかあり、丹沢のメジャーな登山ルートの中では最難関なんだそうです。ただ、八ヶ岳で鎖場にはだいぶ慣れたので、特に問題なく下ることができました。
が、檜洞丸へのルートもアップダウンが多くキツいです。特に、檜洞丸への最後の登り返しは、標高差で300メートルを登らないといけないので、大変でした。
それでも、丹沢の主だった山を縦走するコースを歩ききれたので、満足度の高い山行になりました。
【ステップ4】3000m峰の高山、北アルプス最高峰の奥穂高岳へ!
登山3年目となる2022年は、北アルプスの槍・穂高連峰のどこかに登ることを目標にしました。春、暖かくなってから標高差1,000メートル以上の山に多く登って体をつくり、8月にテント泊で奥穂高岳に登ることができました。
春~初夏はトレーニングを兼ねて奥秩父の山へ!
夏山シーズンに北アルプスや八ヶ岳の山に登れる体力づくりをと考え、春~初夏の時期に、主に奥秩父周辺の山に登りました。もちろん、単にトレーニングのために登ったのではなく、その山そのものも楽しみました。
ゴールデンウィークに、秀麗富嶽十二景の「本社ヶ丸」「清八山」に登り、さらに三ツ峠山まで縦走しました。
笹子駅から本社ヶ丸に登るだけでも標高差が1,000メートル以上、しかも急登が続くコースですが、そこから清八山を経由、大きく登り返して三ツ峠山へ。標準コースタイムは10時間以上でしたが、休憩込みで8時間半で歩けました。累積標高は1,800メートル以上と、これまでの日帰り登山では最もハードでした。
5月下旬には、奥秩父の前衛峰「乾徳山」に登ってきました。バス停から山頂までの標高差は1,200メートル、終バスまでの時間が7時間という制限時間付きでの日帰り登山でしたが、無事に6時間弱で登れました。
乾徳山の山頂直下には鎖場が連続するところがあり、北アルプスの岩稜帯を登る練習も兼ねていました。山頂のすぐ下の長い鎖場は少し怖かったですが、良い練習になりました。
乾徳山の翌週、奥秩父の主脈にある「甲武信ヶ岳」に山小屋泊で登ってきました。登山口となる西沢渓谷から急登が続く「徳ちゃん新道」を経由して、標高差1,300メートルを登り切って山頂へ。山小屋泊だったので、体力的・時間的には余裕がありましたが、急登続きの登りはかなりキツかったです。
6月下旬には、奥秩父の百名山「両神山」に日帰りで登りました。奥秩父らしい深い樹林帯が続く山です。緩急はありながらも、日向大谷バス停からの標高差は1,100メートル弱にもなります。梅雨の中休みの暑い日だったので少しバテましたが、無事に登頂。帰りのバスの時間にも余裕をもって下山できました。
こんな感じで、奥秩父の名峰を楽しみながら、体力づくりに励んだのでした。
テント装備を担いで標高差1,000メートルに挑戦! 青年小屋テント泊で権現岳へ!
夏山シーズンがやってきて、最初に登ったのが八ヶ岳です。富士見高原から西岳、編笠山に登って青年小屋テント泊で1泊。翌朝、まだ登ったことがなかった権現岳に登りました。
富士見高原から西岳へは標高差1,000メートル。急登こそないものの、ひたすら樹林帯の登りが続きます。今までのテント泊は、いわゆる「ベースキャンプ型」で、テントを張って身軽になってから山頂を往復するパターンでしたが、今回はテント装備を担いだまま西岳に登頂しました。
青年小屋にテントを張って、編笠山を往復。翌朝は権現岳へ。岩場や鎖場が多かったですが、乾徳山で慣れたのもあって、特に問題なく登ることができました。
2022年最大の目標、涸沢テント泊で奥穂高岳に登頂!
2022年8月下旬、ついに奥穂高岳に挑戦です。
松本駅近くに前泊。翌朝、上高地へ入り、テント装備を担いで涸沢カールへ登りました。上高地のバスターミナルから、徳澤、横尾を経て涸沢カールまでは約16kmの長丁場。といっても、横尾まではほぼ平坦な遊歩道なので、それほど体力を消耗せずに歩くことができました。
涸沢カールでのテント泊もやってみたかったことの一つ。無事にテントを張り、涸沢ヒュッテのテラスでおでんと生ビールを楽しみ、翌日の奥穂高岳の登頂に備えました。
翌朝、モルゲンロートを眺めてからテントを出発。涸沢小屋の横から登山道に入り、難所のザイテングラートへ。涸沢カールから稜線へと続く岩稜帯の支尾根ですが、ひたすら岩場が続きます。岩場自体の難易度は高くはない印象でしたが、標高が高く、すぐに息がきれてしまいます。そんな高山の洗礼を浴びながら、稜線にある穂高岳山荘へ。
穂高岳山荘のすぐ横にある岩場・鎖場は、急ではありますが短いのであっさりクリア。その後はそれほど難所はなく、無事に奥穂高岳に登頂できました。
お天気に恵まれたことと、無理のないゆったり行程にしたこともあって、思ったよりもあっさり登れてしまったというのが正直な感想です。
念願だった奥穂高岳に登頂でき、涸沢カールでのテント泊も楽しめたので、とても良い山行になりました。
栂池~白馬岳ピストン、絶景の稜線歩き!
夏山シーズンのラストは、栂池高原から白馬大池を経て、白馬岳に登りました。
白馬岳は標高2,932メートル。3000メートル峰といってもよい高山ですが、槍穂高連峰のような岩稜帯がないため、登山のレベル的には奥穂高岳よりも下です。それでも、登山口となる栂池自然園からの標高差は1,100メートル以上、距離は10kmにもなりますので、それなりに体力が必要なルートです。
高山帯に登れるようになったら歩いてみたいと思っていた北アルプスの絶景稜線歩きを満喫できました。
ステップアップすると広がる登山の楽しみ
ということで、私の登山歴を、ステップごとに紹介してみました。
若い方や、もっと体力に自信のある方なら、ずっと早くステップアップできると思います。「体力に自信のない40代が登山を始めたらこうなった」くらいの感覚でとらえていただければと思います。
季節によって違いはありますが、だいたい平均すると月に2回、年に20回くらい山に登っています。月に2回くらいコンスタントに登っていると、徐々に体力や筋力がついてくるように感じます。基本的に雨の日は登らないのですが、それでも月に2回くらいはなんとかなります。
まだレベルとしては中級者だと思いますが、それでも、これだけ登れる山の幅が広がりますので、登山の楽しみも大きくなります。
これから登山を始めたい、登山を初めて見たけど、次はどんな山に登ればいいかわからない、といった方の参考になれば幸いです。
以上、「【登山初心者向け】高尾山から八ヶ岳・北アルプスへ! 40代体力自信なしの登山ステップアップ歴」を紹介しました。具体的な山をあげて紹介しましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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