2022年、登山を始めて3年目の今年は、念願の奥穂高岳に登頂したり、白馬岳の稜線を歩いたり、八ヶ岳でテント泊したりと、素晴らしい1年になりました。関東・甲信地方の日本百名山にもたくさん登ることができました。
ということで、今年2022年の登山を振り返ってみたいと思います。
- 雪の塔ノ岳で登り初め!(1月)
- 山中湖北岸・南岸の山を縦走しながら大迫力の富士山を眺める!(1月)
- 三頭山に登り凍った三頭大滝を眺める!(2月)
- 経ヶ岳・仏果山・高取山縦走、丹沢主脈と宮ヶ瀬湖の絶景!(2月)
- 三ノ塔尾根~表丹沢経由で塔ノ岳へ(4月)
- 本社ヶ丸・清八山~三ッ峠山縦走! 日帰りでは今年一ハードなコース!(4月)
- 新緑のトレイルをゆるハイク! 大菩薩嶺~牛ノ寝通り(5月)
- 岩場・鎖場のトレーニングと山頂からの絶景を楽しむ乾徳山(5月)
- シャクナゲと千曲川源流を楽しむ甲武信ヶ岳1泊登山(5月)
- 日本百名山で霊峰「両神山」に日帰り登山!(6月)
- 涼を求めて! 爽やかな稜線歩きと絶景を楽しみに四阿山・根子岳へ(6月)
- 青年小屋テント泊で西岳・編笠山・権現岳の3座に登頂!(7月)
- 涸沢カールでテント泊して念願の奥穂高岳に登頂!(8月)
- 初の東北遠征! 火山らしい変化に富む登山を楽しめる鳥海山に挑戦!(9月)
- 前泊日帰りで関東最高峰の日光白根山へ!(9月)
- 絶景の稜線歩き! 白馬山荘泊で白馬岳に挑戦!(10月)
- 紅葉を眺めながら那須三山を縦走!(10月)
- 南高尾セブンサミッツを縦走してハートマークを描くロングコース!(10月)
- 紅葉と富士山を眺めに河口湖から三ッ峠山へ!(11月)
- ヤビツ峠から丹沢表尾根を歩いて秋の塔ノ岳へ!(11月)
- みやま山荘泊で丹沢山へ! 下山は宮ヶ瀬へ(12月)
- 【まとめ】奥穂高岳登頂、白馬岳稜線歩きなど充実した1年でした!
雪の塔ノ岳で登り初め!(1月)
2022年最初の登山は塔ノ岳へ。本来は、山中湖周辺の山に泊まりで行こうと思っていたのですが、前日に関東で大雪。富士五湖周辺の積雪の様子がわからなかったので取り止めて、急遽、雪の塔ノ岳へ日帰り登山することにしました。
積雪はそれほど多くなく、駒止茶屋あたりまではチェーンスパイクも必要ありませんでしたが、山頂は一面の雪景色! 雪に覆われた山頂から眺める富士山は最高でした。
すでに何度も登っている塔ノ岳ですが、季節によって全く違う表情を見せてくれる山ですね。チェーンスパイクを付けて長時間登るのも初めてでしたので、良い経験になりました。
山中湖北岸・南岸の山を縦走しながら大迫力の富士山を眺める!(1月)
1月下旬には、山中湖周辺の山歩きへ。初日は、バスタ新宿から高速バスで一気に山中湖へ。山中湖の北岸に連なる大平山~石割山を縦走してきました。
標高は1,200~1,400メートルとそれなりにありますが、山中湖の標高が900メートルを超えているため、標高差は4~500メートル。山中湖と富士山の絶景を眺めながら、のんびりと歩けるコースです。
好天に恵まれて、大平山山頂からの山中湖と富士山の眺めは最高でした。
石割山から山中湖湖畔の平野の町に下り、そこで一泊。翌日は、山中湖南岸のハイキングコースを歩きます。
山中湖の湖畔からパノラマ台を経由して、鉄砲木ノ頭へ登ります。ほぼ直登ルートでなかなかしんどいですが、山頂からは、山中湖と富士山の素晴らしい景色を眺めることができました。
その後は、三国峠へ下り、三国山に登り返してから、樹林帯が続く三国山ハイキングコースをのんびりと歩きました。籠坂峠へ下り、バスで「紅富士の湯」に行き、温泉で温まってから帰宅しました。
両日とも雲一つない快晴で、大迫力の富士山を満喫できました。
三頭山に登り凍った三頭大滝を眺める!(2月)
2月上旬には、奥多摩三山のうち、唯一登ったことのない三頭山に登りました。登山口となる都民の森へのバスが運休中なので、手前の「仲の平バス停」から槇寄山に登り、笹尾根を三頭山へと登るルートを選択。
序盤は緩やかな登りや平坦な道が多いものの、三頭山への登りとなるクメケタワからは一気に急登に! 前衛峰となる大沢山を超えて登り返すと、三頭山の山頂に到着です。
三頭山の山頂で景色を眺めながらお昼にしたあとは、都民の森へと下ります。葉を落としたブナの森を抜け、一気に下ると三頭大滝へ。滝は表面が全て凍りついていて、奥のほうでは水が流れ落ちているようでした。見事な「氷瀑」を眺めることができて満足でした。
経ヶ岳・仏果山・高取山縦走、丹沢主脈と宮ヶ瀬湖の絶景!(2月)
2月下旬には、東丹沢エリア、宮ヶ瀬湖の東側に連なる経ヶ岳・仏果山・高取山を縦走してきました。いずれも標高600~700メートル程度の低山ですが、丹沢主脈の山々や宮ヶ瀬湖、それに関東平野の眺望が素晴らしい山です。
半僧坊前バス停から登山道に入り、まずは経ヶ岳へ。山頂からは、正面に大山や丹沢表尾根、そして、蛭ヶ岳へと続く丹沢主脈の山々を一望でき、素晴らしい景色です。まるでアルプスのような雪山の景色でした。
低山ながらアップダウンが多く、鎖場や岩場もあって、なかなか歩きごたえのあるルートです。仏果山と高取山の山頂には展望台があり、そこからはエメラルドグリーンの水をたたえる宮ヶ瀬湖を一望できます。
丹沢の中では標高が低いため、あまり足が向かなかったのですが、歩いてみればとても良い山でした。
三ノ塔尾根~表丹沢経由で塔ノ岳へ(4月)
花粉症のため、2月下旬から3月いっぱいは登山はおやすみ。4月上旬、1か月半のブランク明け最初の登山は、三ノ塔尾根~表尾根経由で塔ノ岳に登ることにしました。
三ノ塔尾根は、大倉バス停から三ノ塔へ直接登るルートです。標高差は900メートルもあるため、ヤビツ峠から登るよりもかなり大変ですが、ブランク明けのトレーニングのつもりでチャレンジしました。
前半~中盤はそれほど急な登りはなく、順調に登っていけますが、後半は急登が続きます。大倉バス停から2時間以上かけて、ようやく三ノ塔に到着です。
三ノ塔から表尾根を歩きます。眺望の良いルートですが、この日はやや雲が多め。春霞もあり、景色はイマイチでしたが、適度にアップダウンがあり、岩場や鎖場も点在する表尾根は、歩いているだけで楽しいですね。
行者ヶ岳山頂からちょっとだけ富士山を眺めることができました。このあと、塔ノ岳に登頂して大倉に下山。累積標高は1,669メートルと、ブランク明けの登山にしてはややハードでした。
本社ヶ丸・清八山~三ッ峠山縦走! 日帰りでは今年一ハードなコース!(4月)
ゴールデンウィーク序盤は、笹子駅から秀麗富嶽十二景の本社ヶ丸、清八山を経由して、三ッ峠山まで縦走するルートを歩きました。
以前から歩いてみたいコースでしたが、コースタイムは約10時間と長いため、日が長くなる時期まで待っていたのでした。
笹子駅からいきなり始まる急登を登り切り、尾根道を歩くと本社ヶ丸に到着。山頂は狭いですが、眺望は良く、富士山を望むことができます。
本社ヶ丸から清八山へは、岩場や鎖場が点在。大きな岩場を下ると展望が開けた場所があり、そこでお昼休憩を取りました。
その後は、清八山を経由して、三ッ峠山へ。三ッ峠山への最後の登りは急登が続いてとてもキツかったですが、何とか登りきって三ッ峠山に登頂! このあとは、三つ峠駅方面に下山しました。
今年の日帰り登山では最もハードなコースで、距離は15kmそこそこでしたが、累積標高(上り)は1,833メートルにもなりました。
新緑のトレイルをゆるハイク! 大菩薩嶺~牛ノ寝通り(5月)
ゴールデンウィーク前半はがっつり登るコースでしたので、後半はゆるく歩けるコースを選択。甲斐大和駅から混雑したバスに揺られて上日川峠へ。1時間も登れば、大菩薩嶺手前の絶景ポイント、雷岩に到着! お手軽に登れるのに、相変わらず素晴らしい眺望の山です。
大菩薩峠まで絶景の尾根歩きを満喫したあと、熊沢山に登り返して、広々として開放的な石丸峠へ。石丸峠から一気に標高を400メートルほど下げると、いよいよ牛ノ寝通りです。
牛ノ寝通りは、石丸峠から東側へ伸びる尾根道で、標高1,300メートルほどの幅の広い平坦な道が続きます。眺望はありませんが、樹林帯を静かに歩けます。この時期は新緑がとてもきれいで、頭上を覆う新緑を眺めながらの快適ハイクを満喫しました。
下山は小菅の湯へ。下山したらそこが温泉というのも素晴らしいルートです。距離は15km以上とそれなりにありますが、下り基調で歩きやすいルートです。
岩場・鎖場のトレーニングと山頂からの絶景を楽しむ乾徳山(5月)
5月下旬は、奥秩父の前衛峰的な存在の乾徳山へ。前衛峰とはいえ標高は2,000メートルを超える立派な山。山頂からの眺望も抜群です。
これくらいの時期から、夏場の北アルプス登山に向けて、(あくまで自分にとって)やや強度の高い山に登るようにしました。この乾徳山も、標高差は1,000メートル以上。山頂直下には岩場や鎖場が連続しますので、そのトレーニングにもなります。
序盤は樹林帯の登り、中盤はシラカバやダケカンバに囲まれた高原歩き、終盤は急登に岩場・鎖場の難所と、日帰りの山としては変化に富んだ山歩きを楽しめました。
山頂からの絶景も満喫でき、大満足の山行となりました。
シャクナゲと千曲川源流を楽しむ甲武信ヶ岳1泊登山(5月)
5月下旬、山小屋泊で日本百名山の甲武信ヶ岳に登りました。登りは西沢渓谷から急登が続く「徳ちゃん新道」で。標高を上げていくと、ちょうどこの時期が見ごろのシャクナゲが、登山道の両脇にたくさん咲いています。
シャクナゲの群生地からの急登はキツイ! すでに標高差1,000メートルを登りきったあとの急登なので、何度も立ち止まって息を整えながら登りました。
山頂直下にある甲武信小屋で宿泊の手続きをし、ザックを置いて山頂へ。山頂はそれほど広くはないですが、富士山や奥秩父の名峰の数々、それに八ヶ岳までを一望できます。しばし、素晴らしい眺望を満喫しました。この日は甲武信小屋で1泊しました。
翌日は、再び甲武信ヶ岳に登ったあと、すぐお隣にある埼玉県最高峰の三宝山へ往復。標高はわずかに甲武信ヶ岳より高いのですが、眺望がない地味な山頂でした。
甲武信ヶ岳山頂まで戻り、景色を堪能した後は下山です。千曲川源流を通り、沢沿いの傾斜の緩やかな道が続くルートを選択。長野県側の毛木平登山口へと下山しました。
今年初の小屋泊での登山でしたが、2日間ともお天気に恵まれて、山頂からの絶景を満喫できました。それに、奥秩父らしい、山深い森を歩くルートも楽しめました。
日本百名山で霊峰「両神山」に日帰り登山!(6月)
6月下旬の晴れ間を狙って、日本百名山の両神山へ。西武秩父駅からバスを2本乗り継いで、ようやく登山口のある日向大谷バス停に到着しました。登山開始は午前10時頃、帰りのバスは17時頃と、あまり時間に余裕がありません。急ぎ目に歩き始めます。
序盤は沢沿いの比較的緩やかな傾斜の道を登っていきます。沢と分かれると、急斜面にジグザグにつけられた登山道を登り、中腹にある避難小屋「清滝小屋」へ。ここで少し休憩したあとは、最後の登りへ。急登が続き、岩場や鎖場もあるので楽ではありませんが、何とか山頂へ。
登りはじめは小雨が降るようなお天気でしたが、山頂に到着したころには予報通り晴れてきて、眺望を楽しむことができました。
ちょっと慌ただしい登山になってしまいましたが、「霊峰」の雰囲気を十分に感じることができる山でした。
涼を求めて! 爽やかな稜線歩きと絶景を楽しみに四阿山・根子岳へ(6月)
6月下旬、一時は記録的に早い梅雨明け宣言が出された関東を抜け出して、標高が高く涼し気な山ということで四阿山と根子岳に登ってきました。
上田駅近くに前泊し、翌日朝一番のバスで菅平へ向かいました。登山口のある菅平牧場まで車道を歩き、登山の準備をして登山口へ。菅平高原は広々としてとても気持ちがいいですね。
咲き始めた高山植物を眺めながら樹林帯を登りきると、見事な稜線歩きへ。岩場の急登もあり、楽ではありませんが、それ以上にこの稜線の景色と、周囲の高原を一望できる絶景にテンションが上がります。
四阿山の山頂からは、浅間山をはじめとして、嬬恋村の丘陵地帯の素晴らしい景色を眺めることができます。青い空にもくもくとした白い雲がかかる、いかにも「夏山」という景色も最高です。
四阿山の次は根子岳へ。いったん鞍部まで下ると、根子岳が見えてきます。根子岳の南東斜面は木が少なく、素晴らしい景色を眺めながらの登山を楽しめました。
根子岳山頂で休憩したあとは、菅平牧場へと下山。根子岳は「花の百名山」としても有名です。この時期、高山植物の最盛期にはまだ早いですが、登山道脇にはハクサンチドリがたくさん咲いていて、絶景だけでなくお花も楽しめました。
青年小屋テント泊で西岳・編笠山・権現岳の3座に登頂!(7月)
7月下旬に、青年小屋でテント泊をして南八ヶ岳の3座を巡ってきました。
初日は、富士見高原の登山口からまず西岳に登ります。ひたすら樹林帯の登山道を登って西岳の山頂に着くと、編笠山や権現岳がきれいに見えました。
登山道からの眺望はほぼないですが、高山植物をたくさん見ることができました。
青年小屋まで下ってテントを設営し、しばしのんびりしてから編笠山の山頂へ。青年小屋からは30分ほどの登りです。雲が多めでしたが、雲のあいまから権現岳や西岳などを見ることができました。
テントに戻って、夕食をとったあとは、青年小屋の脇から夕陽を眺めました。空がきれいに焼けてくれて、素晴らしい夕陽でした。この景色を眺められるのは、山の中で泊まるときだけなので、うれしいですね。
2日目は、朝早くからテントを張ったまま権現岳へ。
樹林帯を登りきったところにある「のろし場」からは、見事な雲海を眺めることができました。雲海の上に富士山が浮いているようです。
のろし場から先は岩場や鎖場が続く難所へ。ヘルメットをかぶって、慎重に登っていきます。登るのに技術が必要なところはあまりないですが、道が狭くて滑落に注意しなければいけないところが多くあります。
今年は休業中の権現小屋の脇を抜けて、権現岳の山頂へ。山頂の岩によじ登り、しばし、山頂からの絶景を楽しみました。北側には、赤岳から硫黄岳へと続く稜線や阿弥陀岳をきれいに見渡せ、素晴らしい眺望です。
その後、青年小屋に戻り、テントを撤収して観音平に下山しました。青年小屋は、テント泊装備を揃えたら絶対にテント泊してみたいと思っていた場所でしたので、今回、その願いが叶いました。それに、テント泊装備を担いで標高差1,000メートルを登りきれたのも自信になりました。
涸沢カールでテント泊して念願の奥穂高岳に登頂!(8月)
天候不順でなかなか夏山にいけなかった今年の8月ですが、下旬になってチャンスがやってきました。本来は、常念山脈を山小屋泊で縦走する予定を立てていたのですが、常念小屋のスタッフに新型コロナ感染者が出たということで休業となってしまいました。
そこで、急遽、9月に予定していた奥穂高岳への登山を前倒しに。松本駅近くのホテルに前泊して、翌朝のバスで上高地に入りました。
上高地から延々と遊歩道を歩いて横尾へ。横尾から本格的な登りになり、13時過ぎに涸沢カールに到着しました。初日はテントを張って、涸沢ヒュッテのおでんと生ビールで乾杯! その後、にわか雨もありましたが、のんびりとテントで過ごしました。
翌朝、雲が晴れて、モルゲンロートを見ることができました。支度をして、午前6時前に出発! いよいよ奥穂高岳に挑戦します。
奥穂高岳への最難関はこのザイテングラート。ゴツゴツとした岩場が続く小さな尾根ですが、これを1時間半ほどに渡って登っていきます。
高い技術が必要なルートではないですが、ひたすら急な登りが続きます。標高も3,000メートルに近く、息が切れやすくなってきます。
穂高岳山荘に到着してしばらく休憩したあと、奥穂高岳へアタックします。最初の登りこそ鎖場やハシゴが続きますが、そこさえクリアすれば、あとは比較的緩やかな登りが続きます。
終盤はガスが上がってきてしまいましたが、無事に奥穂高岳に登頂! 山頂からは上高地の河童橋を望むことができました。河童橋から見えるあの山頂にいるんだなぁ、と思うと、感激もひとしおです。
このあとは涸沢カールまで下ってもう1泊。翌朝、テントを撤収して、小雨の中、上高地まで下山しました。
今年一番の目標にしていた奥穂高岳の登山ですが、お天気がもってくれて、無事に登頂できました。登山を始めてから3年。初の3,000メートル峰でしたが、楽しんで登ることができました。
初の東北遠征! 火山らしい変化に富む登山を楽しめる鳥海山に挑戦!(9月)
9月上旬、鳥海山に登ってきました。庄内平野からその優美な姿をみて、いつか登りたいと思っていたので、この機会に遠征することにしました。
登山の前日に麓のビジネスホテルに前泊。翌朝、象潟駅から予約制乗り合い登山バス「鳥海ブルーライナー」に乗って、登山口となる鉾立まで行きました。
鉾立駐車場で準備をして、登山開始です。序盤は比較的緩やかな登り。庄内平野と日本海の眺望も素晴らしく、あっという間に御浜小屋に到着です。
御浜小屋からは神秘的な鳥海湖を見ることができます。大昔の火口に水が溜まってできた火口湖です。鳥海湖を眺めながら、しばらくは丘陵地帯のようなゆったりとしたアップダウンの道を歩いていきます。
千蛇谷からは急な登りへ。ここが一番キツいところです。何とか登りきって、御室小屋に到着。ここから先は大きな岩がゴツゴツとした岩場をひたすら超えていきます。
そしてようやく山頂へ。山頂はとても狭いですが、庄内平野と日本海の絶景を楽しめました。
日帰りで登るには決して楽な山ではありませんが、登山口から山頂まで樹林帯はほとんどなく、景色を楽しみながら登れます。それに、火山らしく、登山道が変化に富んでいるので、飽きることなく歩くことができます。
前泊日帰りで関東最高峰の日光白根山へ!(9月)
9月下旬、前泊日帰りで日光白根山に登ってきました。前日は日光駅前のホテルに宿泊。翌朝、バスを乗り継いで菅沼登山口へ。
登山口からは樹林帯の森の中をひたすら登っていきます。1時間ちょっとで視界が開けて、弥陀ヶ池へ。ここから日光白根山の急斜面を登っていきます。大きな岩がゴロゴロとしたところもあって楽ではありませんが、疲れて振り返ると素晴らしい景色! これを繰り返していけば、いつのまにか山頂に到着していました。
山頂で中禅寺湖と男体山の絶景を眺めながらお昼休憩を取り、下山は五色沼を経由するルートへ。山頂から眺めるとエメラルドグリーンのきれいな湖面でしたが、近くで見てみると透明。光の当たり方によって色が変わるようです。
このあと、弥陀ヶ池を経由して、菅沼登山口に下山しました。
日光の山には初めて登りましたが、火山らしい荒々しさと、五色沼や弥陀ヶ池の神秘的なたたずまいを楽しめる山でした。
絶景の稜線歩き! 白馬山荘泊で白馬岳に挑戦!(10月)
10月上旬、念願の白馬岳に登ってきました。本当は8月に大雪渓から登る計画を立てていましたが、あいにくの天候不順で延期に。10月上旬に好天のチャンスがやってきましたが、大雪渓ルートはほぼ雪の上を歩かない秋道に切り替わってしまっているとのことで、稜線歩きを楽しめる栂池からのピストンにしました。
前日に栂池までやってきて、ゴンドラ駅の近くに前泊。翌朝、朝いちでゴンドラとロープウェイを乗り継いで、栂池自然園へ。ここから登山スタートです。
樹林帯を登り、天狗原を抜け、乗鞍岳への急登を登りきると、白馬大池が見えてきます。草紅葉と青々とした水をたたえた池がとてもきれいです。
白馬大池から雷鳥坂を登って稜線に出ると、いよいよ絶景の稜線歩き! ここを歩けるのかと思うとワクワクしますね。多少のアップダウンはありつつも、全体的には緩やかな登り。どこからも絶景を眺められますので、歩いていて本当に楽しい!
小蓮華岳を超えて、白馬岳への登り返しをクリアすると、白馬岳山頂の到着! 山頂からの絶景を堪能したあと、山頂直下にある白馬山荘にチェックイン。この日が最終営業日という「白馬スカイプラザ」で生ビールを堪能しました。最高!
翌日は栂池自然園まで戻ります。朝日を受けて、剱岳をはじめとした立山連峰の山々がくっきり見えました。
8月に登った奥穂高岳とはまた違った魅力がある白馬岳。この絶景の稜線歩きは、ぜひ体験していただきたいと思います。2022年絶景No.1の山でした。
紅葉を眺めながら那須三山を縦走!(10月)
紅葉が見ごろを迎えた那須岳に登ってきました。那須に登山で登るのは初めてでしたので、紅葉を眺めつつも、那須三山を縦走するという贅沢なルートに。
ロープウェイ山頂駅から登山スタート! まずは茶臼岳の山頂を目指します。ガレた急斜面を登ること30分ちょっとで茶臼岳の山頂に到着。
茶臼岳からはお鉢巡りをして、朝日岳への分岐から下ります。峰の茶屋跡避難小屋で小休止し、朝日岳へ。岩場や鎖場をクリアして、朝日岳に登頂すると、山頂からは紅葉した斜面を一望できる素晴らしい絶景が待っていました。
朝日の肩まで下り、三本槍岳方面へ。清水平まで下ったあと、三本槍岳へ登り返します。山頂からは会津方面の眺望がよく、猪苗代湖とその手前の赤く染まった紅葉が素晴らしかったです。
紅葉を眺めつつ、那須三山を無事に縦走でき、大満足の山行となりました。
南高尾セブンサミッツを縦走してハートマークを描くロングコース!(10月)
ひさびさに高尾山周辺を歩いてみたくなり、南高尾セブンサミッツに挑戦してみました。高尾山の南側に連なる東高尾山稜~南高尾山稜にある7つのピークを全て踏んで歩くコースです。
さらに、ゴールとなる大垂水峠からは、一丁平に登り返して、高尾山経由で高尾山口駅まで下ると、歩いた軌跡がハートマークになるというコースです。
高尾山口駅から住宅の裏山?のようなところを登って縦走路に出ると、小刻みなアップダウンがある道が続きます。登山道はよく整備されていて歩きやすいですが、標高は300~500メートル台と高尾山よりも低いながら、なかなか歩きごたえがあります。
平日ということもあり、高尾山の近くとは思えない、静かな山歩きを楽しめました。
紅葉と富士山を眺めに河口湖から三ッ峠山へ!(11月)
河口湖近辺の紅葉が見ごろだということで、紅葉狩りと登山をあわせて三ッ峠山へ。三ッ峠山には、ゴールデンウィークに本社ヶ丸から縦走して登ったばかりですが、好きな山の一つなので何度でも登ります(笑)
河口湖駅から天上山アジサイハイキングコースへ。見事な紅葉が頭上を覆うナカバ平からは、燃えるように真っ赤に色づいたモミジと富士山を写真に収めました。
富士山パノラマロープウェイの富士見台駅を過ぎ、眺望のない天上山を過ぎると、本格的な登山道へ。といっても、傾斜は緩やかで、道も整備されていてとても歩きやすいです。
徐々に標高を上げて、木無山山頂への最後の登りはかなりの急登。何とか登りきると、三ッ峠山の3つのピークの一つ、木無山です。
木無山から景色を眺めながら、三ッ峠山最高峰の開運山へ。好天の日曜日ということもあって、山頂は大賑わい! 景色を眺めて、写真を撮ってから、三ツ峠山荘まで下ってお昼にしました。
下山は三つ峠駅方面へ。急坂を下って標高を下げていくと、徐々に紅葉した木々が増えてきます。が、ハイライトは、登山口より下の「神鈴の滝遊歩道」でした。ここのイロハカエデが見ごろを迎えていて、素晴らしい紅葉を見ることができました。
以前も紅葉の時期に訪れた三ッ峠山。三ッ峠山そのものよりは、河口湖など周辺に紅葉の名所が多いので、紅葉狩りと登山を同時に楽しめます。
ヤビツ峠から丹沢表尾根を歩いて秋の塔ノ岳へ!(11月)
秋になり丹沢の登山シーズンがやってきました。丹沢といえば塔ノ岳。ということで、ヤビツ峠から丹沢表尾根を歩いて塔ノ岳に登ってきました。
平日だというのにヤビツ峠へのバスは超満員! 臨時バスもあわせて3台もバスが出ました。
ヤビツ峠から二ノ塔を経由して三ノ塔へ。やや雲が多く、富士山は雲に隠れてしまっていましたが、三ノ塔からの眺めはいつ見ても素晴らしいです。小休止しながら、これから歩く表尾根の稜線を眺めます。
三ノ塔から烏尾山まで下り、そこから待望の稜線歩き! 山頂前後に鎖場が点在する行者ヶ岳を通過し、政次郎ノ頭への登り返しへ。登山道も変化に富んでいて、何度歩いても楽しいコースです。
新大日へのキツい登り返しをクリアすれば、塔ノ岳へはあと少し! 最後の登り返しも何とか登り切り、無事に塔ノ岳に登頂しました。
雲に隠れたり、また出てきたりを繰り返す富士山を眺めながら、山頂でお昼に。景色を満喫したあとは、大倉尾根をひたすら下って下山しました。
都心からのアクセスが抜群に良いにもかかわらず、かなり本格的な登山が楽しめますし、山頂からの眺望も素晴らしいので、何度でも登ってしまいますね。
みやま山荘泊で丹沢山へ! 下山は宮ヶ瀬へ(12月)
2022年最後の登山は、12月上旬に丹沢山へ。食事がおいしいと噂のみやま山荘に泊まることにしました。
登りは大倉から久々に大倉尾根を登ります。前回の登山で下ったばかりですが、登りはやはりつらい。延々と続く階段を黙々と登り、塔ノ岳へ。お天気が抜群によく、塔ノ岳山頂からも雪をかぶった冬らしい富士山を眺めることができました。
塔ノ岳から丹沢山へは1時間ほどですが、数日前に降った雪のせいで登山道がドロドロ。雪は残っていませんが、水分はかなり残っているようでした。慎重に歩いて、丹沢山に到着。みやま山荘で宿泊の手続きをします。
夕陽を眺めにカメラをもって外へ。気温はすでに氷点下で、ドロドロだった地面も凍り始めています。富士山の南側に沈む夕陽は素晴らしく、同じくみやま山荘に泊まる方々と息をのんで眺めていました。
お待ちかねの夕食は焼肉! 山小屋の食事とは思えないほどおいしくいただきました。平日ということもあってか、みやま山荘は空いており、大部屋でもゆったり過ごすことができました。
翌日は、朝食をいただき、日の出を見てから、午前7時ごろに出発。宮ヶ瀬方面へ下山しますが、途中、標高1300メートル前後の丹沢三峰というピークを越えていきます。
眺望がないせいか歩く人は少なく、静かな山歩きを楽しめるルートでした。
【まとめ】奥穂高岳登頂、白馬岳稜線歩きなど充実した1年でした!
2022年の登山を振り返ってみました。山行は22回、エリアとして多かったのは、丹沢5回、奥秩父4回などです。
大きなトピックとしては、やはり奥穂高岳に登頂できたことでしょうか。昨年、徳澤テント泊で蝶ヶ岳に登って北アルプスデビューを果たしましたが、今年は一段進んで、涸沢テント泊で奥穂高岳へ。穂高連峰の中でも最も登りやすい山だとは思いますが、登山を初めて3年、あの穂高連峰に登れるようになったというのは感慨深いものがあります。
また、今年は多くの日本百名山に登りました。今年、初めて登った日本百名山の山は、甲武信ヶ岳、両神山、四阿山、奥穂高岳、鳥海山、日光白根山、白馬岳、那須岳(茶臼岳)の8座にもなりました。個人的には日本百名山の踏破にはこだわっていないのですが、やはり眺望に優れた山が多く、登りたい山の候補に上がってきますね。
泊りでの登山(前泊除く)は、テント泊2回、山小屋泊3回の計5回。憧れの涸沢カールでテント泊ができたことや、青年小屋にテント泊できました。
今年はテントを背負って南八ヶ岳の西岳経由で青年小屋まで登ることができたので、来年はもう少しテント泊の回数を増やしたいところです。ただ、こればかりは休暇とお天気の兼ね合いもあるので、無理をせずですね。
以上、『【2022年登山まとめ】奥穂高岳登頂、絶景の白馬岳稜線、関東近郊百名山巡り、今年も充実した一年でした!』でした。基本的にソロなので無理はしないのですが、来年2023年も少しずつステップアップしていきたいですね。来年も「ひさのゆる登山日記」をよろしくお願いします!
コメント
Great article!