日本百名山の一つにして、東京都最高峰の「雲取山」に登ってきました。鴨沢から登り、雲取山山頂を経て雲取山荘で1泊。翌日は、再び雲取山山頂に登ったあと、三峯神社へと下山しました。山頂からの絶景や、雲取山荘からの夜景、満天の星空、そして、日の出を眺めることができて、大満足の山旅となりました。この記事では、1日目の雲取山山頂までの様子をお伝えします。
奥多摩のラスボス「雲取山」へ!
東京在住の筆者は、登山を始めてから、奥多摩の山にはたくさん登ってきました。2021年4月には、鷹ノ巣山(標高1,736メートル)にも登りました。
そして、次はいよいよ「ラスボス」ともいえる雲取山に登ろう!と計画していましたが、今回、ようやく登ることができました。
雲取山は、東京都、山梨県、埼玉県の3都県にまたがる山で、標高は2,017メートル。東京都唯一の日本百名山で、東京都最高峰の山でもあります。都民としては登っておきたい山ですね。
雲取山へ登るルートはたくさんありますが、メジャーなのは、奥多摩湖の畔にある鴨沢から登る鴨沢ルートと、秩父側の三峯神社から登る三峯ルートの2つでしょう。今回は、鴨沢から登って、三峯神社へ降りるルートを選択しました。
ということで、今回のルートは、以下のようになりました。
鴨沢ルートは、登山口から雲取山山頂までの標高差が1,500メートルもありますが、前半は比較的緩やかな登りが続くので、ペースさえ間違わなければ大丈夫でしょう。三峯ルートは、標高差は900メートルくらいですが、登り一辺倒の鴨沢ルートよりもアップダウンが多いです。
YAMAPの活動記録を見ていると、雲取山を日帰りで登る人が圧倒的に多いのですが、私の足では日帰りできる自信はないですし、景色の良いところでのんびりすることも出来ないので、雲取山の山頂から20分ほど下ったところにある「雲取山荘」で1泊することにしました。
ということで、今回、ご紹介する1日目の行程は以下のとおりです。
- 1日目
- 08:30 留浦バス停 出発
- 08:40 鴨沢バス停
- 09:00 小袖駐車場
- 09:10 小袖登山口
- 11:10 七ツ石小屋 到着
- 11:50 七ツ石小屋 出発
- 12:10 七ツ石山
- 13:10 ヨモギノ頭
- 13:35 小雲取山
- 13:50 雲取山山頂 到着
- 14:40 雲取山山頂 出発
- 15:00 雲取山荘 到着(泊)
前半は、計画よりも速いペースで進めたので、七ツ石小屋の前でゆっくり休憩できました。後半は、少しペースは落ちましたが、それでも計画より1時間ほど早く雲取山に到着。おかげで、山頂でゆっくりできました。
雲取山登山口への公共交通機関でのアクセス
雲取山は人気の山ですので、公共交通機関でも登山口へのアクセスは容易です。
【奥多摩側】鴨沢登山口へのアクセス
奥多摩側から雲取山へ登る登山口となるのが、鴨沢です。奥多摩湖の西のほうにありますが、奥多摩駅から路線バスが出ています。鴨沢バス停が最寄りですが、鴨沢へ行くバスの本数はとても少ないので、一つ手前の留浦(とずら)バス停も利用しましょう。
奥多摩駅からのバスのうち、バスの行先別の降車バス停は以下のようになります。
- 鴨沢バス停: (奥09)鴨沢西行き,(奥10)丹波行き
- 留浦バス停: (奥11)留浦行き,(奥12)小菅の湯行き
バスの本数は多くありませんので、あらかじめ時刻表を調べておくことをおすすめします。詳しくは、西東京バスの時刻表をご確認ください。
【秩父側】三峯神社へのアクセス
秩父側(埼玉県側)の登山口は、三峯神社にあります。三峯神社へは、西武秩父駅(西武秩父線)、または、三峰口駅(秩父鉄道)から路線バスでアクセスできます。
- 西武バス 三峯神社線: 西武秩父駅 → 三峰口駅 → 三峯神社
日中、おおむね1時間に1本あります。西武秩父駅から三峯神社までの所要時間は1時間15分と、かなり長いです。山道を登りますので、車酔いしやすい方は注意です。また、連休や紅葉の時期の週末などは、渋滞でバスが大幅に遅れることもあるようです。
詳しくは、西武バスの三峯神社線のページをご確認ください。時刻表も掲載されています。
【鴨沢ルート1】留浦バス停から七ツ石小屋へ、緩やかな道をひたすら登る!
奥多摩駅からのバスを下車した留浦バス停からスタート。鴨沢バス停横の登山口から入り、緩やかな樹林帯の道をひたすら登っていきます。
留浦バス停からスタート!
奥多摩駅前を午前7時40分に出発する小菅の湯行きの路線バスに乗り、約35分。留浦(とずら)バス停で下車しました。
雲取山登山口の最寄りは鴨沢のバス停ですが、前述のとおり、鴨沢を通るバスは少ないので、今回は一つ手前の留浦バス停を通る小菅行きのバスを利用しました。
留浦バス停の前にはちょっとしたスペースがあり、ここで登山の準備をすることができます。そして、きれいなトイレもあります。
トイレを済ませ、登山の準備をして、いざ出発です。
鴨沢のバス停まで10分弱、車道に沿って歩いていきます。このあたりは奥多摩湖の西端。山梨県との県境に近いところです。鴨沢バス停との間に、東京都と山梨県の県境がありました。
鴨沢バス停に到着。ソフトシェルを着て歩き始めましたが、登り始めると暑くなりそうだったので、鴨沢バス停の前にあるベンチでソフトシェルを脱ぎました。メリノウールの長袖シャツと、化繊の半袖Tシャツの2枚だけで寒くはなさそうです。
小袖駐車場を経て雲取山登山口へ
鴨沢バス停の横にある階段を登り、細いアスファルトの道を登っていきます。
少し進むと、登山道への入口があります。そこを入ると、樹林帯の登山道になります。この前のアスファルトの道も含めて、意外と急な登りなので、ゆっくり歩くように心がけました。
すぐに小袖駐車場に到着。マイカーでアクセスする場合には、ここまで車で入ることができます。
平日だというのに、午前9時過ぎの段階ですでに満車。さすがに人気の山ですね。早朝にやってきて、日帰りで雲取山に登る人が多いのかもしれません。
ここにもきれいなトイレがあります。この先は、七ツ石小屋までトイレがないので、念のために再びトイレにいっておくことにします。ついでに、軽く水分補給を済ませて、これからの本格的な登りに備えます。
小袖駐車場から車道を少し登ると、本当の(?)登山口があります。登山口に設置されている看板には、登山者に向けての注意事項が列挙されていました。雲取山は、技術的には難しい山ではないですが、標高差やコースタイムから考えると、きちんと準備して登らないと遭難の危険があります。人気の山なので、安易に登り始めてしまう人も多いのでしょう。
ゆるい傾斜の樹林帯をひたすら登る!
登山口からは、このような樹林帯の緩い登りがひたすら続きます。最初の2時間くらいは、ほとんどこんな感じの道です。
登山道は非常によく整備されていて、序盤戦は危険なところは全くと言っていいほどありません。階段もほとんどなく歩きやすいです。東京近郊の低山にたくさん登ってきましたが、その中でもトップクラスの歩きやすさです。
少し登ったところに廃屋のような小屋がありました。このルートは、昔から良く歩かれているためか、このような廃屋があちこちに見られます。
ほとんど眺望のない道ですが、わずかな木々の切れ目から、奥多摩方面の山が見えました。三頭山でしょうか?
小袖の登山口から1時間近く歩き続けても、まだこのような道が続きます。傾斜が緩いので、オーバーペースにならないように気をつけつつも、計画と比較するとかなり速く登っているようです。
あまり休憩するようなスペースのない登山道なのですが、このような小さな広場がありました。「茶煮場」と呼ばれる場所です。丹波山村の言い伝えで、この鴨沢ルートは、平将門が七ツ石山へ向けて逃走してきたルートにあたるそうです。この広場でお茶を沸かして飲んだことが「茶煮場」の命名の由来だとか。
残念ながら、今回はお茶を沸かす道具は持ってきていないので、一休みして水を飲みました。
急登を登って七ツ石小屋へ
茶煮場からしばらく登ると、また広場のような場所がありました。ここは「堂所」という名前だそうです。平将門一行が、胴まで脱いで休憩したことから、「胴所」と呼ばれるようになったそうです。
先ほど休んだばかりなので、ここはスルーして、先を急ぎます。
堂所を過ぎたあたりから、少し傾斜が急になってきました。登山道に岩も多くなってきました。
ここまで登山口から山頂までの3分の1という注意書きがありました。ここまで2時間かかるなら、山頂まではあと4時間だということです。
小袖登山口から1時間半でここまでやってきたので、山頂まではあと3時間、ということになりそうです。先は長そうです。
ブナ坂方面と、七ツ石小屋・七ツ石山への分岐です。ブナ坂のほうへ行くと、七ツ石山を巻いて雲取山へ行けますが、今日は時間もありますし、七ツ石小屋で休憩もしたいので、七ツ石小屋のほうへ向かいます。
七ツ石小屋の直前は、かなり急な登りになりました。ここまで緩やかな登りばかりだったので、キツく感じますが、ここを登れば休憩です!
富士山の眺望抜群! 七ツ石小屋前で休憩
11時10分頃、七ツ石小屋に到着しました。標高は1,597メートル。登山口から2時間半で1,000メートル以上登ったことになります。緩やかな登りが多かったので、そんなに登った感じはしませんが……。
七ツ石小屋前の広場は、西側が開けていて、雪をかぶった富士山がきれいに見えました。ここまで、ずっと眺望のない樹林帯の道を歩いてきたので、この開放感は感動ものです。
七ツ石小屋前の広場にはベンチがたくさんあったので、そこに腰かけて、軽くお昼にします。スーパーで買ってきたパンを食べました。風が少しありましたが、日差しが暖かく、シェルを着ていれば寒さを感じることはないくらいの気温で、快適です。
七ツ石小屋前に広場には、お布団が干されていました。七ツ石小屋は小さな山小屋です。素泊まりのみですが、宿泊することもできます。テント場は狭いですが、テント泊もできるようです。
ここまで、計画よりも1時間弱も早く到着したので、富士山を眺めながらのんびりしました。40分も休んでいたようです。
【鴨沢ルート2】石尾根縦走路で七ツ石山・小雲取山を経て雲取山へ!
七ツ石小屋からは、石尾根に出て七ツ石山に登ります。その後、ヨモギノ頭、小雲取山と小ピークを通過して、雲取山の山頂へと登頂します。
急登を登り石尾根へ
たっぷり休憩できたので、後半戦も頑張りましょう! 七ツ石小屋の横の道を登っていきます。
少し登ると、水場がありました。ここは分岐になっていて、左(写真では奥)に行くと、七ツ石山を巻くルートへ、右(写真では手前側)に登っていくと、石尾根に出ることができます。ということで、ここは右に進みます。
再び分岐がありますが、「七ツ石山・雲取山」とある方へ。このあたりは道が入り組んでいるので、間違えないように注意ですね。
急登を登りきると、これまでの樹林帯の道とは全く雰囲気が違う、広々とした尾根道に出ます。ここが石尾根です。
石尾根は、雲取山から、七ツ石山~鷹ノ巣山~六ツ石山~奥多摩駅へと続く尾根道です。以前、鷹ノ巣山から奥多摩駅まで下ったことがありますが、防火帯を兼ねた尾根道は、明るく広々としていて気持ちが良いです。
石尾根を少し登ると、七ツ石山の手前に「七ツ石神社」がありました。石尾根の登山道から少し奥まったところに社殿がありました。
眺望抜群の七ツ石山へ
石尾根に出てから10分ほども登れば、七ツ石山に到着です。標高は1,757メートル。鴨沢の登山口から、すでに1,200メートルも登ってきたことになります。
そして、この七ツ石山からの眺望は抜群!
黄葉したカラマツ、そして、山並みの向こうに堂々と鎮座する富士山をバッチリ眺めることができます。
富士山から少し西側に目を移すと、雪をたたえた南アルプスの山々が見えてきます。手前の山並みもきれいに色づいています。
雲取山へ急ぐのであれば、七ツ石小屋の下の分岐からブナ坂に出るルートを選択することもできますが、七ツ石山の眺望をスルーするなんてもったいないです。初めてこのルートで雲取山に登るのであれば、ぜひ七ツ石山にも登ることをおすすめします。
ブナ坂分岐を経て楽しい石尾根歩き
七ツ石山からは、いったん下ってから、登り返す形になります。上の写真は、七ツ石山から下っている途中で、下ってきた道を振り返って撮ったものです。
七ツ石山から下った鞍部に、ブナ坂の分岐があります。左側から合流してくるのは、七ツ石山を巻くルートです。ここは、雲取山方面とある方へ直進します。
振り返ると、先ほど登ってきた七ツ石山が見えていました。それにしても、この石尾根は、黄葉がきれいです。黄色く色づいた木々が、青空にとても映えます。
少し歩くと、有名な「ダンシングツリー」もありました! 雲取山の活動記録やブログでは、必ずと言ってよいほど見る木ですね。ここにあったのか~、という感じです。ちょっと黄葉に押され気味でしたが(笑)
広々とした石尾根の縦走路を歩いていきます。七ツ石山から、次のピークとなるヨモギノ頭の手前までは、傾斜がとても緩やか。景色も良いので、歩いていて楽しくなる道です。
急登を登り切ってヨモギノ頭へ
しばらく石尾根を進んでいくと、正面に急斜面が見えてきました。あれを登るのでしょうか?
大きく開けた場所に出たと思ったら、雲取山のヘリポートでした。遭難救助や森林火災時に使用するため、幕営しないようにとの注意書きがありました。
ヘリポートの近くには、かつてあった「奥多摩小屋」の跡地があります。2019年まで営業していた山小屋ですが、すでに解体されていました。廃材が入っているであろう大きな袋がたくさん置いてありました。おそらく、これからヘリで下ろすのでしょう。
先ほど見えた急斜面の直下までやってくると、巻道との分岐がありました。道標には「雲取山・雲取山荘(まきみち)」と「雲取山・雲取山荘(尾根みち)」とあります。計画よりだいぶ早く歩けているので、ここは「尾根みち」を選択します。つまり、この急斜面を登るわけです。
ここまでで一番の急登! ジグザグに道が付けられているので直登する必要はないのですが、斜面はかなりザレているので、登りにくいのです。ここまで、1,200メートル以上も登ってきているので、足にもかなり負担がかかります。
登りきると、ダケカンバの木に「ヨモギノ頭 1813m」と小さく書かれていました。メジャーなピークではなさそうです。
巻道を行けば登らなくても良かったピークですが、振り返るとこの絶景! カラマツの黄葉と、幾重にも重なる山並み、そして、その向こうに富士山。とても素晴らしい光景でした。
このヨモギノの頭に登ったところで、急に風が強くなってきました。標高が高くなってきたこともあり、風がとても冷たく、急いでザックからソフトシェルを取り出して着ました。
登っていると暑くなりますし、風が吹くと寒くなる。そんなことの繰り返しで、ソフトシェルを何度も脱いだり着たりして、体温調整をしました。
最後の頑張りどころ! 小雲取山へ
ヨモギノ頭から10分ほど進むと、分岐がありました。右へ行くと、日原方面へと抜ける「富田新道」という道になります。ここは、雲取山方面とある左へ進みます。
すぐに、小雲取山山頂への急登が始まります。鴨沢ルートで最もキツイと感じたのが、この急登でした。
ゆっくりゆっくりと足を出して、疲れたら少し立ち止まる。そんなことを何度か繰り返して登っていきます。
それでも、この急登はそれほど長くは続かず、10分ほどで何とか登りきることができました。急登を登り切ったあとはご褒美が! ここからの景色も最高でした。
登り切ったところにはまたしても分岐が。右へ行くと、この急坂の下で分岐した富田新道に合流するようです。
というのはいいのですが、「小雲取山」の山頂はどこでしょうか? 山頂の標識らしきものが見当たらないので、YAMAPで地図を確認してみました。すると、すぐ近くにあるようです。
何のことはない、分岐の奥の笹が生い茂る小高い場所が小雲取山の山頂でした。笹の中に付けられた道の奥の木に「小雲取山 1937m」と書かれた小さな木の板がくくり付けられていました。
小雲取山の山頂はわかりにくいので、気づかずに通り過ぎてしまう人も多そうですね……。
雲取山山頂へ!
小雲取山から少し下ると、次のピーク付近に赤い屋根の建物が見えてきました。雲取山山頂にある避難小屋ですね。つまり、次のピークが目的地の雲取山ということです。
雲取山山頂を巻いて、雲取山荘に出る道との分岐です。ここまできて巻いてしまっては意味がないので、真っすぐ進みます。
最後のひと登り! これを登り切れば、雲取山の山頂です。
【鴨沢ルート3】雲取山山頂からの絶景を満喫!
留浦のバス停を出発してから約5時間で、ようやく雲取山の山頂に到着。快晴の青空の下には、富士山や南アルプス、そして、東京の街並みを一望できる絶景が広がっていました。
山梨県側の山頂に登頂!
雲取山の山頂直下にある避難小屋です。とてもきれいな避難小屋ですね。
避難小屋の脇を登ると、雲取山の山梨県側の山頂に到着! 山梨百名山の山頂の標柱が建っていました。雲取山は、山梨県、東京都、埼玉県の3都県境にまたがる山なのですね。
登ってきた道を振り返ると、石尾根縦走路の向こうに奥多摩の山々、そして、広大な関東平野が広がっています。石尾根の木々は黄色く染まり、素晴らしい光景でした。
しばらく景色を楽しんだり、写真を撮ったりしたあと、避難小屋の脇を通って、東京側の山頂へ向かいます。といっても、避難小屋のすぐ反対側です。
登山客で賑わう東京側の山頂
東京側の山頂です。奥多摩の山で良くみられる標柱が建っていました。「東京都最高峰」が誇らしげ。
山梨県側の山頂は空いていましたが、東京側の山頂は多くの人で賑わっていました。ちょうど、グループの方々が登ってきたところだったようです。皆さん、記念撮影に夢中です。
東京都最高峰から眺める東京の街並です。都民としては、ぜひ眺めておきたい風景です(笑)
東京都最高峰であるだけでなく、日本百名山の一つでもあります。奥には富士山も! ちょっと逆光気味ですが、肉眼では良く見えました。
団体さんが雲取山荘へ下って行ったので、しばらく山頂を独り占めできました。時刻は14時半近く。この時間からだと明るいうちに下山できないので、もう山荘に泊まる人しかやってこないのでしょうね。
おなかが空いたので、絶景を眺めながらのおやつ。ちょっと風がありますが、日差しがあるので、ソフトシェルを羽織っていれば、それほど寒くはありませんでした。
雲取山の山頂には一等三角点があります。2つの三角点が並んでいましたが、こっちの小さいのは古い三角点かもしれません。横に大きくて立派なのがありましたが、写真を撮り忘れました。
山頂をあとにして雲取山荘へ
雲取山の山頂に40分くらいいましたが、そろそろ本日の宿である雲取山荘へ下ることにしましょう。
雲取山荘は、雲取山の山頂から三峯神社のほうに20分くらい下ったところにあります。
三峯神社へのルートは、雲取山の北斜面にあるので、登山道に入った瞬間、ひんやりとした空気を感じました。足元をみると、15時前だというのに、霜柱が残っていました。
ところどころ、岩が多くて急なところがあります。前述のとおり、山頂から雲取山荘までは20分ですが、標高差では200メートル近く下ります。
15時ちょうど、雲取山荘に到着しました。1日目の行程はここまでです。
何とか標高差1,500メートルを登り切って、雲取山の山頂に立つことができました。休憩時間も含めて約6時間、ほとんど登りでしたが、急登が多くなかったので、それほどキツいという感じはありません。登りやすい道でしたし、自分のペースで登れたのがよかったのかもしれません。
雲取山荘での宿泊の様子や、翌日の三峯神社への下山の様子は、次の記事でご紹介しようと思います(つづく)。
以上、「【奥多摩】雲取山荘に泊まり雲取山から絶景と日の出を眺める山旅 ~鴨沢ルートで雲取山に登頂編~」でした。自分にとっては過去最高の標高差1,500メートルを登り切ることができたので達成感がありますね。天気にも恵まれて良かったです。
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