ゴールデンウィークの晴天の日に、大菩薩峠から牛ノ寝通りを通って小菅の湯まで歩いてきました。やや霞んでいながらも、大菩薩峠の稜線からの富士山や甲府盆地の絶景を眺め、その後は牛ノ寝通りの鮮やかな新緑を楽しむことができました。ゴールデンウィークにもかかわらず静かな山歩きができました。
大菩薩峠から小菅の湯へ続く「牛ノ寝通り」
「牛ノ寝通り」というのは、大菩薩峠の東側にある石丸峠付近から東に延びる尾根道のことです。標高1,300メートル前後の平らな道が続き、アップダウンがほとんどありません。眺望はないですが、ブナやカエデに覆われた幅の広い道を快適に歩けるルートです。
今回、歩いてきたコースは以下のようになっています。
大菩薩嶺の登山口となる上日川峠から雷岩へと登り、大菩薩峠への絶景の稜線歩きを楽しんだあと、石丸峠から牛ノ寝通りを歩きました。牛ノ寝通りの新緑を満喫したあとは、小菅の湯へと下山。下山したその場が温泉という素晴らしいコースです(笑)
上日川峠から雷岩を経て大菩薩峠までは、大勢の人で賑わっていましたが、大菩薩峠から先は一気に人が減って静かな山歩きに。牛ノ寝通りに入ると、ほとんど人と会わなくなりました。
主な行程は以下のとおりです。
- 08:45 上日川峠 出発
- 09:45 雷岩 到着
- 10:10 雷岩 出発
- 10:50 大菩薩峠
- 11:05 熊沢山
- 11:12 石丸峠
- 12:00 榧ノ尾山
- この間、牛ノ寝通り
- 13:20 小菅の湯への分岐
- 14:30 小菅の湯 下山
距離は15.7km、累積標高は上り958メートルに対して、下りが1,815メートルと、下り優勢のルートですので、距離のわりに楽でした。牛ノ寝通りに入ると、アップダウンがほとんどなく、平坦な道なのも良かったです。
【大菩薩峠】雷岩から大菩薩峠へ絶景の稜線歩き!
上日川峠から唐松尾根を登って雷岩へ。雷岩で軽くお昼を食べてから、大菩薩峠までの絶景の稜線歩きを楽しみます。
甲斐大和駅からバスで上日川峠へ
ゴールデンウィーク三連休の中日、始発電車から乗り継いで、甲斐大和駅へ。甲斐大和駅からは栄和交通のバス(大菩薩上日川峠線)に乗車します。この日は、臨時の直行バスが出ていて、予定よりも30分も早く上日川峠に到着できました。
トイレを済ませ、ロッジ長兵衛の前で支度をして、出発します。さすがに人気の山、それも晴天のゴールデンウィークとあって、大勢の登山客で賑わっています。駐車場もいっぱいのようで、別の駐車場を案内されていたようです。
唐松尾根を経由して絶景ポイントの雷岩へ
上日川峠から福ちゃん荘までは、明るい樹林帯の中を登っていきます。登りといっても緩やかで、ウォーミングアップにちょうどいいです。
スタート地点の上日川峠の標高が1,500メートルを超えているせいか、このあたりの木々は、まだ新緑には早いようです。秋に歩いた時には、紅葉がきれいだったのを思い出します。
2022年秋に大菩薩嶺~大菩薩峠を歩いた時の記録は、以下の記事をご覧ください。登山道の様子も詳しく紹介しています。

あっという間に福ちゃん荘に到着。福ちゃん荘も大勢の人で賑わっています。すぐ横にはテント場があり、テントが何張りか見えました。
福ちゃん荘から先は、大菩薩峠へ登るルートと、大菩薩嶺・雷岩へ登る唐松尾根ルートに分かれます。今回は牛ノ寝通りを歩くことが目的なので、大菩薩峠に直接登るのが近いのですが、予定より早くスタートできたのと、とても良い天気で稜線歩きも楽しみたかったので、唐松尾根経由で雷岩へ向かいます。
最初は緩やかな登りですが、だんだんと傾斜が急になってきます。土だけの道から、ところどころに岩も出てきます。
上の方は岩が多めです。お手軽に登れる日本百名山ですが、トレッキングシューズくらいはあったほうがいいでしょうね。
登り始めてから約1時間で、大勢の人で賑わっている雷岩に到着です。
雷岩の上で絶景を眺めながら早めのランチ!
雷岩からの眺めといえばこれ! 富士山と大菩薩湖の絶景です。春霞のせいか、少し霞んではいますが、登り始めてから1時間でこの絶景は素晴らしいですね。
雷岩に腰かけて、ちょっと早いカップヌードルタイム! この絶景を眺めながらのカップヌードルは最高ですね。風が弱く、とても気持ちが良い陽気です。
富士山だけでなく、甲府盆地や、その向こうに壁のように聳える南アルプスの眺めも素晴らしいです。南アルプスの稜線付近は、さすがにまだ雪が多いみたいですね。
富士山をアップで。農鳥が良く見えています。ふだんはゴールデンウィークが開けたころから見え始めるそうですが、今年は雪が多かったわりには、山頂付近の雪解けが早いみたいですね。
大菩薩峠までの絶景稜線歩き!
雷岩の上で30分ほど休憩しました。おなかも満たされたので、先へ進みましょう。
大菩薩嶺といえば、この稜線歩き! 今回は先が長いので、大菩薩嶺の山頂はスルーしました。前回はちゃんと山頂を踏んでいるので、まあ良いでしょう。
雷岩からすぐのところに、標高2,000メートル地点があります。雷岩から大菩薩峠へは、多少のアップダウンはあるものの、全体的には下り基調になります。
大菩薩嶺の稜線と、大菩薩湖、そして、富士山を一望! 雷岩から大菩薩峠への稜線、わずか30分で歩ききってしまうのがもったいないくらい、歩いていて気持ちの良い道です。
雷岩から15分ほどで、「賽の河原」に到着。わずかに鞍部になったところに、石積みがある様子が、賽の河原のイメージに似ているのでしょうね。とはいえ、この青空の下の開放的な雰囲気は、賽の河原という感じではありません。
賽の河原から少し登り返すと、ここもまた絶景ポイントの一つ「親不知の頭」に到着。ここからの富士山の眺めの最高です。
大菩薩峠へと下る急坂。大きな岩がゴロゴロしているので注意ですが、ゆっくり下れば問題ありません。
大菩薩峠の向こうの山が、熊沢山でしょう。あの熊沢山を超えて、石丸峠へと下ってから、牛ノ寝通りへと入っていく予定です。
富士山と大菩薩湖の景色にばかり目を奪われてしまいますが、稜線の反対側、奥多摩方面の眺めも素晴らしいです。真ん中に、三頭山、大岳山、御前山の奥多摩三山がきれいに並んで見えています。
奥多摩の山々の手前、こちら側から右へカーブしている尾根が、これから歩く牛ノ寝通りでしょうか。
雷岩から30分ほどで大菩薩峠に到着! ここもとても賑わっています。この先、小菅の湯までトイレがないので、ここで済ませておきます。
【熊沢山・石丸峠】苔むした熊沢山と明るく開放的な笹原の石丸峠
大菩薩峠から先、まずは熊沢山へと登ります。これまでの開けた稜線から、一気に樹林帯の苔むした森へ。熊沢山を超えると、再び開けて、笹原が続く石丸峠へと出ます。
苔むした樹林帯を登って熊沢山へ
大菩薩峠から先の登山道です。ここから先は初めて歩きます。看板にあるように、大菩薩峠から南側へと続く尾根をたどると、小金沢山~牛奥ノ雁ヶ腹摺山~黒岳~大蔵高丸~ハマイバ丸~大谷ヶ丸~滝子山と歩けるようです。かなりのロングコースですが……。
今回は、途中から左に矢印が出ている「小菅(牛ノ寝通り)」のほうへ向かいます。
いきなり登りになりますが、それほど長くは続きません。これまでの明るい稜線から一転、薄暗い森の中を登っていきます。登山道の周囲には、苔むした岩がゴロゴロしていて、八ヶ岳の登山道のような雰囲気です。
苔の中に、かわいらしい白いお花がぽつぽつと咲いています。ニリンソウかイチリンソウかと思ったのですが、帰宅してから調べてみると「バイカオウレン」というお花のようです。ニリンソウなどと同じキンポウゲ科のお花です。
たくさん咲いているところもありました。白い花びら(花弁)に見えるところは萼片なんだそうです。苔むした薄暗い森の中で、この白いお花は、小さいのにとても良く目立ちます。
苔に覆われた登山道。大菩薩峠からほんの数分、熊沢山方面に登っただけですが、ここまで雰囲気が違うとはびっくりです。ひんやりとした空気が溜まっているのか、涼しいです。
苔の道はまだまだ続きます。「石丸峠」とある方へ進みます。
樹林帯から抜けて、眺望が開けてくると、富士山が良く見えました。
何の変哲もない道のように見えますが、標柱には「熊沢山」の文字が。まったく山頂の雰囲気はないのですが、どうやらこの付近が山頂のようです。
笹原を下って石丸峠へ
熊沢山から一気に下ったところが石丸峠です。よく見ると、この真っすぐに下る道以外に、右側にもう少し緩やかな道があったようです。もう面倒なので、このまま下ります。
先ほどの急坂を下ると、石丸峠に到着です。振り返ってみてみると、道がたくさんありますね。どれを下ってもそれほど違いはなさそうですが、一番右側の真っすぐの急坂を下ってきてしまいました。
よく見ると、マウンテンバイクで下っている人がいます。この先、牛ノ寝通りへの分岐のところで休憩されていた方たちもマウンテンバイクでした。牛ノ寝通りはマウンテンバイクで下りられるくらいの道だということなのでしょう。
牛ノ寝通りへの分岐です。右側へ登っていくと、小金沢山に向かうようです。ここが、大菩薩峠の看板にあった分岐ですね。予定どおり、「牛ノ寝通り」とある右側へ下っていきます。
【牛ノ寝通り】鮮やかな新緑のトレイルを歩く!
石丸峠から一気に下って、榧ノ尾山(かやのおやま)に到着。ここから先は、ほぼ平坦で幅が広い道が続く「牛ノ寝通り」の中心部に入っていきます。まるで新緑のトンネルを通っているかのようです。
一気に400メートルを下って新緑ゾーンへ!
石丸峠先の分岐を過ぎると、樹林帯となります。ここから、一気に標高を下げていきます。
このあたりは標高1,900メートル前後と高いためか、新緑はまだまだ。ただ、登山道脇の木々を見てみると、芽吹き始めている木も結構あります。
これから標高を下げていくと、どんどん季節が進んでいきます。
基本的にあまり眺望はないのですが、それでもところどころ視界が開けたところからは、周囲の山並みを眺めることができます。東側が開けたところからは、奥多摩の山々がくっきり。奥多摩三山がきれいに見えています。
このあたりは、山域的には奥秩父になりますが、少し東側は奥多摩。ちょうど境界にあたるエリアでしょうか。
南側に見える高い山は、雁ヶ腹摺山でしょうか。あちらの尾根を歩くこともできそうですが、長いうえに、かなりアップダウンがありそうですね……。
ずっと下り坂ですが、そこまで急坂ではなく、比較的歩きやすい印象です。ところどころ急なところもありますが、長く続くことはありません。人が少ないので、熊鈴を鳴らしながら歩きます。
下っていくにつれて、木々の緑が増えてきました。
新緑を眺めながら榧ノ尾山へ
標高1,500メートルくらいまで下ってくると、少しずつ新緑が目立ってきます。石丸峠からわずか40分ほどですが、季節的には1か月以上進んだ感じです。
このルートは、ところどころに分岐がありますが、道標がしっかりしているので、迷うことはないでしょう。分岐以外に、道が不明瞭なところもほとんどありません。
だいぶ新緑が増えてきました。下りの傾斜も緩くなり、歩いていて気持ちの良い道になってきました。
石丸峠の分岐から先、人がぐっと少なくなりました。途中で3名のグループを追い越した以外は、人に会っていません。大賑わいだった大菩薩峠とはえらい違いです。
傾斜が緩くなって、わずかに登り返すと「榧ノ尾山」に到着。標高は1,429メートルで、大菩薩嶺近くの雷岩からは、600メートルほども下ってきたことになります。
榧ノ尾山はあまりピークっぽくはないですが、周囲は木が伐採されていて、小さな広場になっています。2名グループと、途中で追い越した3名グループの人たちが後から到着してお昼休憩していました。
休憩に良さそうな場所だったので、ザックを下ろして、行動食を食べ、軽く水分補給をします。この先は、いよいよ牛ノ寝通りのトレイルなので、楽しみです。
まるで新緑のトンネル! 牛ノ寝通りを歩く!
榧ノ尾山のピークから数分で「榧ノ尾」という場所に到着。特に何があるわけでもないのですが、これまでよりも道が広くなり、勾配がほとんどない平坦な道になりました。このあたりからが、牛ノ寝通りの一番快適なトレイルが始まります。
周囲の木々は新緑で本当に鮮やか。この時期の山歩きの楽しみは、この新緑ですよね。快適で平坦な道とあわせて、歩いているだけですがすがしい気分になります。
痩せ尾根のような道もありました。特に危険な感じはありません。このルートは、危険箇所はまったくと言っていいほどないですね。
「牛ノ寝」に到着。ほぼ平坦で幅が広く、歩きやすい道が続きます。こういう道を延々と歩きたいなら、このルートがおすすめです。
頭上の緑が濃くなってきて、まるで新緑のトンネル! この時期は、まだ虫も少ないので、快適に歩けますね。
まだまだ新緑の道は続きます。
あまり樹木の名前に詳しくはないのですが、ブナやカエデの仲間が多いようです。カエデの新緑をあちこちで見かけたので、紅葉の時期もきっと素晴らしいと思います。
「狩場」を過ぎて小菅の湯の分岐へ
「狩場」という場所に到着。ここも何かあるわけではありませんが、まだまだ新緑の道は続きます。
鮮やかな新緑の葉。ブナの葉でしょうか。ブナの木は、背の高い巨木だけでなく、若木もかなり育っていました。
これはカエデの仲間でしょうか? カエデやモミジの新緑もとてもきれいですね。
数は少なかったですが、ツツジも少しだけ咲いていました。新緑の中、ツツジの赤はとても目立ちます。
新緑のトレイルが突然終わり、開けた場所に出ました。かつては、ここに「棚倉小屋」という山小屋があったようですが、今は跡形もありません。
榧ノ尾山あたりから1時間以上に渡って、牛ノ寝通りを歩いてきましたが、棚倉小屋跡の分岐を左側へ折れ、小菅の湯方面へ下山します。牛ノ寝通りは、この先、大マテイ山や奈良倉山のほうまで続いていますが、今日はここまでで十分です。
【小菅の湯】小菅の湯へ下山して温泉を堪能!
棚倉小屋跡の分岐を小菅の湯方面へ折れ、標高を下げていきます。こちらの道も上の方は新緑が鮮やか。途中から植林帯に入り、山の中腹につけられたつづら折りの急坂を下ると、小菅の湯に下山します。
分岐を折れてモロクボ平へ
棚倉小屋跡の分岐を左に折れて、小菅の湯方面へと下っていきます。
「下る」といっても、最初はこのような山の中腹につけられた緩やかな下り坂です。このあたりも、頭上は鮮やかな新緑に覆われていて、とても気持ちが良いです。
ブナの新緑の葉っぱでしょうか。とても鮮やかな色で、目を楽しませてくれます。
分岐から35分くらいでモロクボ平に到着。このまま真っすぐ行くと川久保バス停に下山できるようですが、小菅の湯で温泉に入りたいので、右へ進みます。
つづら折りの急坂を下って小菅の湯へ
モロクボ平の分岐から15分ほど下ると、再び分岐に。道標はありませんが、よく見ると、木の幹に青いペンキで「→小菅の湯」と書かれていますので、右へ。このあたりは分岐が多いので、道を間違わないように注意です。まあ、間違ったところで、どこかに下山できるので、深刻な事態にはなりません。
ここも青いペンキの「小菅の湯」のほうへ。ここは、広い道を進みたくなりますが、小菅の湯へ下るには、この木の間の道だかなんだかわからないところを入っていくのが早いようです。
杉の植林帯の中、山の急斜面につけられたつづら折りの道を一気に下っていきます。奥多摩の低山にありがちな道ですね。早く温泉に入りたいので、猛烈な勢いで下ります(笑)
最後の分岐から10分ちょっとで登山口まで下りてきました。ここから先、小菅の湯までは車道を歩いていきますが、道標がしっかりしているので、その通りに進めば迷うこともないでしょう。
ここだけわかりにくかったです。車道は手前から右へ折れているのですが、小菅の湯へは左の草むらのようなところを登っていきます。
小菅の湯までの道の脇にヤマツツジ。見事に咲いていました。
小菅の湯で温泉を堪能!
14時半過ぎに小菅の湯に到着。登山口からは10分ちょっとといったところでしょうか。意外と近かったです。
早速、小菅の湯で温泉に入ります。小菅の湯は、phが9.98という高アルカリ性温泉。水温が30℃以上の高アルカリ性温泉は珍しいのだとか。「美人の湯」とも言われていて、お湯に浸かった瞬間、そのぬるぬる感がわかります。湯上りは肌がつるつるになりますね。
温泉でゆっくり汗を流して、温まったあとは、食堂へ移動。ゴールデンウィークで混雑しているかと思いきや、温泉も食堂もそれほどではありませんでした。
食堂に移動して、ビールと天ぷらの盛り合わせ、ざるそばで乾杯! バスの時間までたっぷり時間があったので、のんびり休憩しました。
小菅の湯の横には、「道の駅こすげ」があります。こちらは大変賑わっていました。お土産を購入したり、ソフトクリームを食べたり……。
小菅の湯は、奥多摩湖のさらに奥、とても山深いエリアにあります。多摩川の源流域でもあるそうです。
バスの時間が近くなってきたので、バス停へ。大月駅と奥多摩駅へのバスがありますが、いずれも本数がかなり少ないので注意です。大月駅行きは14時台で終わり、奥多摩駅行きは、平日は15時台、土休日は17時台が終バスです。平日ではこのルートはなかなか厳しいですね……。
バスからは、多摩川の支流の一つ、小菅川にかかる鯉のぼりを見ることができました。
このあと、小菅の湯から1時間かけて奥多摩駅に到着。奥多摩駅から電車を乗り継いでさらに2時間。ようやく帰宅したのでした。
静かな山歩きを楽しめる「牛ノ寝通り」、新緑と紅葉の時期がおすすめ!
ということで、大菩薩峠から石丸峠を超えて、牛ノ寝通りを小菅の湯まで歩いてきました。そこそこの距離にはなりますが、がっつり登るのは大菩薩峠(あるいは今回のように雷岩)までの標高差400メートル程度。そこから先は、多少のアップダウンはあるものの、基本的には下り基調ということで、歩きやすいルートだと思います。
牛ノ寝通りは、道幅が広くてほぼ平坦。眺望はないですが、ブナやカエデなどの樹木が頭上を覆う道を静かに歩けるルートです。今回は新緑の時期に訪れましたが、期待にたがわず素晴らしかったです。カエデやモミジが多かったので、紅葉の時期もきれいだと思います。
そして、ゴールが小菅の湯というのも、おすすめできる理由です(笑) 下山したら、そこに温泉があるって最高ですね。あまりに山深いところなので、最寄り駅までバスで1時間以上かかるのが難点ですが……。
少し距離は長くなりますが、お天気が良い日であれば、今回のように、上日川峠から雷岩に上がって、大菩薩嶺の稜線歩きを加えると、眺望も静かな山歩きも楽しめるルートになります。ただし、小菅の湯からの終バスの時間には注意です。
今回の登山装備
- メリノウールのアンダーウェア(モンベル)
- 化繊の長袖シャツ(ワークマン)
- ソフトシェル(モンベル)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- メリノウールのタイツ(ワークマン)
- 登山靴(モンベル アルパインクルーザー2300)
- ザック(グレゴリー ZULU30)
- レインウェア上下 ※利用せず
- 膝サポーター(ザムスト EK-3)
- トレッキングポール ※利用せず
- 飲み物(ペットボトル600ml×2本+サーモボトルのお湯750ml)
- 行動食
- ファーストエイドキット
- ヘッドライト
行動中は、メリノウールの長袖アンダーと化繊の長袖シャツの2枚で十分でした。
前日はかなり冷え込んだようなので、大菩薩嶺の稜線は寒いかと思ったのですが、この日はかなり気温が上がり、風も弱かったので、寒くはありませんでした。
下山後、小菅の湯でバスを待っていると、急激に気温が下がってきました。山間にあるので、日が傾くと一気に気温が下がるのでしょうね。
以上、「【奥秩父】大菩薩峠から牛ノ寝通りを歩いて小菅の湯へ! 富士山の絶景と新緑のトンネルを楽しむ山歩き!」でした。アップダウンの少ないトレイルを静かに歩きたい人におすすめのルートです。
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