2020年10月末、快晴の天気予報を見て、登山を始めたころから登ってみたかった「大菩薩嶺」に行ってきました。2,000メートル級の山でありながら、初心者でも簡単に登れる大菩薩嶺。一番の魅力は、稜線からの大展望! 富士山をはじめ、大菩薩湖、甲府盆地、その向こうに聳える南アルプスを一望できます。天気に恵まれ、絶景を十分に楽しむことができました。
日本百名山の一つ「大菩薩嶺」とは?
大菩薩嶺(だいぼさつれい)は、山梨県甲州市・北都留郡にまたがる標高2,057メートルの山です。位置的には、奥多摩の西、大月の北にあたり、山域としては奥秩父山塊に含まれます。
大菩薩嶺は「日本百名山」の一つでもあります。その一番の魅力は、大菩薩嶺~大菩薩峠の稜線からの絶景です。富士山、大菩薩湖をはじめ、甲府盆地、南アルプスを一望にできます。さらに、大菩薩峠付近からは、奥多摩の山々や、その向こうの関東平野の市街地までも見渡すことができます。
定番の山行コースは、JR甲斐大和駅からバスでアクセスできる上日川峠(かみにっかわとうげ、または、かみひかわとうげ)から、大菩薩嶺~大菩薩峠~上日川峠と周回するルートです。コースタイムはわずか3時間30分。日帰りでも十分に楽しめます。今回は、この周回コースを歩いてみました。
大菩薩嶺は標高2,057メートルありますが、登山口となる上日川峠で、すでに標高は1,500メートルを超えています。実質的には500メートル程度の標高差ですし、危険箇所も少ないため、登山を始めたばかりの初心者でも登ることができます。
ただ、大菩薩嶺~大菩薩峠の稜線は遮るものがありませんので強風・暴風には注意しましょう。簡単に登れるとはいっても、標高は2,000メートルを超えますので、天候には十分注意する必要がありますし、秋~春の登山では、防寒の準備も必要です。
今回の行程は以下のとおりです。
- 08:45 上日川峠登山口 出発
- 09:05 福ちゃん荘
- 09:50 雷岩
- 10:05 大菩薩嶺山頂
- 10:15 雷岩 到着
- 11:00 雷岩 出発
- 11:20 賽の河原
- 11:40 大菩薩峠 到着
- 12:00 大菩薩峠 出発
- 12:25 福ちゃん荘 到着
- 12:35 福ちゃん荘 出発
- 12:50 上日川峠登山口 下山
コースタイムは3時間30分ですが、雷岩で1時間近く、大菩薩峠でも20分ほど休憩して、景色を堪能しました。雷岩から大菩薩峠の稜線も、景色が素晴らしいので、なるべくゆっくりと歩きました。普通に歩くと30分かからないので、もったいないです(笑)
大菩薩嶺への登山口、上日川峠への公共交通機関でのアクセス
大菩薩嶺の登山口になる上日川峠へは、JR甲斐大和駅から栄和交通の路線バスでアクセスできます。甲斐大和駅は、中央本線の駅ですが、普通列車しか停車しませんので注意しましょう。
栄和交通の「大菩薩上日川峠線」というバスです。運行期間が限られているので注意が必要です。
- 4月下旬~12月中旬の土休日
- 観光シーズン(主にGW前後、お盆休み、10~11月中旬)の平日
2020年のダイヤでは、土休日は1日5往復、平日は3往復の運転です。本数は多くありませんので、甲斐大和駅での乗り継ぎや、下山後のバスの時刻など、しっかりと事前に計画を立てておくことをおすすめします。
今回、10月下旬の紅葉シーズンの週末(日曜日)に乗車しましたが、臨時便がどんどん出ていました。
車両は観光バスタイプで、全員着席での乗車となります。補助席もフル活用しての運行でしたが、1台のバスに乗車できる人数に限りがあります。バスの台数にも限りがありますので、混雑している時期は、バスに乗るまでに時間がかかる可能性もあります。
なお、交通系ICカードは利用できません。現金での支払いとなります。甲斐大和駅~上日川峠で1,020円です。
始発電車を乗り継いで甲斐大和駅へ
自宅の最寄り駅の始発電車に乗り、5本の電車を乗り継いで、7時38分に甲斐大和駅に到着しました。大月から乗り継いだ松本行きの普通列車は、6両編成の車内は満員! 立ち客もかなりいる状況でしたが、8割はハイキング・登山客のようでした。
甲斐大和駅では、幸いなことに、ホームの階段のすぐ近くに下車できたので、急いでバス乗り場へ。本来は、土休日の1便は8時10分発なのですが、この日は混雑することを見越してか、すでに臨時便(直行便)が停車して、乗客が乗り込んでいました。ぎりぎり、このバスに乗車できました。
バスは山道を登ります。行き違いも苦労するほどの幅の狭い道です。途中、運転手が頻繁に無線で連絡を取っていたのは、上日川峠行きのバスと、甲斐大和行きのバスがすれ違う場所を調整するためだったようです。
8時25分頃、予定より25分ほど早く、上日川峠に到着しました。
上日川峠には、「ロッヂ長兵衛」という山小屋がありますが、その小屋の前のベンチやテーブルは、大勢の登山客で賑わっていました。空いていたベンチを借りて、身支度を整えて出発です!
上日川峠~福ちゃん荘は紅葉を眺めながらのハイキング!
登山口は、ロッヂ長兵衛のすぐ横にあります。バスから下りてきた大勢の登山客が出発していくので、最初のうちは行列になっていました。まあ、急ぐこともないので、ゆっくり行きましょう。
上日川峠の登山口から、山小屋「福ちゃん荘」までは、緩やかに登っていきますが、とても歩きやすい道です。
10月下旬のこの時期は、このあたりの紅葉がとてもきれでした。快晴の空の下、紅葉した木々を眺めながらの快適なハイキングです。
途中で行列が適度にばらけてきましたので、先に進ませてもらいました。急ぐ必要はないのですが、早く稜線から絶景を眺めたかったので。
約20分で山小屋「福ちゃん荘」に到着しました。宿泊だけでなく、食堂営業もしていますが、まだ20分しか歩いていないのでスルーします。
福ちゃん荘の近くにはトイレがあります。この先、大菩薩峠までトイレはありませんので、ここで済ませておきます。
唐松尾根を登って絶景が待つ「雷岩」へ
福ちゃん荘から先は、登山道が二つに分かれます。雷岩から大菩薩嶺へと至る唐松尾根のルート(上の地図の左側のルート)と、大菩薩峠へ至るルート(右側のルート)です。
どちらから登っても良いのですが、大菩薩嶺~大菩薩峠の稜線を歩くときに、景色を眺めながらのんびり歩くには、下り基調のほうがいいかなと考え、標高の高い大菩薩嶺へ一気に登る唐松尾根のルート(上の地図の周回コースを右回りに歩くコース)にしました。
先ほどの案内板の左側、福ちゃん荘のすぐ横にある登山道を登っていきます。最初は、とても広く、緩やかな道が続きます。
だんだんと道が狭くなり、勾配も急になっていきますが、まだまだ十分に歩きやすい登山道です。
福ちゃん荘までとは異なり、すでに葉が落ちてしまった木や、常緑針葉樹の木が目立ちます。少し標高が高くなってきたからでしょうか。この先、すぐに尾根筋に出るので、風の影響もあるかもしれませんね。
福ちゃん荘から15分ほど登ると、赤く色づいた木々の合間から富士山が見えるようになってきました。富士山の手前には大菩薩湖も少し見えていますね。
だんだんと岩や砂利が多い急な登山道になってきました。たいていの山はそうですが、大菩薩嶺の唐松尾根の登山道も、標高が上がっていくと、勾配も急になっていきます。
地面には霜柱がたくさんありました。踏みつけるとザクザクとした音がします。この時期、登山道に雪はありませんでしたが、霜が降りるため、霜が溶けたあとのぬかるみには注意です。
福ちゃん荘から30分も登ると、次第に樹林帯を抜けて、右側に富士山と大菩薩湖がよく見えるようになってきます。唐松尾根の登山道は、後半、急登が続きますが、景色が見えるところで休みながら、ゆっくり登るとよいと思います。
岩が多い最後の急登を登ります。それなりに急ですが、長くは続かないです。そして……
稜線に出たところにある「雷岩」に到着。福ちゃん荘から約45分、登山口からは1時間ちょっとでした。
雷岩で景色を楽しんだあとは日本百名山「大菩薩嶺」の山頂へ
雷岩はとても大きな岩で、多くの登山客が休んでいました。ここからの景色は本当に絶景です。
富士山と大菩薩湖、そして、その周りには紅葉した山々。大菩薩湖周辺の山は紅葉がピークで、山なみ全体がオレンジ色に染まって見えました。富士山は、山頂にわずかに冠雪しています。
富士山と大菩薩湖から、少し目を右側に移していくと、甲府盆地に広がる街が見えてきます。そして、その向こうには壁のように聳える南アルプスの山々。山頂付近は少し白くなっていますね。そして、甲府の街が山に囲まれた「盆地」であることがよくわかります。
今回は絶景を期待して広角レンズを持ってきました。10mmの広角端で撮ると、富士山・大菩薩湖から、甲府盆地、南アルプスまでが1枚に収まりました。
このあと、雷岩の下で、15分ほど、景色を眺めたり、写真を撮ったりしていました。
雷岩の周辺は広々としていて休憩に良いのですが、その前に一仕事。雷岩は大菩薩嶺の山頂ではなく、山頂は10分ほど歩いたところにあります。せっかくの日本百名山、山頂を踏んでおきたいので、山頂へ向けて歩き始めます。
雷岩から山頂へは、ほぼ平坦な道のり。最後に少し登りますが、ごくわずかな距離です。そして……
樹木に囲まれた小さな広場が、大菩薩嶺の山頂でした。眺望がほとんどないので、「大菩薩嶺」の山頂を示す標柱を撮影しただけです。このあとも、続々と山頂を目指す人がやってきますが、みな、記念撮影をして、すぐに雷岩に戻ってしまいます。そりゃそうですよね。休憩するなら絶景を眺められるところのほうがいいに決まっています。
ともかく、日本百名山の一つ、大菩薩嶺に登頂しました。
雷岩の上で絶景の眺めながらのカップヌードル!
雷岩まで戻ってきて、休憩によさそうなところを探します。雷岩は大きな岩がごつごつしていますが、岩に腰かけられそうなところも多くあります。適当なところを探して、腰かけ、ザックを下ろしました。
雷岩を登った先には、岩の下が緩い斜面の広場になっているところがあり、そこで大勢の人が休んでいました。斜面になっているので、どこに腰かけても景色を眺めることができます。目の前に富士山と大菩薩湖の風景が広がる特等席です。
まだ10時半前で、お昼には少し早いのですが、持参したカップヌードルを食べることにしました。冬場は、バーナーではなく、家で沸かしたお湯を、モンベルのアルパインサーモボトル(750ml)に入れて持ってきています。これだと、すぐにお湯を入れられるのですよね。
富士山を眺めながらのカップヌードルは世界一おいしいのです!
カップヌードルを食べたあとはコーヒータイム。こちらもインスタントですが、おいしい!
この日の大菩薩嶺は、山頂付近の気温が5℃前後と低かったものの、ほとんど風がなく、太陽の光が暖かいくらいでした。アンダーウェア、Tシャツ、フリースの3枚だけでも寒くなかったですね。
雷岩下の広場は大勢の人で賑わっていますが、結構な広さがあるので、あまり混雑しているという感じはしませんでした。
甲府盆地の向こうに目をやると、南アルプスを一望! 右側(北側)から、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、日本第二位の高峰、北岳を含む白根三山など、日本を代表する山々が視野に収まります。
この雷岩のところで、1時間近く、景色を眺めながら休憩しました。
景色を眺めながらの楽しい稜線歩きで大菩薩峠へ
11時過ぎに雷岩を出発して、大菩薩峠への稜線歩きへ。雷岩の先からはこのような素晴らしい稜線が続いています。稜線には紅葉する木はほとんどないのですが、登山道の脇の草やススキが、秋満開!といった感じでした。
5分もしないうちに、「標高二〇〇〇米地点」と書かれた標柱に到着。ここも広場になっていて、多くの登山客が休憩していました。この稜線の道は、あちこちに広場がありますし、どこもみな素晴らしい景色を見られるので、休憩する場所には困りません。
雷岩から大菩薩峠へは下り基調となるため、これから歩く稜線を眼下に見下ろすことができます。秋色に染まった山並みがとてもきれいでした。
歩くにつれて、稜線と富士山、大菩薩湖の位置関係が少しずつ変わっていくのも面白いです。
基本的にのんびり歩ける稜線の道ですが、ところどころに、岩だらけの急なところもあります。慎重に降りていきます。
雷岩から20分ほどあるくと、大小の岩や石がごろごろしている「賽の河原」と呼ばれる場所に出ました。石があちこちに積まれていて、「賽の河原」のイメージにぴったり。小さな鞍部になっていて、一番低いところに避難小屋が建っています。
「賽の河原」の鞍部まで下りてきました。ここから先は、登り返しになりますが、長くは続きません。
賽の河原からの登りを終えると、「親不知ノ頭」というところに出ました。ここからの富士山と大菩薩湖の眺めも素晴らしいものでした。ここも小さな広場になっていて、休憩によさそうでした。
このあたりまでくると、東側(大菩薩峠に向かって左側)の眺望も開けてきます。大菩薩嶺から続く尾根の山々の紅葉がピークで、素晴らしい景色でした。そして、その向こうには、奥多摩の山々。一番奥が大岳山、その手前左側が御前山、さらにその手前右側が三頭山。奥多摩三山もバッチリ見えます。過去に登ったことのある山が見えるとうれしいものですね。
そうこうしているうちに、山小屋「介山荘」の建物がすぐ近くに見えてきました。大菩薩峠は、介山荘の手前。最後のこの岩を下れば、すぐに到着です。それにしても、多くの人で賑わっていますね。
先ほどの急な坂を下り切ったところから、振り返って見ました。大菩薩嶺~大菩薩峠の周回コースはとても歩きやすいのですが、その中でもここは最も急な坂ではないかと思います。それほど危険は感じませんでしたが、岩に足を取られて転ばないように、ゆっくりと下りました。
富士山ともここでお別れ! 大菩薩峠で最後の絶景を満喫!
急坂を下りれば、あとは、岩が多いものの、ほぼ平坦。道幅が広く、左側が少し高くなっているので、あちこちで登山客が休憩をとっていました。雷岩もかなり賑わっていましたが、こちらもすごいですね。
11時40分過ぎ、雷岩からゆっくり歩いて40分ほどで、大菩薩峠に到着。素晴らしい景色を眺めながらの楽しい稜線歩きでした。惜しむらくは、たった40分で終わってしまうこと。2時間くらい歩いていたいほど、気持ちの良い道でした。
そして、大菩薩峠の標柱をパチリ。標高は1,897メートルなので、大菩薩嶺からは150メートル以上下ってきたことになります。
大菩薩峠のすぐ横には、宿泊もできる山小屋「介山荘」があります。ちょうどお昼時だったので、軽食や飲み物を買い求める登山客で賑わっていました。
大菩薩峠からは、富士山がギリギリ見える位置にありました。たった40分しか歩いていませんが、雷岩から眺める景色とは、だいぶ位置関係が変わっています。
富士山を眺めるなら雷岩からのほうがおすすめですが、甲府盆地と南アルプスは、大菩薩峠からのほうが良く見えました。南アルプスの名だたる名峰もこのとおり!
東側の景色も眺められます。奥多摩三山の左側に少しだけ見える湖は奥多摩湖でしょうか。大菩薩嶺のある奥秩父と奥多摩はお隣同士だということがよくわかりますね。そして、山の向こうには、霞んでしまっていますが、関東平野と東京の街並みが見えています。
混雑する前に福ちゃん荘へ下山
もうしばらく景色を見ていたい気もしますが、そうしているうちにも、どんどん登山客が登ってきて、混雑が増していきました。大菩薩峠から下る人が増える前に下山してしまいましょう。
介山荘の横にはトイレがあります。ここまで、福ちゃん荘からトイレがなかったので、ここを使わせていただきました。
上日川峠へ下山するには、介山荘とトイレの間の道を下っていきます。
大菩薩峠~上日川峠の登山道は、とても整備されていて歩きやすいです。下山している間にも、これから登る人と頻繁にすれ違いますが、登山装備ではない人も多く見かけます。犬を連れて歩いている人も多いですね。
登山道の幅も広くて、傾斜も緩やか。砂利が多いので、ずるッと滑らないようにさえ気をつければ、どんどん下って行けます。これならスニーカーでも十分に登れそうです。ただ、周回コースを歩くのなら、今回登ってきた福ちゃん荘~雷岩の道はそれなりに登山道なので、最低でもトレッキングシューズをおすすめします。
わずか20分ほどで、沢が流れているところまで下ってきました。ここまでくれば、福ちゃん荘まではあと10分足らず。ただし、少し登りになります。
沢を渡ったあとは、林道になります。舗装されているのでとても歩きやすい道です。紅葉した木々を眺めながら、ゆっくりと歩きます。
途中、「富士見平」なる場所がありました。大菩薩峠でお別れだと思っていた富士山と再会! ちょっと逆光になってしまっていますが、紅葉した木々の間から、富士山の上のほうだけ見ることができました。
大菩薩峠から20分ちょっとで福ちゃん荘まで下りてきました。こちらの道は本当に歩きやすいですね。
意外と早くここまで下りてきてしまったので、アイスクリームで小休止。お昼時ということもあって、うどんや汁ものがよく売れていました。
福ちゃん荘の横にあるテント場には、結構多くのテントが張られていました。ここなら、大菩薩峠まで30~40分ほどで登れそうなので、早起きすれば、大菩薩峠から日の出が見られそうですね。
紅葉の木々を眺めながら上日川峠へ
13時のバスに間に合うように福ちゃん荘を出発します。
登りの時も眺めた紅葉を、再び眺めながら下っていきます。やはりこのあたりは良く色づいていますね。
福ちゃん荘から15分ほどで、上日川峠の登山口まで下山しました。大菩薩峠~福ちゃん荘~上日川峠の登山道は、とても歩きやすく、そして、あっけないほど早く下りてきてしまいました。
登山口の前には、すでに13時発のバスが停車していて、扉が開いていました。甲斐大和駅行きの午後最初の便です。13時まであと10分ほどでしたので、そのまま乗車しました。
このまま帰宅するのももったいないので、バスを途中で下車して、「やまと天目山温泉」に寄ることにしました。
「やまと天目山温泉」で温泉とビール!
バスは13時ちょうどに出発。結局、ほぼ満席になりました。バスは快調に山道を下っていきます。途中、いくつかのバス停がありますが、乗る人も降りる人もなくスルー。約30分で、やまと天目山温泉に到着しました。ここで私を含めて数名が下車しました。みな、考えることは一緒(笑)
バス停から駐車場を横切って建物の中へ。新型コロナの感染予防対策のため、検温と記名がありました。入館料520円(3時間まで、3時間以上は830円)、レンタルタオルセット200円を支払いました。とても良い温泉なのに、520円とは安い!
ロビーはあまり広くないですが、お土産が置いてありました。浴室は入口を入って左側です。ザックを、浴室入口の前にある休憩室に置くように、とのことなので、ここで入浴の支度をして、脱衣所へ。
浴室には、大浴場、寝湯、露天風呂などがあります。寝湯がたくさんあったので、ここでのんびり横になっていました。
泉質はアルカリ性単純泉なのですが、ph10.2という、日本でも屈指の高アルカリ性温泉です。温泉に入ったあとは、肌がつるつるになりました。
お風呂上りには一杯! ということで、ロビーの横にある食堂へ。食券を購入します。
食堂の外はテラスになっていて、そこにもテーブルがありました。そして、テラスの外は紅葉が! 赤く色づいたモミジがとてもきれいでした。
生ビールと天ぷら定食で乾杯! 天ぷらはボリュームもありますし、舞茸の天ぷらが特においしかったです。
「やまと天目山温泉」の詳細については、Webサイトをご確認下さい。
やまと天目山温泉からは、2本あとのバスに乗ることにしていましたが、少し早めにバス停に行ったら、時間よりも早く満員のバスがやってきました。おそらく臨時便が出たのでしょう。
バスは満席でしたが、温泉に入る人たちが大勢下りるので、その空いた席に乗ることができました。
甲斐大和駅に戻ってきました。だいぶ気温が下がってきて、電車がくるまでのホームでの待ち時間が、今日、一番寒かったです。山頂は日差しがあって暖かかったんですよね。
大月までは普通電車で、大月でかいじ40号で帰宅しました。
初心者でも登れる日本百名山「大菩薩嶺」、稜線歩きが楽しい周回コースがおすすめ!
ということで、天気にも恵まれて、最高の登山になりました。
大菩薩嶺は、日本百名山の一つなのに、今回ご紹介したように、登山初心者でも日帰りで十分に登れる山です。福ちゃん荘から雷岩までは、それなりの登りになりますが、ゆっくり登れば危険なところは多くありません。それでも心配であれば、周回コースではなく、福ちゃん荘~大菩薩峠のピストンにすれば問題ありません。
大菩薩嶺の魅力は、雷岩~大菩薩峠の稜線からの絶景と、楽しい稜線歩き。天気の良い日を狙って、日帰りで登ってみて下さい。何度でも登ってみたくなる山です。
初心者でも登れるとはいえ、標高は2,000メートルを超えますので、防風・防寒の準備だけはしっかりしましょう。
今回の登山装備
- 長袖Tシャツ(モンベル)
- 長袖シャツ(ワークマン/Field Core)
- クリマプラス100 ジャケット(モンベル)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- メリノウールのタイツ(ワークマン)
- 登山用靴下(FITS)
- トレッキングシューズ(AKU)
- ザック(グレゴリー ZULU30)
- レインウェア上下
- ウルトラライトダウンコンパクト(ユニクロ)
- 膝サポーター(ザムスト EK-3)
- お湯を入れたサーモボトル 750ml(モンベル)
- 飲み物(ペットボトル500ml×2本)
山頂付近の最高気温が5℃前後ということでしたので、長袖のTシャツ、シャツを着たうえに、中厚手のフリースを着て登りました。登りの途中、少し暑くなりましたが、登りが1時間ほどだったので、汗をかく前に山頂に到着できました。
防寒用にユニクロのダウンもザックに入れておきましたが、稜線では風が弱く、日差しも暖かかったため、使いませんでした。
トレッキングパンツは夏用の薄手のものですが、秋冬はタイツをはいて調整しています。
以上、『【奥秩父】稜線からの景色が素晴らしい「大菩薩嶺」、初心者でも登れる日本百名山!』でした。首都圏からのアクセスが良く、日帰りでも簡単に登れるのに、大展望を見られる山ということで、大菩薩嶺の人気がよくわかりました。今回は快晴に恵まれて、絶景を眺めながらの稜線歩きを楽しめましたので、大満足の山行となりました。
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