奥秩父の名峰、日本百名山の「甲武信ヶ岳」に登ってきました。山頂からの絶景はもちろん、徳ちゃん新道のシャクナゲを眺めつつ、千曲川源流の爽やかな沢沿いルートも楽しむことができました。今回は甲武信小屋に宿泊する1泊2日の行程で、ゆったりとした山旅ができました。
甲武信小屋泊で日本百名山「甲武信ヶ岳」に挑戦!
「甲武信ヶ岳」(こぶしがたけ)は、奥秩父に位置する標高2,475メートルの山。日本百名山の一つです。
その名前のとおり、山梨県(甲州)、埼玉県(武州)、長野県(信州)の3県にまたがる山です。千曲川(信濃川)、荒川、富士川水系の笛吹川の源流になっていて、北側に降った雨は日本海へ、南側に降った雨は太平洋へと注ぐ分水嶺でもあります。
そんな甲武信ヶ岳ですが、5月下旬~6月中旬はシャクナゲが咲き乱れることでも有名です。今回は、シャクナゲの時期に合わせて、山頂直下にある甲武信小屋で1泊する行程での登山を計画しました。
今回のルートは以下のとおりです。
1日目の登りは山梨県側の西沢渓谷から。徳ちゃん新道の急登を登って戸渡尾根へ。木賊山を経由して、甲武信小屋に下ります。甲武信小屋で受付を済ませてから、空身で甲武信ヶ岳の山頂を往復しました。
2日目は、甲武信ヶ岳の山頂から、埼玉県最高峰のお隣の山、三宝山を往復。甲武信ヶ岳の山頂でのんびりしたあと、千曲川源流ルートで長野県側の毛木平へ下山。さらに1時間歩いて、梓山バス停からバスに乗って、信濃川上駅へ、というルートでした。
主な行程は以下のとおりです。
- 1日目
- 10:25 西沢渓谷 スタート
- 10:50 甲武信ヶ岳登山口(徳ちゃん新道入口)
- 12:25 新道分岐(近丸新道との合流点)
- 14:00 木賊山
- 14:20 甲武信小屋 到着
- 14:45 甲武信ヶ岳山頂 到着
- 15:40 甲武信小屋
- 2日目
- 06:25 甲武信小屋 出発
- 06:40 甲武信ヶ岳山頂
- 07:20 三宝山
- 07:50 甲武信ヶ岳山頂 到着
- 08:25 甲武信ヶ岳山頂 出発
- 09:00 千曲川・信濃川水源地標
- 11:15 毛木平駐車場 到着
- 11:35 毛木平駐車場 出発
- 12:25 梓山バス停 到着(下山)
徳ちゃん新道~戸渡尾根は、きつい登りが続く健脚向けコースです。登山口の西沢渓谷と甲武信ヶ岳山頂の標高差は1,300メートル以上。急登が断続的に続きます。
下山に利用した千曲川源流コースは、かなり緩やかな傾斜の沢沿いのルートです。距離は多少長いですが、ほとんど急坂らしきものはなく、沢の音を聞きながらののんびりとした山歩きを楽しめました。
甲武信ヶ岳登山口への公共交通機関でのアクセス
今回利用した登山口への公共交通機関(電車・バス)でのアクセスを紹介します。
山梨県側「西沢渓谷」へのアクセス
山梨県の登山口は、西沢渓谷となります。西沢渓谷へは、山梨市駅、または、塩山駅からバスが出ています。いずれも「西沢渓谷入口」行きのバスに乗車します。
- 山梨市営バス 西沢渓谷線
- 山梨市駅 ~ 西沢渓谷入口
- 毎日運行(年始は運休の日あり)
- 1日5往復運転(2022年ダイヤ)
- Webサイト: 山梨市営バス
山梨市駅からは、山梨市営バスの西沢渓谷線が運行しています。年始を除き、通年(毎日)運行です。
- 山梨交通 西沢渓谷入口線
- 塩山駅 ~ 西沢渓谷入口
- 4月中旬~11月中旬の土休日、GWや夏休みなどの平日に運行
- 1日4往復運転(2022年ダイヤ)
- Webサイト: 山梨交通バス 西沢渓谷
塩山駅からは、山梨交通の西沢渓谷入口線が運行しています。4月中旬~11月中旬の土休日や、GW、夏休みのみの運行ですので、運転日に注意しましょう。
どちらのバスを利用しても、おおむね1時間ほどで西沢渓谷入口に到着します。
長野県側「毛木平」へのアクセス
甲武信ヶ岳の長野県側の登山口でメジャーなのは「毛木平」です。
毛木平には駐車場がありますが、バス停はありません。バス停は、毛木平の駐車場から約4km離れた「梓山」というところにあります。梓山バス停(バス停近くのヤマザキYショップ)~毛木平のルートは以下の地図のようになっています。
梓山バス停から毛木平の駐車場へは、緩やかな登りとなります。高原野菜の畑の中を通る舗装路を歩いていきます。
梓山バス停までは、JR小海線の信濃川上駅から川上村営バスが運転されています。
- 川上村営バス
- 信濃川上駅 ~ 梓山 ~ 川端下
- 毎日運行(土休日運休の便あり)
- 1日8往復運転(2022年ダイヤ)
- Webサイト: 川上村営バス時刻表・料金(川上村)
信濃川上駅から梓山バス停までは約25分です。
【徳ちゃん新道】西沢渓谷から急登が続く徳ちゃん新道をひたすら登る!
山梨市駅からバスで西沢渓谷に到着し、支度をしてスタートします。徳ちゃん新道は、ひたすら急登が続く尾根道を登るキツいルートでした。
西沢渓谷バス停からスタート!
山梨市駅を9時12分に発車するバスに乗り、約1時間で西沢渓谷に到着。お天気の良い日曜日でしたが、山梨市駅からのバスは座席が半分埋まる程度。登山口に到着する時間が早い塩山駅からのバスのほうが混雑しているようです。
今日はちょっと遅めのスタート。駅のコンビニで買ってきたおにぎりを食べて、支度を済ませてから出発します。
西沢渓谷のバス停です。お店が一軒あるだけで、他には何もありません。一つ前のバス停「道の駅みとみ」で下りれば、いろいろとあるようです。
西沢渓谷の遊歩道を歩いて徳ちゃん新道入口へ
西沢渓谷バス停からは、しばらく西沢渓谷の遊歩道を歩いていきます。笛吹川の川音を聞きながら、新緑の中を歩いていきます。
登山者以外に、西沢渓谷を散策しにきた観光客もちらほら。
少し歩くと、公衆トイレがあります。この先、甲武信小屋までトイレはないので、ここで済ませておきます。
沢を渡る橋の上から。この日は気温が上がり、甲府では32℃くらいになる予報でしたが、標高の高い西沢渓谷はとても爽やかです。沢沿いでひんやりしているのもあるのでしょう。
新緑の木々からは、ハルゼミの大合唱が聞こえてきます。真夏のセミと違って、おとなしい鳴き声なので、たくさん鳴いていてもうるさくないのがいいですね。
バス停から20分ほどで、徳ちゃん新道の入口に到着しました。ここから、いよいよ登山道へと入っていきます。
新緑が鮮やかな「徳ちゃん新道」を登る
最初は緩やかな登山道が続きます。ちょうど、登山口のあたりが新緑の最盛期で、とてもきれいです。
この「徳ちゃん新道」は、平成5年に、甲武信小屋・ 十文字小屋の山中さん親子によって作道された新しい登山道です。「徳ちゃん」というのは、山中徳治さんのお名前ですね。
新緑にまじって、ところどころでヤマツツジも咲いています。徳ちゃん新道は、ほとんど眺望がない樹林帯をひたすら登るのですが、この時期は新緑やツツジを眺めながら登ることができます。
そうこうしているうちに、次第に傾斜が急になってきました。いよいよ急登か、と身構えます(笑)
急登を登り終えると、このように平坦な尾根道になります。登りと平坦なところが、比較的はっきりしているようです。
再び急登へ。山の急斜面にジグザグにつけられた道を登ります。直登ではありませんが、かなり急な登りには違いありません。
テント泊装備で登っている人を何人か追い抜きましたが、この急登で重いザックはキツそうです。
再び平坦な道へ。徳ちゃん新道は、新道分岐まで、本当にこの繰り返しです。ペースがつかみにくく、オーバーペースになりがちです。登りは意図的にゆっくり登るようにしないと、すぐに息が切れてしまいます。
シャクナゲが咲く岩の急登を登って新道分岐へ
標高が1,700メートルを超えたあたりから、シャクナゲの花が咲いています。気がつくと、登山道のまわりは、落葉広葉樹の森から、シャクナゲが覆う道になっていました。
ところどころにツツジも咲いています。シャクナゲとあわせて、新緑の中にピンク色がアクセントになっています。
シャクナゲが出てきたあたりから、登山道の様子も変わってきます。岩が多く、やや狭い尾根道がしばらく続きます。
鮮やかなシャクナゲの花。「アズマシャクナゲ」という種類のシャクナゲだそうです。花に目がいきがちですが、細長くて分厚い葉も特徴的ですね。
シャクナゲを楽しみながら登れるのはありがたいのですが、やはり急登が断続的に出てきます。岩がゴツゴツしたところもあるので、慎重に登っていきます。
ひたすら尾根を登っていく、そんな感じの道が続きます。
たくさん花をつけているシャクナゲの木もありました。最盛期にはもっとたくさんの花が咲くそうですが、それでも十分に楽しめました。
山頂付近にもシャクナゲがありましたので、時期をずらして、ふもとの方から山頂へ向かって、咲いていくのではないかと思います。
バス停をスタートしてから約2時間で、「新道分岐」に到着。徳ちゃん新道と、その隣の尾根の近丸新道が合流する地点です。小さな広場になっていて、休憩するのによさそうでしたので、ザックをおろして小休止します。
【戸渡尾根】シャクナゲの道を登り木賊山を経て甲武信小屋へ
新道分岐からは、戸渡尾根を登っていきます。シャクナゲがたくさん咲いているエリアを抜け、急登を登りきると、目の前に甲武信ヶ岳を望む木賊山へ。いったん下ると、甲武信小屋に到着です。
咲き乱れるシャクナゲを眺めながら戸渡尾根を登る
新道分岐の広場に、団体さんが下ってきたのを機に、出発することにします。大勢休憩できるほどの場所でもないので……。
戸渡尾根も、狭い尾根道が続きますが、その尾根道の両側はずっとシャクナゲに覆われています。すぐに、シャクナゲの花を見ることができました。
道の両側にシャクナゲがたくさん咲いています。淡いピンク色がきれいですね。このあたりは、今が見ごろなのでしょうか。
アズマシャクナゲよりも少し色が濃いシャクナゲが咲いていました。違う種類なのでしょうか。それとも、咲いたばかりで色が濃い状態なのでしょうか。
だんだん道が狭くなってきて、シャクナゲの葉をかき分けながら進む感じになってきました。
まだまだシャクナゲロードは続きます。が、相変わらず断続的に急登が続き、足に堪えます。疲れたら、シャクナゲを眺めたり、写真を撮ったりして、足を休めるようにしながら、ゆっくりと登っていきます。
シャクナゲのつぼみがありました。つぼみの状態ではかなり赤いのですね。先ほどの色が濃いシャクナゲは、咲いたばかりだったのかもしれません。
シラビソやコメツガの針葉樹林帯の急登を登って木賊山へ
シャクナゲロードを抜けると植生が変わり、シラビソやコメツガなどの針葉樹の樹林帯に入ってきました。両側からシャクナゲが迫っていた狭い尾根道とは異なり、幅の広い道をジグザグに登っていく感じです。
傾斜はだんだんと急に。ジグザグに道がつけられているとはいえ、かなりの急坂です。ここまで、すでに標高で1,000メートル以上を登ってきたあとでのこの登りは、とても堪えます。立ち止まって息を整えながら登っていきます。
個人的には、ここの登りが一番キツかったです。同じく、甲武信小屋に泊まるという方にお会いしましたが、「キツいですね~」と励ましあいました(笑)
傾斜が急なだけでなく、大きな石や岩が登山道に転がっていて、余計にきつく感じます。それでも、次第に木が少なく、周囲が明るくなってくると、だんだんと山頂に近づいていることを感じます。
途中、ようやく眺望が開けたところがありました。登り始めてからすでに3時間以上が経過していますが、初めての眺望です。富士山が正面にきれいに見えています。
再び樹林帯に入ると、分岐がありました。雁坂峠や破風山を経由するルートとの合流点のようです。ここは甲武信ヶ岳・甲武信小屋とある方へ進みます。
樹林帯の登山道には、まだ雪が少しだけ残っていました。2,3箇所くらいで、雪の量も少なかったので、滑り止めがなくても問題なく進めます。
14時過ぎに、「木賊山」(とくさやま)に到着! 樹林帯の登山道の途中に、突然ピークを示す標柱が現れた感じです。眺望はありませんが、ベンチがありましたので、ここで水分補給をしていくことにします。
木賊山には、二等三角点がありました。ちなみに、甲武信ヶ岳には三角点はありません。
甲武信ヶ岳を眺めながら下って甲武信小屋へ
木賊山のピークから少し歩くと、一気に視界が開け、目の前に甲武信ヶ岳が現れます。正面の三角の山が甲武信ヶ岳です。ここまできて、ようやく甲武信ヶ岳の姿を拝むことができました。
木賊山と甲武信ヶ岳の鞍部に甲武信小屋があります。この砂地の滑りやすい急坂を下っていきます。いつズルっといってもおかしくない道で、緊張しながら下ります。
砂地の急坂を下り終えると、再び樹林帯へ。この道も、両側がシャクナゲですね。標高が高いせいか、まだ咲いていないようです。
14時20分、ようやく甲武信小屋に到着しました。いかにも「山小屋」っぽいつくりで、とても雰囲気の良い小屋です。
西沢渓谷のバス停を出発してから4時間弱、急登が断続的に続く徳ちゃん新道~戸渡尾根のコースは、かなりキツかったです。
【甲武信ヶ岳】甲武信ヶ岳山頂からの絶景を満喫!
甲武信小屋で受付を済ませたあと、空身で甲武信ヶ岳山頂へ。富士山、奥秩父の稜線、そして、八ヶ岳までのパノラマが広がる眺望を満喫しました。
20分の登りで甲武信ヶ岳山頂へ
さっそく、甲武信小屋で宿泊の受付を済ませます。1泊2食の料金8,500円を支払って、夕食・朝食の時間を決めます。
受付の際に、まだ山頂にいっていないことを伝えると、「それなら横のベンチにザックを置いて空身で行ってくるといいよ」と言われたので、カメラだけ持って山頂へ。靴を脱いでしまうと、また靴を履くのが面倒になってしまうので、ありがたいですね。
甲武信小屋から甲武信ヶ岳の山頂までは、約20分ほどの登り。先ほど、木賊山からピラミッドのような山容を見ていたので、楽ではないことは覚悟しています……。
最初は、シラビソやコメツガの針葉樹の森の中を登っていきます。
10分ほど登ると、樹林帯を抜けて、見晴らしの良い場所に出ました。正面に富士山を眺められる絶景ポイントです。山頂からも富士山を見ることはできますが、ぎりぎり見えるくらいの角度になってしまうので、富士山を眺めるならこのポイントがおすすめです。
山頂まではややガレ気味の道を登っていきます。そして……
絶景が広がる甲武信ヶ岳山頂!
甲武信ヶ岳山頂に登頂! 「日本百名山 甲武信岳」と大きくかかれた標柱が誇らしげです。
山頂には4名ほどのグループが休憩していましたが、すぐに下っていきました。すでに15時少し前という時刻なので、この時間に山頂にいる人たちは、甲武信小屋泊かテント泊の方でしょう。
しばらくの間、山頂を独り占めできました。
南側には富士山が見えますが、ぎりぎり見える角度です。
富士山と反対側には、八ヶ岳を一望できます。やや逆光気味ですが、稜線はよくわかります。
北側には、おだやかな山容の「三宝山」が見えます。甲武信ヶ岳のすぐ隣の山で、埼玉県最高峰です。なんと、甲武信ヶ岳よりも三宝山のほうが少し標高が高いのですね。明朝、下山前に往復してみることにします。
西側には、金峰山~朝日岳~国師ヶ岳と続く奥秩父の稜線がきれいに見えます。
そんな稜線を眺めていたら、テントを背負った方が登ってこられました。富士見平小屋を朝早く出発して、この稜線を歩いてきたのだそうです。穏やかに見えますが、かなりアップダウンがあってキツかったとのこと。
甲武信ヶ岳山頂の様子です。ベンチが一つあるだけですが、岩に腰かけて休むことができます。
40分くらい景色を眺めたり、写真を撮ったりして、山頂からの景色を楽しんだのでした。
【甲武信小屋】昔ながらの山小屋に宿泊!
昔ながらの山小屋「甲武信小屋」に宿泊します。夕食のカレーに満足して、早々に就寝。翌日は午前4時半ごろに起きて、日の出を眺めたあと、朝食をいただきました。
ビールで乾杯し夕食の特製カレーに舌鼓
甲武信小屋に下りてきたあとは、荷物を2階の大部屋の自分の布団のところへ持っていき、ザックの中を整理します。
甲武信小屋には個室はなく、大部屋しかありません。大部屋が2つあり、定員は150名。この定員は布団1枚に2名の定員です。今は、コロナ感染対策もあり、布団は一人1枚あります。そのため、定員は70名に制限しているとのことです。
この日は、30~40名程度。空いている布団もかなりありました。
まだ早いので、持参したビールとおつまみを持って小屋の外へ。小屋の外にあるテーブルで乾杯!
小屋のすぐ下にはテント場があります。日曜にしてはかなりテントが多いとのこと。シャクナゲの時期ですから、混むのでしょうね。前日の土曜日は、小屋泊は満員だったそうです。
甲武信小屋の売店のラインナップ。ビールは持ってこなくても売っていましたね。水で冷やしてある飲み物もありました。
水は、笛吹川の源流からポンプアップしているそうです。1リットル50円で利用できます。とてもつめたくて、おいしい水でした。
入口の近くには、薪ストーブがありました。もう5月下旬ですが、この日も薪が焚かれていました。
いろいろなものが古い山小屋ですが、トイレは比較的新しくてきれいでした。ポンプアップした水を使った水洗トイレです。個室の数も多く、待つこともほとんどありませんでした。
この日は宿泊者が多かったので、夕食は17時と17時半の2回に分けられていました。私は17時半の回にしました。
夕食は甲武信小屋特製のカレー。おかわりができない代わりに、一人ずつ、どれくらいよそうかを決めることができます。私はふつうの(?)大盛に。辛くはないですが、コクがあっておいしいカレーでした。
ということで、20時前に就寝。薪ストーブの威力か、布団を掛けていればまったく寒くなく、朝までよく眠ることができました。
日の出に出遅れるも朝食を食べて出発!
翌日は午前4時半頃に起床。すでに太陽が地平線から出てきてしまっていましたが、カメラをもって小屋の前へ。今朝も良い天気です。
朝日を受けて小屋も少し染まっています。
ちなみに、甲武信ヶ岳の山頂は、東側が木に覆われているため、日の出を見ることはできないそうです。甲武信小屋からは正面に日の出が見えるので、小屋の前で見るのがいいですね。
朝食は5時半から。ごはんとみそ汁、漬物、茶碗蒸しのシンプルな朝食です。ご飯はお代わり自由とのことなので、このあとの下山に備えて、2杯いただきました。
朝食後は、荷物を整理して、午前6時過ぎに出発します。
このあとの下山の様子は、以下の記事でお届けします。ぜひご覧ください!
以上、「【奥秩父】日本百名山「甲武信ヶ岳」、シャクナゲと千曲川源流を楽しむ山旅 ~徳ちゃん新道で登頂編~」でした。徳ちゃん新道のシャクナゲを眺め、山頂からは絶景を眺めと、お天気に恵まれて良い山行になりました。徳ちゃん新道はかなりキツかったですが……。
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甲武信ヶ岳に登った前の週に、すぐ近くにある「乾徳山」に日帰りで登りました。山頂からの絶景はもちろんのこと、樹林帯、国師ヶ原の高原地帯、そして、山頂直下の鎖場など、変化に富んだルートを楽しむことができました。
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