奥多摩湖から水根沢経由で鷹ノ巣山に登ってきました。標高差1,200メートルはなかなかハードでしたが、山頂からの眺望は最高! 下山は石尾根をひたすら下って奥多摩駅へおりました。日帰りとしてはかなりの距離でしたが、充実した山行になりました。
石尾根の中間に位置する「鷹ノ巣山」
鷹ノ巣山(たかのすやま)は、奥多摩にある標高1,736メートルの山です。東京都最高峰の雲取山から奥多摩駅へと続く「石尾根」の中間に位置する、雲取山の前衛的な存在の山ですね。
鷹ノ巣山は標高が高いため、山頂からの眺めは抜群! 奥多摩の山々をはじめ、富士山も正面に大きく見ることができます。
そんな眺望を求めて、今回は奥多摩湖バス停から水根沢経由で鷹ノ巣山に挑戦しました。下山は、ひたすら長い石尾根を奥多摩駅まで下りました。
今回の行程は以下のとおりです。
- 08:10 奥多摩湖バス停 出発
- 11:30 鷹ノ巣山山頂 到着
- 12:25 鷹ノ巣山山頂 出発
- 12:55 城山 通過
- 13:15 将門馬場 通過
- 13:35 六ツ石山 到着
- 13:55 六つ石山 出発
- 16:00 奥多摩駅 到着(下山)
鷹ノ巣山と六ツ石山で休憩しましたが、石尾根を頑張って下ったので、コースタイムよりは1時間以上早く下山できました。遅くなりそうなら、六ツ石山から奥多摩湖へ下ろうと思っていましたが、無事に、石尾根を下って奥多摩駅まで歩くことができました。
鷹ノ巣山登山口への公共交通機関でのアクセス
鷹ノ巣山への登山ルートはたくさんあります。いずれも奥多摩駅からバスでアクセスできます。鷹ノ巣山に日帰りで登ることのできるルートと、公共交通機関でのアクセスを簡単に紹介します。
水根(奥多摩湖)から水根沢経由
奥多摩湖バス停の近くにある水根から、水根沢経由で登るルートです。沢沿いを歩き、榧ノ木尾根を経由、水根山付近から石尾根に入り、鷹ノ巣山への急登を登るというコースです。
沢沿いは比較的緩やかな登り、その後、沢から離れて尾根までは急な登りになります。尾根に出たあとも登りが続きますが、開放感がある登山道を歩くので、楽しいです。
- 水根登山口へのアクセス
- 奥多摩駅から路線バス(鴨沢西行き、丹波行き、留浦行き、小菅の湯行き、峰谷行き、奥多摩湖行き)で、水根バス停または奥多摩湖バス停下車(約13~15分)
最も近いバス停は「水根」ですが、次の奥多摩湖バス停もすぐです。バスは、平日・土休日ともに、午前7~8時台は1時間あたり2本程度あります。
峰谷から浅間尾根経由
奥多摩湖から北側へ峰谷川沿いに入ったところにある峰谷バス停から、浅間尾根を経由して登るルートです。途中、鷹ノ巣山の避難小屋を経由して、鷹ノ巣山の西側からアプローチします。コースタイムは、水根沢経由よりもやや短めです。
- 峰谷へのアクセス
- 奥多摩駅から路線バス(峰谷行き)で終点の峰谷バス停で下車(約35分)
峰谷行きのバスは本数が少ないので注意が必要です。平日は午前6時台の次が午前11時台と、だいぶ間が空いてしまいます。土休日は午前7時台に1本あります。
最初はこのコースを検討していたのですが、平日の登山で、バスの時刻が合わなかったので、水根からのコースに変更しました。
東日原から稲村岩尾根経由
鷹ノ巣山山頂への最短ルートは、鷹ノ巣山北側の東日原バス停から、奥多摩三大急登の一つ「稲村岩尾根」を経由するルートです。水根や峰谷からのルートが山頂まで7~8kmあるのに対して、稲村岩尾根経由のルートは約5kmとかなり短め。その分、急登が続くコースです。
※2021年5月現在、台風による登山道崩落のため稲村岩尾根は通行止めとなっています。最新情報は、奥多摩ビジターセンターのWebサイトをご確認ください。
- 東日原へのアクセス
- 奥多摩駅から路線バス(鍾乳洞行き、東日原行き)で東日原バス停で下車(約27分)
バスは1時間に1本ですので、乗り遅れないように注意が必要です。
【鷹ノ巣山】奥多摩湖畔で準備をして鷹ノ巣山へ向けてスタート!
午前7時40分に奥多摩駅を出る小菅の湯行きの路線バスに乗車。4月中旬の平日でしたが、天気が良いためか、バスは立ち客も出るほどでした。
7時55分頃に奥多摩湖に到着しました。一つ手前の水根バス停が最も登山口に近いのですが、奥多摩湖を眺めながら準備をしたかったので、奥多摩湖バス停まで乗車しました。
奥多摩湖の湖畔にあるベンチに陣取って、準備運動と支度を開始。平日の午前8時の奥多摩湖は、観光客もほとんどいなくて静かです。
午前8時10分頃、奥多摩湖を出発。水根バス停を過ぎ、トンネルへと続く道路を渡ったところにある沢沿いの道路へと入っていきます。水根キャンプ場があるほうを目指していけば間違いありません。
5分ほどアスファルトの車道を歩いてくると、「鷹ノ巣山・七ツ石山」の標識がある分岐へ。ここを右側へ進みますが、どう見ても民家の入口です……。
民家の庭先から裏山へと続くような道へ。「ちょっと失礼します」と心の中でつぶやきながら進みます。裏山をジグザグに登っていきます。本当に「裏山」という感じです。
裏山を登りきると、登山道っぽい道に出ました。鷹ノ巣山までは6.9km。遠いですね。「崩落あり 厳重注意」の注意書きにビビりながらも、事前の調査では問題なく通れるようだったので、先へ進んでいきます。
【鷹ノ巣山】水根沢沿いの緩やかな登りを歩く
登山道に入ってからしばらくは、沢沿いの緩やかな登りです。沢側のほうが急斜面になっていますが、落ちないようにさえ注意すれば、危険なところはほとんどありません。そして、山は新緑の季節。芽吹いたばかりの黄緑色の葉っぱが鮮やかで、目を楽しませてくれます。
少し進むと、崩落箇所がありました。もともとあった登山道がほとんどわからなくなるくらい派手に崩落していました。矢印の方向は急斜面の上のほうを指していて、そこには歩けそうな道があったので、登ってみます。
斜面を登ると林道のような道に出ました。少し進むと、元の登山道へ下りられるところがあるので、そこを下ると、崩落個所を迂回することができました。下る場所が少しわかりにくかったですが、「これは無理だろう」というところは無理なので違います(笑)
元の登山道に戻ると、ところどころに木の橋が架けられていました。それほど長くないので、恐くはありませんが、立ち止まらずに渡っていきます。
沢の流れる音を聞きながら歩いていきます。斜面の下のほうを眺めると、ところどころに小さな滝のようなものがあります。4月中旬なので空気がひんやりとしていますが、もう少し季節が進むと、爽やかな気分で歩けそうなコースですね。
何度か木の橋を渡っていきます。ここまでのところ、登山道はそれなりに整備されていて、先ほどの迂回路以外は、危険なところはありません。
沢沿いの道は傾斜が緩いので、どんどん歩くことができます。ただ、このあと、急な登りが待っていることは明らかなので、オーバーペースになりすぎないように注意して進んでいきます。
そういえば、ここまで誰にも会っていません。熊が恐いので、熊鈴を鳴らしながら歩いていきます。
少しおなかが空いてきたのと、このあと予想される急登に備えて、持参してきたカロリーメイトでカロリー補給を兼ねた小休止。ここまで緩やかな登りばかりだったので、ほとんど疲れはありません。
沢の跡なのか、倒木が多く、やや荒れたところを渡ります。この場所は、登山道が不明瞭だったので、迷わないように注意が必要と感じました。よく見ると、沢の跡のようなところの先に、登山道があるのがわかります。
【鷹ノ巣山】沢を離れて榧ノ木尾根への急な登りへ!
1時間以上、沢沿いの道を歩いてきましたが、先ほどのやや荒れた沢の跡を渡ったあたりで沢とはお別れ。そして、これまでの緩やかな道とは対照的に、山の斜面に付けられたジグザグの急坂を登っていきます。
ジグザグの道を進んでいくと、屋根がある資材置き場?のようなものがありました。ちょうどよいので、ここで水分補給の休憩をとりました。
周囲には背の高い木々が林立しています。上を見るとその高さがよくわかります。5分ほど休憩して出発します。
ジグザグの登山道が終わると、今度は斜面を直登する道へ。ここで、下山してきた方と初めてすれ違いました。この斜面の道は、かなり幅が広いので、道を見失わないように注意して登ります。ところどころにピンクのリボンがあるので、それを頼りに登っていきます。
この急登は、水根から鷹ノ巣山へのルートの最初の難所ですね。幸い、幅が広いので、登山道の中でジグザグに登るように心がけます。
斜面の直登を登り終えると、六ツ石山方面との分岐に出ました。ここまで、なかなかキツかったです。水根のバス停から5.7kmも歩いてきましたが、鷹ノ巣山まではまだ1.9kmあります。
先ほどの分岐から5分ほどで、再び分岐に。この分岐からは榧ノ木尾根に入ります。西側が開けた尾根道になるので、これまでの沢沿いや樹林帯の道に比べると、かなり明るくなります。
ちなみに、この榧ノ木尾根を登るルートもあります。奥多摩湖近くの倉戸口から入り、倉戸山、榧ノ木山を経由するルートです。水根からやってきた道とここで合流します。
【鷹ノ巣山】明るく開けた尾根道を歩いて鷹ノ巣山へ!
榧ノ木尾根の道は一気に明るくなり、ここまでの疲れも吹き飛びます。開けていて、日当たりの良い西側が落葉広葉樹、東側が常緑針葉樹と、登山道を挟んできれいに分かれているのも面白いですね。
尾根道らしく、こんなところも。下のほうでは、芽吹き始めた新緑が鮮やかでしたが、標高1,500メートルを超える尾根道では、木々はまだ冬のまま。そのおかげで、かなり明るく、木の枝越しに景色を眺めることもできました。
あと1ヶ月もすれば新緑のトンネルになりそうな道。石尾根と並行する道ですが、ほぼ平坦で、歩いていて気持ちの良い道です。
この分岐を上へ登ると……
待望の(?)石尾根へ。青空がまぶしいです。
石尾根は、「これぞ尾根道」というような道が続きます。とにかく明るいですし、まだ葉っぱのない木々の向こうは眺望が開けています。
幅が広く、ちょっとした草原のようなところもあります。そして、その尾根の向こう側に、今日の目的地、鷹ノ巣山の姿が見えています。最後は急登になりそうな予感(笑)
そして、予想通り、鷹ノ巣山直下の急登へ。ここまで7km以上歩き、標高差で1,000メートル以上も登ってきたあとのこの急登は本当にキツい! 一部、ぬかるんでいるところもあったので、滑らないように慎重に、そして、休み休み登っていきます。
【鷹ノ巣山】大展望の鷹ノ巣山に登頂! 富士山まで一望!
最後の急登を登ること10分弱、山頂が見えてきました! そして…
11時半過ぎ、鷹ノ巣山の山頂に到着しました! コースタイムで4時間くらいのところを、3時間20分ほどで登ることができました。奥多摩湖の標高が約530メートル、鷹ノ巣山が1,736メートルですので、標高差約1,200メートルを登り切ったことになります。
鷹ノ巣山の山頂は、南~東側の眺望が開けています。南側には、奥多摩の山々の向こうに富士山までしっかり見えています。春霞が少しかかっていますが、素晴らしい眺めです。
西のほうには、木々の合間から、東京都の最高峰、雲取山も見えていました。この石尾根をずっと登っていくと、雲取山に着くのですね。
東側には奥多摩三山が見えました。とんがっているのが大岳山ですね。その左側は御岳山と日の出山。大岳山の右側にあるのが御前山でしょうか。すべて登ったことのある山ですが、自分が登ったことのある山が見えると、なぜかうれしくなりますね。
そして、その御前山よりかなり右側(南側)に見えるのが三頭山ですね。三頭山はまだ登ったことがないので、いずれ登ってみたいと思っています。
誰もいない山頂でお昼にしましょう。恒例の山頂カップヌードル、今日は味噌です。日差しは強いのですが、さすがに風が吹くと冷えてきます。登山開始前に脱いでしまったフリースを羽織って、カップヌードルをいただきました。この大展望の中でもカップヌードルは最高ですね!
食べている間に、西側からテント泊装備を背負った登山者2名がやってきました。雲取山でテント泊をした帰りかな?
鷹ノ巣山山頂で1時間ほど休憩しました。もっと休んでいたかったのですが、奥多摩駅まで10km以上もある石尾根を下らないといけないので、そろそろ下山しましょう。
【鷹ノ巣山】快適な石尾根を下って六ツ石山へ
鷹ノ巣山山頂直下、先ほどヒイヒイ言いながら登ってきた道を下ります。登りはきつかったですが、下りは滑りそうで恐いです。ゆっくり下っていきましょう。
登ってくるときに、榧ノ木尾根から石尾根に合流した場所を15分ほどで過ぎ、さらに下っていきます。このあたりは登山道の幅が広く、空が広いので、とても気持ちがいいですね。山頂直下を除けば、緩やかなくだりですし。
とはいえ、このように痩せた尾根もあります。痩せていはいますが、人が歩けるほどの幅は確保されていて、恐くはありません。
ずっと緩やかな道が続くのかなと思いきや、尾根から外れて岩や石がゴロゴロした急坂を下るところも。長くはないのですが、かなり急だったので慎重に下りました。
1時間ほどで「将門馬場」というピークっぽくないピークに到着。標高1,455メートルとありますので、鷹ノ巣山から250メートルくらいは下ってきたことになります。とはいえ、奥多摩駅の標高は300メートルちょっとなので、まだ1,000メートル以上も下らないといけません。
このあたりの木々はまだ冬仕様ですが、よく見ると芽が膨らんでいます。まもなく山にも春がやってきそうです。
13時40分、石尾根から5分ほど登ったところにある六ツ石山に到着しました。ここを経由しなくても奥多摩駅へ下りられるのですが、せっかくなので、休憩がてら登ってみました。
六ツ石山の山頂でコーヒータイム。到着したときには誰もいませんでしたが、少ししたら、男性の登山者がやってきました。鷹ノ巣山で休憩していた時に登ってこられた方のようで、軽くあいさつを交わします。その方は、六ツ石山から水根へ下りるルートで下山していかれました。
六ツ石山の山頂は、そこまで眺望が開けているわけではないですが、西のほうがやや開けています。木の合間に見えるのは、先ほど登ってきた鷹ノ巣山かな?
時間的に厳しそうなら、先ほどの登山者の方と同じように水根(奥多摩湖)へ下るルートも考えていましたが、暗くなるまでまだ3時間ほどあるので、当初の計画どおり、奥多摩駅まで頑張って下ることにします。
【鷹ノ巣山】奥多摩三山を正面に眺めながら石尾根の急登を下る
六ツ石山から石尾根縦走路の合流点まで戻ってきました。先を急ぎましょう。
ここから先も尾根道がしばらく続くのですが、急な下りが増えてきます。それもそのはず、鷹ノ巣山から六ツ石山まで約4kmも歩いてきましたが、標高は300メートルくらいしか下がっていません。その分、これから先でどんどん下ることになるわけです。
正面に大岳山を見ながら急坂を下ります。写真ではわかりづらいですが、かなり急な下りで、砂利のような小さな石が多いので、景色に見とれていると滑りそうです。転ばないように慎重に下ります。
今度は御前山を眺めながら。奥多摩三山を次々に眺めながら下っていきます。相変わらず開放的で幅の広い尾根道ですが、予想外の急坂に少し苦戦しながら下ります。
これが登りだったら、間違いなくかなりの急登。こんな急登が何か所もあって、しかもだらだらと長いので、ここを登りに使う人は少ないのでしょうね。
急坂と平坦の繰り返し。ずっと緩やかな下りが続くのかと思っていたら大間違いでした(汗)
だいぶ下ってきたら、咲き始めの花がありました。ツツジの仲間でしょうか? 芽吹いている木が少ない中で、鮮やかな花がとても目立ちます。
分岐に到着。どちらでも奥多摩駅へ出られるようですが、右側は林道歩きが長めのようなので、直進します。
【鷹ノ巣山】樹林帯をひたすら下って奥多摩駅へ!
ここから先は樹林帯に入ります。先ほどまでの開放的な尾根道とはお別れです。こうなると、あとはどんどん下っていくだけですね。
三ノ木戸山(さぬきどやま)というピークのようですが、疲れてきたので巻いてしまいました。結構、急な登りに見えますし……。
石尾根には、ところどころに小ピークがあるのですが、六ツ石山以外は案内が出ていないところが多いので、知らず知らずのうちに通過してしまうことが多いです。地図をよく見ながら、それっぽいところを自分で探して歩いていかないと、小ピークを踏むことができません。
樹林帯の中を下っていきます。この木の間に掘られたような通路は、土がぬかるんでいて歩きにくかったです。今回の山行では、他にぬかるんでいるようなところはなかったので、場所的に土が湿っているのかもしれません。滑らないように慎重に下っていきます。
景色が見えなくなってしまったし、本当に誰にも会わないので、無心で下っていきます。まだ15時過ぎなので暗くなる心配はないですが、このまま夕方になってしまうと心細いですし……。
木の橋が途中にありましたが、写真の手前側(下山する方向だと渡ったあと)が壊れているようで、地面に架かっていない木がありましたので要注意です。すぐ落ちるような感じはなかったですが。
鷹ノ巣山山頂から3時間、15時25分頃に登山口まで下山しました! 約9kmを3時間で下ってきたので、結構頑張ったほうだと思います。とはいえ、まだ奥多摩駅までは2kmくらいありますので、急ぎましょう。
ここから先は車道を歩いても奥多摩駅に着きますが、歩行者向けには階段や裏道のようなショートカットルートがあちことにありますので、それを活用させてもらいます。
登山口から約30分、鷹ノ巣山から約3時間半、16時ちょっと前に奥多摩駅に到着! 本当に長い下山でした……。奥多摩湖から鷹ノ巣山への登りがキツかったことなど忘れてしまうくらい、石尾根の長い下りでした(笑)
奥多摩駅を16時08分に出る青梅行きの電車に乗車、青梅駅で乗り換えて、河辺駅で下車。河辺温泉に立ち寄って、汗を流し、ビールと定食で乾杯!
【まとめ】眺望が素晴らしい鷹ノ巣山、石尾根縦走路も明るくて気持ちが良い!
ということで、奥多摩の鷹ノ巣山に日帰りで登ってきました。
奥多摩湖から水根沢経由で鷹ノ巣山へ登り、下山は石尾根を奥多摩湖まで下るロングコースでした。18.2km、8時間にも及ぶ山行でした。
奥多摩湖から鷹ノ巣山へ、標高差1,200メートルをコースタイムより若干早い時間で登りきれたのは、少し自信になりました。危険なところはほとんどなかったので、技術的な面では全く問題なかったのですが、体力面では、多少は登れるようになってきているかな、と実感しました。
鷹ノ巣山山頂からの眺望は素晴らしかったです。少し霞んでいたのが残念でしたが、天気が良くて、ずっとここで休んでいたいと思わせてくれる景色でした。
そして、今回のハイライト(?)が、ひたすら長い石尾根の下り。前半の尾根らしい、明るくて眺望の開けたところは、歩いていて気持ちが良かったですが、後半の樹林帯は黙々と下るだけですね。鷹ノ巣山から六ツ石山まででも、かなり尾根歩きを体験できるので、六ツ石山から水根へ下ってもよかったかもしれません。奥多摩駅まで歩いてしまえば、バスの時間を気にしなくて良いというメリットはありますが。
奥多摩の山にはかなり登ってきましたが、そろそろ最高峰の雲取山にチャレンジしたいですね。
今回の登山装備
- メリノウールのインナー(モンベル)
- 長袖シャツ(ワークマン/Field Core)
- クリマプラス100 ジャケット(モンベル)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- メリノウールのタイツ(ワークマン)
- 登山用靴下(FITS)
- 登山靴(AKU)
- ザック(グレゴリー ZULU30)
- レインウェア上下
- ポケッタブルパーカー(ユニクロ)
- 膝サポーター(ザムスト EK-3)
- トレッキングポール(シナノ)
- お湯を入れたサーモボトル 750ml(モンベル)
- 飲み物(ペットボトル500ml×2本)
朝は寒かったのですが、登り始めからフリースを脱いでしまい、長袖インナー+長袖シャツだけで十分でした。鷹ノ巣山山頂での休憩の時にフリースを着たくらいですね。日差しがかなり強かったので、そろそろ日焼け止めを塗ったほうがよさそうな感じでした。
途中、水を補給できる場所がコース上に全くなかったのですが、行動中の飲み物はペットボトル2本で足りました。ただ、これからもっと暑くなると、もう1本あったほうが安心かと思います。
以上、『【奥多摩】水根沢経由で鷹ノ巣山へ登り、石尾根をひたすら下る山旅』でした。雲取山に登る前に、鷹ノ巣山に登っておきたかったので、そういう意味でも今回は充実した山行になりました。
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2021年2月に川苔山へ登った時の記録です。渓谷美が美しいコースで、途中にある「百尋ノ滝」は必見! 寒波がやってきたあとだったためか、半分ほど凍っている滝を見ることができました。
奥多摩三山の一つ、御前山の山行記です。奥多摩湖から急登が続く「大ブナ尾根」を登るルートです。下山は、これも石尾根に負けないくらい(?)長い、鋸尾根を奥多摩湖まで歩きました。
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