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【磐梯山】猪苗代から裏磐梯へ、火山らしい変化に富んだ景観と絶景を楽しむ日帰り登山!

東北
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2024年10月中旬、福島県にある日本百名山「磐梯山」に登ってきました。猪苗代スキー場の夏山リフトを利用して標高1,100メートルからの楽々スタート。途中の赤埴山から迫力のある磐梯山を眺め、弘法清水から山頂へ。裏磐梯の絶景を楽しんだあと、下山は裏磐梯方面へ。銅沼・裏磐梯スキー場を経由して、裏磐梯高原駅まで下りました。

南側はガスが多く、猪苗代湖はガスの間からちらっと見えたくらいでしたが、北側の裏磐梯方面は絶景! そして、沼地が点在する沼ノ平、噴火の痕跡が荒々しい櫛ヶ峰、1888年の小磐梯噴火による山体崩壊のカルデラ壁を眺められる銅沼(あかぬま)と、火山らしい景観を楽しむこともできました。

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磐梯山を猪苗代から裏磐梯へ!

福島県にある磐梯山は、「会津富士」とも呼ばれる日本百名山の一座です。猪苗代や会津盆地から眺める優美な山容と、それとは対照的な裏磐梯から眺める荒々しい火山としての景観を有する魅力的な山です。

最近では1888年に噴火し、磐梯山を構成する4つの峰のうちの一つ「小磐梯」が崩落・消滅。大規模な岩屑雪崩が裏磐梯方面を襲い、3つの集落を飲み込むという大災害が発生しました。そのときに、檜原湖や小野川湖、秋元湖など、現在の裏磐梯を象徴する湖が誕生しました。そんな噴火の荒々しい痕跡を眺めることもできます。

磐梯山に登るルートはたくさんありますが、今回は、公共交通機関で比較的アクセスしやすい猪苗代登山口から入り、裏磐梯へと下山しました。

今回のルートは以下のとおりです。

磐梯山の南側から入り、磐梯山の3つの峰のうちのひとつ「赤埴山」に登ったあと、沼ノ平から弘法清水を経て山頂へ。下山は北側の裏磐梯方面へ。途中、銅沼(あかぬま)から裏磐梯スキー場を経て、檜原湖の湖畔にある裏磐梯高原駅まで下りました。

主な行程は以下のとおりです。

  • 07:45 スカイ第6リフト上 出発
  • 08:25 赤埴山 到着
  • 08:35 赤埴山 出発
  • 09:30 弘法清水
  • 09:50 磐梯山山頂 到着
  • 10:45 磐梯山山頂 出発
  • 11:15 弘法清水
  • 12:20 銅沼(あかぬま)到着
  • 12:30 銅沼(あかぬま)出発
  • 13:00 裏磐梯スキー場/裏磐梯登山口
  • 13:30 裏磐梯高原駅 下山

JR磐越西線の猪苗代駅からタクシーで猪苗代スキー場へ。夏山シーズンの週末に運行している「夏山リフト」を2つ乗り継いで、標高1,100メートルから出発しました。下山は、裏磐梯スキー場の斜面を下り、林道を歩いて桧原湖の湖畔にある裏磐梯高原駅(裏磐梯物産館)へ。

距離11.7km、累積標高は上り831メートル、下り1,118メートルでした。夏山リフトのおかげで、だいぶ楽に山頂まで到着できました。

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磐梯山登山口への公共交通機関でのアクセス

磐梯山の登山口はたくさんありますが、公共交通機関でアクセスしやすいのは、今回利用した猪苗代登山口と裏磐梯高原駅です。

猪苗代登山口への公共交通機関でのアクセス

猪苗代登山口の最寄駅は、JR磐越西線の猪苗代駅です。スキーシーズンはシャトルバスがあるようですが、それ以外のシーズンはバスはありません。そのため、タクシーでのアクセスとなります。

  • 登山口: 猪苗代登山口(猪苗代スキー場)
  • アクセス: JR磐越西線 猪苗代駅からタクシー(約10分、1,800円前後)

また、猪苗代スキー場が登山者向けに運行している「夏山リフト」は以下のとおりです(2024年の情報です)。

  • 猪苗代スキー場 夏山リフト
  • 運行期間: 7月中旬~10月下旬の土休日、7月20日~8月31日の毎日
  • 料金: 片道1,600円
  • 所要時間: 約20分(ベース第1クワッドリフト~スカイ第6ペアリフトの乗り継ぎ)

このリフトを利用すると、標高差で約400メートル、コースタイムで約1時間半の短縮となります。下りのリフトも運行していますが、営業時間にはご注意ください。

裏磐梯高原駅への公共交通機関でのアクセス

裏磐梯側の拠点となるのは、檜原湖の湖畔にある裏磐梯高原駅(裏磐梯物産館)です。五色沼散策路の入口に位置します。

裏磐梯高原駅へは、JR磐越西線の猪苗代駅から路線バスが運行されています。

  • 登山口: 裏磐梯登山口(裏磐梯スキー場)
  • アクセス: JR磐越西線 猪苗代駅から会津バスの路線バスで約40分、910円(1日最大6往復)

裏磐梯高原駅周辺は、ホテルや宿泊施設が立ち並ぶ裏磐梯の観光の中心地となっています。裏磐梯物産館の中には飲食店などもありますので、バスの時間まで休憩することもできます。

裏磐梯 物産館
物産館の正面には裏磐梯高原駅と桧原湖の遊覧船乗り場、物産館を抜ければ五色沼の入口につながります。無料休憩場や無料駐車場もありますので、アクセス便利な当館を是非ご利用ください。
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【猪苗代登山口~赤埴山】赤埴山山頂から迫力のある磐梯山を眺める

猪苗代登山口から夏山リフトを2本乗り継いでからスタート。樹林帯の中を30分ほど登ると赤埴山への分岐があります。赤埴山の山頂からは目の前に大迫力の磐梯山を眺めることができます。

霧の猪苗代駅から猪苗代スキー場へ

前日は郡山駅前のビジネスホテルに宿泊。磐越西線の始発列車に乗車して、猪苗代駅へ向かいます。

霧で真っ白な磐越西線からの車窓

霧で真っ白な磐越西線からの車窓

郡山駅から猪苗代駅までずっと霧の中。今日、磐梯山は晴れ予報だったのですが、これは大丈夫か? と思っていると、列車は猪苗代駅に到着。

駅前に停車しているタクシーに乗車。猪苗代の街中も真っ白で、霧雨まで降ってくる状況……。でしたが、猪苗代スキー場に向けて坂道を登り始めると、雲の上に出てお天気は快晴に! 眼下には雲海が広がっていました。

猪苗代スキー場から眺める雲海

猪苗代スキー場から眺める雲海

猪苗代スキー場の夏山リフトの運行開始は午前7時半から。30分ほど時間があるので、支度をしつつ、あたりをうろうろ。スキー場なので冬以外は人が少ないのでしょうけれど、今日は土曜日ということもあって、登山者が少しずつ集まってきました。

猪苗代スキー場からの優美な磐梯山の眺め

猪苗代スキー場からの優美な磐梯山の眺め

猪苗代スキー場から眺める磐梯山はとても優美です。裏磐梯側の崩落したカルデラ壁などの荒々しさは、この姿からはまったく想像できません。

夏山リフト2本を乗り継いで標高1,100メートルからスタート

猪苗代スキー場のクワッドリフト

猪苗代スキー場のクワッドリフト

リフトの運行開始時刻が違づいてきたので、リフト乗り場へ。リフト乗り場のすぐ横にリフト券売り場があるので、そこでリフト券を購入。片道1,600円(1本800円×2本)です。

猪苗代スキー場の夏山リフトで標高を上げる

猪苗代スキー場の夏山リフトで標高を上げる

最初はクワッドリフトに乗車。針葉樹に囲まれた中を登っていきます。

猪苗代スキー場中腹からの見事な雲海

猪苗代スキー場中腹からの見事な雲海

クワッドリフトを降りて、次のリフトに乗り継ぐまでの間、南側には見事な雲海が広がっていました。あの中にいたのだから、そりゃ、真っ白だよな……と思いながら。

猪苗代スキー場のスカイ第6ペアリフト

猪苗代スキー場のスカイ第6ペアリフト

2つ目のペアリフトを下りると、もうそこは標高1,100メートル。リフトを降りたところにあるベンチで支度を済ませて出発します。

磐梯山に向けて出発

磐梯山に向けて出発!

夏山リフトは、下りのリフトにも乗車できますが、比較的早い時間で終了するので注意です。まあ、リフトが終わってしまっても、登山道(というよりゲレンデ)を下って下りることはできますが。

樹林帯を登って赤埴山分岐へ

リフトを降りた少し上にある登山口

リフトを降りた少し上にある登山口

スキー場の斜面のようなところを少し上がると、登山口がありました。ここから登山開始です。

天の庭までの狭くて急な登山道

天の庭までの狭くて急な登山道

この上にある「天の庭」までは狭くて急な道が続きます。それほど長くはないのが救いです。

小さな広場になっている「天の庭」

小さな広場になっている「天の庭」

10分も登らないうちに、小さな広場になっている「天の庭」に到着。ここで休憩を取っている方も多いですが、まだ10分しか歩いていないので先を急ぐことにします。

天の庭から先の爽やかな秋の登山道

天の庭から先の爽やかな秋の登山道

天の庭から先は、爽やかな樹林帯の道が続きます。記録的な暑さが続く2024年ですが、さすがに10月中旬の東北の山は涼しく、樹林帯も爽やかな風が吹き抜けます。

登山には良い季節ですし、土曜日ということもあってか、かなり登山者が多いです。リフトを使って登ってきた方に加えて、下の登山口から登ってきた方もいて、なかなか賑わっています。

よく整備された磐梯山の猪苗代からの登山道

よく整備された磐梯山の猪苗代からの登山道

たまに大きな岩もありますが、全般的に登山道はよく整備されていて、危険箇所はほとんどありません。このあたりは、さすがに日本百名山といったところでしょうか。

赤埴山への分岐

赤埴山への分岐

スタートしてから30分ほどで、赤埴山への分岐に到着。赤埴山に登らずに巻いていくこともできますが、せっかくですので登っていくことにします。

「磐梯山の展望台」赤埴山に登頂!

山名の由来にもなった赤い土の道を登る

山名の由来にもなった赤い土の道を登る

赤埴山への分岐から少し登ると、すぐに森林限界を超えたのか、高木がなくなり、視界が開けてきます。登山道には赤い土や小石が転がっています。「赤埴山」の山名の由来となった赤土です。火山噴出物が酸化して赤くなるのだそうです。

赤埴山山頂からの磐梯山の眺め

赤埴山山頂からの磐梯山の眺め

分岐から10分ちょっとで、赤埴山の山頂に到着! 目の前には磐梯山がどーんと聳えていて、まさに「磐梯山の展望台」です。これから登る山をこうやって眺められるのは良いですね。

赤埴山は、磐梯山の眺めが素晴らしいだけでなく、磐梯山を構成する3つの主要な山の一つなのです。磐梯山は、主峰となる磐梯山(大磐梯)、櫛ヶ峰、そしてこの赤埴山の3つの峰からなる成層火山です。前述のとおり、1888年の噴火の前までは、もう一つ「小磐梯」を加えた4つの峰があったのですが、その小磐梯は噴火で消滅してしまいました。

赤埴山からの登山道と巻道の合流点

赤埴山からの登山道と巻道の合流点

しばらく磐梯山の眺めを楽しんでから、先へ進むことにします。元の道を戻る必要はなく、北西側の道から下ると、ほんの5分くらいで、元の登山道に合流します。

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【沼ノ平~弘法清水】高原のような沼ノ平から眺める荒々しい磐梯山と櫛ヶ峰

小さな池が点在する高原のような沼ノ平を抜け、磐梯山と櫛ヶ峰の稜線に登ると裏磐梯の絶景が! 磐梯山の北東斜面を絶景を眺めながら登ると、山頂下にある弘法清水に到着です。

2500年前の噴火で形成された高原のような「沼ノ平」

比較的明るい平坦な道で沼ノ平へ

比較的明るい平坦な道で沼ノ平へ

赤埴山から下り、もとの登山道に合流すると、平坦な道が続くようになります。そろそろ「沼ノ平」に入ってきたようです。

登山道脇にたくさんあるアキグミの実

登山道脇にたくさんあるアキグミの実

登山道の両脇には、このような赤い実を付けた木がたくさん。時期的にはアキグミの実でしょうか?

沼ノ平に点在する小さな沼地

沼ノ平に点在する小さな沼地

沼ノ平は、2500年前の大磐梯の山体崩壊で生じたと言われるカルデラ内に形成された低地です。それほど広いわけではありませんが、不思議とここだけ平らになっているのが面白いです。

沼ノ平には小さな池が点在しますが、木々に遮られて、登山道からはあまりよく見えません。

湿地帯と磐梯山

湿地帯と磐梯山

少し開けたところに出ると、湿地帯の奥に磐梯山を望むことができました。猪苗代登山口から眺めた優美な姿とは異なり、火山らしい姿が印象的です。このあと、北側(写真では右側)からまわり込むようにして山頂を目指します。

シラカバやダケカンバが続く高原のような沼ノ平の登山道

シラカバやダケカンバが続く高原のような沼ノ平の登山道

沼ノ平は本当に平らで、快適な道が続きます。シラカバやダケカンバに囲まれた登山道は、さながら高原のようです。実際は火山のカルデラの中ですが……。

磐梯山を形成する峰の一つ「櫛ヶ峰」

磐梯山を形成する峰の一つ「櫛ヶ峰」

右側に櫛ヶ峰が見えてきました。磐梯山を形成する山の一つです。こちら側もなかなか険しく見えますが、反対側の裏磐梯側には山体崩壊の跡があり、さらに荒々しい姿を見ることができます。

沼ノ平の石碑

沼ノ平の石碑

登山道から少し入ったところに「沼ノ平」の石碑がありました。

稜線から眺める沼ノ平と裏磐梯の絶景

沼ノ平から稜線への登り

沼ノ平から稜線への登り

快適な沼ノ平も終わり、ここから再び標高を上げていきます。まずは、磐梯山と櫛ヶ峰の稜線の鞍部を目指します。

低木が主体の明るい道です。日差しが入るせいか、地面は乾いていて歩きやすいです。

櫛ヶ峰と沼ノ平の眺め

櫛ヶ峰と沼ノ平の眺め

少し登ったところから振り返ると、沼ノ平の池が良く見えます。この池がもっとも大きいようです。そして、櫛ヶ峰の北側も少しずつ見えてきました。断崖絶壁のように崩落した跡が生々しいです。

磐梯山~櫛ヶ峰の鞍部稜線からの裏磐梯の見事な眺め

磐梯山~櫛ヶ峰の鞍部稜線からの裏磐梯の見事な眺め

稜線まで上がると、今回のコースでは初めて裏磐梯の眺望が開けます。深い森の中に、檜原湖や小野川湖など裏磐梯を代表する湖が点在する姿がとても素晴らしいです。写真左下に見える小さな池は「銅沼」(あかぬま)です。下山するときにすぐ近くを通ります。

森林限界を超えた登山道で弘法清水を目指す

森林限界を超えた登山道で弘法清水を目指す

稜線に出ると完全に森林限界を超えて、低木や草地、それに植生のない石や岩がゴロゴロとした場所が多くなります。

ここからは目の前に見える山腹の斜面を登り、山頂下の肩のところにある「弘法清水」を目指します。

眺望が素晴らしい絶景登山で弘法清水を目指す

突き出た岩峰「天狗岩」

突き出た岩峰「天狗岩」

稜線にあがったところから左手に岩峰が見えます。「天狗岩」というそうです。こちらから見るとあまり大きく見えませんが、弘法清水側から見ると、かなり大きな岩に見えます。

森林限界を超えて眺望の良い磐梯山の登山道

森林限界を超えて眺望の良い磐梯山の登山道

石が多くなった道を登っていきます。それほど急ではないですし、危険なところもありません。

このあたりは標高1,500メートル程度。東北の山とはいえ、森林限界には低すぎますし、猪苗代側(南側)斜面は樹木に覆われていました。1888年という比較的近い時期に噴火があったことが影響しているのでしょうか。

櫛ヶ峰へと続く稜線と北側の崩落したカルデラ壁

櫛ヶ峰へと続く稜線と北側の崩落したカルデラ壁

少し登ったところから振り返ると、櫛ヶ峰の断崖絶壁のようなカルデラ壁が見えてきました。水蒸気噴火によって崩落したカルデラ壁は大迫力! 比較的緩やかな傾斜の南側に比べると、北側は切れ落ちているかのような絶壁です。

低木と草地に覆われた磐梯山の北東斜面

低木と草地に覆われた磐梯山の北東斜面

低木と草地に覆われた磐梯山の北東側の斜面を登っていきます。このあたりも、まだ傾斜はそれほどではありません。

裏磐梯からのルートと合流

裏磐梯からのルートと合流

少し登ると、見晴らしの良い場所に出ました。奥に続く道は裏磐梯方面からの登山道です。写真右奥に見える天狗岩がかなり大きく目立つようになりました。

裏磐梯方面、小野川湖と秋元湖の眺め

裏磐梯方面、小野川湖と秋元湖の眺め

櫛ヶ峰の崩落したカルデラ壁、その奥にはそのカルデラ壁を作った噴火によってできた小野川湖と秋元湖が見えています。奥に見える山は吾妻山ですね。

裏磐梯の森と湖の美しい景観が、噴火による山体崩壊によってつくられたというのが興味深いです。

山頂アタックの休憩地点、弘法清水

弘法清水への急登

弘法清水への急登

弘法清水への最後の登りはかなり急登です。この先もそうなのですが、このあたりから山頂までは、かなり急峻な地形になっています。

磐梯山山頂下にある弘法清水

磐梯山山頂下にある弘法清水に到着

弘法清水に到着しました。スタートから1時間半といったところでしょうか。弘法清水には山小屋が2件あるほか、水場や携帯トイレブースがあります。その他、このように休憩によさそうな広場もあります。

ここから山頂までは急登が続くので、ここで一息入れていきましょう。

弘法清水にある山小屋の一つ「弘法清水小屋」

弘法清水にある山小屋の一つ「弘法清水小屋」

弘法清水に到着したのは9時半頃でしたが、すでに弘法清水小屋は開いていました。山小屋といっても、宿泊はできず、休憩所のような感じです。コーヒーや軽食を販売していますので、休憩するにはよさそうです。

弘法清水小屋の隣には携帯トイレブースがあります。磐梯山では、基本的に山中にはトイレはなく、携帯トイレを持参することになっています。

岡部小屋

岡部小屋

もう一つの山小屋、岡部小屋はまだ営業していませんでしたが、山頂から下ってきたら営業していました。

磐梯山に降った雨や雪が湧き出る「弘法清水」

磐梯山に降った雨や雪が湧き出る「弘法清水」

弘法清水は、磐梯山に降った雨や雪が地下水となって流れ出ている湧水です。磐梯山では貴重な水場です。

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【磐梯山】急登を登りきり山頂からの絶景を満喫

弘法清水から山頂まではコースタイムで30分ほどですが、道が狭いうえに急登が続きます。山頂からはまさに360度の絶景! 猪苗代湖はガスのあいだからちらっと見えたくらいですが、裏磐梯や会津盆地の素晴らしい眺めを満喫できました。

弘法清水からの急登に挑む

弘法清水から山頂への道

弘法清水から山頂への道

岡部小屋の少し先にあるここから山頂を目指します。山頂まではコースタイムで30分ほどですが、地図を見ると、これまでの登山道に比べて明らかに等高線が密になっていて、しかもその等高線に対してほぼ直角に登山道があります。かなりの急登を覚悟していきましょう。

狭くて急登が続く弘法清水から山頂への登山道

狭くて急登が続く弘法清水から山頂への登山道

急登であるだけでなく、道が狭いので、すれ違い待ちが多く発生します。大きな岩も多いですし、全体的に湿っていて滑りやすいので、かなり気を使います。

崩落が進む磐梯山東面の斜面

崩落が進む磐梯山東面の斜面

磐梯山の東面です。火山は噴火による噴出物が積み重なってできていることもあり、崩れやすいそうですが、この斜面も今にも崩れそうです。

スキー場が目立つ猫魔ヶ岳方面の眺め

スキー場が目立つ猫魔ヶ岳方面の眺め

途中、眺望が開けたところで立ち止まって息を整えます。スキー場があるあたりは猫魔ヶ岳でしょうか。その山腹に裏磐梯猫魔スキー場やアルツ磐梯スキー場があります。さらに奥の雲海に覆われているところは会津盆地。喜多方方面です。こちらの眺望も素晴らしいです。

紅葉も美しい裏磐梯方面の眺め

紅葉も美しい裏磐梯方面の眺め

裏磐梯方面の眺望も見事! 標高が上がってきて、桧原湖を見下ろす角度も変わってきました。眼下の山腹は赤く染まっていて紅葉が始まっていますね。

岩に覆われた磐梯山の山頂

岩に覆われた磐梯山の山頂

急登を登り終え、ようやく山頂が見えてきました。山頂はこのように岩に覆われていて、あまり広くはありません。

磐梯山山頂からの絶景を眺めながらのランチ休憩

磐梯山の山頂にある三等三角点

磐梯山の山頂にある三等三角点

午前10時前、磐梯山の山頂に登頂! 山頂にある三等三角点「磐梯」にタッチしました。

磐梯山山頂の小さなお社

磐梯山山頂の小さなお社

大きな石や岩で覆われた山頂には、小さなお社がありました。ここがもっとも高い場所のようです。みなさん、ここで記念撮影をしています。

磐梯山の山頂で絶景ランチ

磐梯山の山頂で絶景ランチ

櫛ヶ峰や裏磐梯の絶景を眺められる場所に座り、持参したおにぎりと無印の不揃いバウムでお昼にしました。この絶景を眺めながらのランチは最高ですね。ゆっくり休憩している間にも、どんどん登山者が登ってきて、山頂は賑やかになってきました。

雲海が覆う会津盆地の眺め

雲海が覆う会津盆地の眺め

会津盆地のほうは、少し雲が切れてきてはいましたが、まだ雲海が広がっています。これはこれで美しいですけどね。

磐梯山山頂からの櫛ヶ峰・沼ノ平の眺め

磐梯山山頂からの櫛ヶ峰・沼ノ平の眺め

磐梯山山頂から眺める櫛ヶ峰も見事! 眼下に広がる沼ノ平がカルデラであることがよくわかります。そして、沼ノ平の高原のようなゆったとした風景と、櫛ヶ峰の北側の崩落したカルデラ壁のギャップがすごいです。火山はこういうところが面白いですね。

磐梯山山頂からの裏磐梯・桧原湖の眺め

磐梯山山頂からの裏磐梯・桧原湖の眺め

北側は桧原湖をはじめとした裏磐梯の絶景が広がります。こちら側は良く晴れていて、遠くまで見渡すことができます。

山頂で粘って雲の切れ間から猪苗代湖を眺める

雲の間からわずかに見えた猪苗代湖

雲の間からわずかに見えた猪苗代湖

南側の猪苗代湖のほうは、山頂に到着したときには真っ白で何も見えなかったのですが、山頂で休憩している間に少しだけガスが切れてきました。ようやく猪苗代湖の姿を拝むことができました。

ガスに遮られて隠れたり現れたりを繰り返す猪苗代湖

ガスに遮られて隠れたり現れたりを繰り返す猪苗代湖

南側からガスが湧いてきていて、一瞬見えたと思ったら、またガスで覆われるような状況でした。それでも、わずかとはいえ、猪苗代湖を眺めることができて良かったです。

すっかり雲海が晴れた会津盆地の眺め

すっかり雲海が晴れた会津盆地の眺め

猪苗代湖を眺めているうちに、先ほどまで雲海が広がっていた会津盆地のほうも、すっかり晴れてきました。目まぐるしく変わる雲の様子を山頂から眺めるのも楽しいですね。

磐梯山は独立峰ということもあり、山頂からの眺望は素晴らしいものでした。

磐梯山山頂下にある山頂標識

磐梯山山頂下にある山頂標識

山頂で1時間ほど休憩したり景色を眺めたりしていましたが、さらに人が増えてきたので、ぼちぼち下山することにします。その前に、山頂のすぐ下にある山頂標識をパチリ。奥に見える会津盆地も良い感じです。

大勢の登山者で賑わう磐梯山の山頂

大勢の登山者で賑わう磐梯山の山頂

山頂はこんな感じですごい人です。土曜日ということもあり、お子様連れのご家族も多く賑わっていました。

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【裏磐梯】赤茶けた銅沼の奥に聳える迫力のあるカルデラ壁

下山は裏磐梯方面へ。すぐに樹林帯に入り、眺望はほとんどないルートですが、途中の銅沼の畔からは、1888年の小磐梯の噴火で形成された爆裂火口とカルデラ壁を眺めることができます。裏磐梯スキー場の斜面を下って、檜原湖の湖畔にある裏磐梯高原駅へ下山しました。

弘法清水から中ノ湯方面へ

磐梯山山頂から弘法清水への下りは大渋滞! 登ってくる方の列がなかなか途切れず、少し下ってはすれ違い待ちが発生するような状況でした。恐るべし、磐梯山……。

営業を開始していた岡部小屋

営業を開始していた岡部小屋

登るよりも時間をかけて、ようやく弘法清水に到着。岡部小屋も営業を開始していました。山頂で軽くお昼を食べたばかりですので、水分補給だけして、下ることにします。

弘法清水から裏磐梯側へ下ります

弘法清水から裏磐梯側へ下ります

弘法清水から山頂へ向かう道のさらに奥に、中ノ湯・八方台登山口へ下る道があります。裏磐梯へ下るには、中ノ湯手前の分岐から、裏磐梯方面へと向かいます。

ところどころにある色づいた木々

ところどころにある色づいた木々

10月中旬で紅葉のピークはもう少し先という感じではありましたが、ところどころに色づいている木も見られました。

樹林帯が続き眺望がない裏磐梯方面への登山道

樹林帯が続き眺望がない裏磐梯方面への登山道

猪苗代からのルートとは違い、こちらはすぐに樹林帯に入ってしまい、眺望はほとんどありません。黙々と下っていきます。

この時間でもすれ違う人がそれなりにいるのは、駐車場がある八方台登山口が近いからでしょう。磐梯山ゴールドラインの途中にある八方台登山口は、バス等がないので公共交通機関ではアクセスしにくいです。ただ、マイカー利用なら山頂に近いため、手軽に登れるルートだと思います。

唯一開けた場所からの裏磐梯の眺め

唯一開けた場所からの裏磐梯の眺め

基本的に眺望のないルートですが、1ヵ所だけ裏磐梯側が開けていて、ちょっとした展望台のようになっている場所がありました。山頂からの眺めに比べると、だいぶ標高が下がってきたことがわかります。とはいえ、桧原湖の湖畔の建物があるあたりまで歩かなくてはいけないので、まだだいぶ距離がありそうですね……。

中ノ湯手前、八方台登山口と裏磐梯登山口の分岐

中ノ湯手前、八方台登山口と裏磐梯登山口の分岐

中ノ湯手前の分岐に到着。ここで八方台登山口と裏磐梯登山口のルートが分かれています。八方台登山口まではわずか30分ですが、裏磐梯登山口までは4.6km、100分と、かなり距離があります。

赤茶けた銅沼と大迫力のカルデラ壁

分岐から裏磐梯方面への沢沿いの道

分岐から裏磐梯方面への沢沿いの道

分岐から先も樹林帯の道がひたすら続きます。沢の近くを通るところもあり、ひんやりとしています。

八方台登山口から山頂へ向かうルートから外れたことで、すれ違う人がほとんどいなくなりました。これはこれで快適に歩けるのですが、少し心細くもありますね……。熊だけは出ないでねと、熊鈴をフルに鳴らしながら、早足で下っていきます。

狭いながら平坦で歩きやすい道が続く裏磐梯への登山道

狭いながら平坦で歩きやすい道が続く裏磐梯への登山道

しばらく下ると、ほぼ平坦な歩きやすい道が続くようになります。距離がある分だけ、傾斜は比較的緩やかなのかもしれません。

木の間から見える迫力のあるカルデラ壁

木の間から見える迫力のあるカルデラ壁

樹木の間からは、櫛ヶ峰~磐梯山の北面に連なるカルデラ壁が見えてきました。なかなかの迫力です。

銅沼(あかぬま)の案内看板

銅沼(あかぬま)の案内看板

銅沼(あかぬま)に到着。ここは、裏磐梯側からのハイキングコースになっているようで、休憩している方が数名いらっしゃいました。

赤茶けた銅沼と迫力のあるカルデラ壁の眺め

赤茶けた銅沼と迫力のあるカルデラ壁の眺め

赤茶けた銅沼と迫力のあるカルデラ壁を見ることができます。

銅沼は1888年の噴火で誕生したそうです。赤茶けて見えるのは、鉄やアルミニウムなどが溶け込んでいて強酸性であることと、水酸化鉄を含む土が沈んでいるためだそうです。

1888年の噴火で小磐梯が吹き飛ぶことで形成されたこのカルデラ壁ですが、1954年にも大規模な崩落を起こして、現在の姿になったとのこと。現在進行形で姿かたちを変えている火山なんですね。

銅沼とカルデラ壁を眺めながら、少しだけ水分補給をして休憩しました。

裏磐梯スキー場を下って裏磐梯高原へ下山

裏磐梯スキー場を下る

裏磐梯スキー場を下ります

銅沼から少し歩くと、一気に視界が開けたところに出ます。裏磐梯スキー場です。ここからはスキー場の斜面を下り、檜原湖の湖畔にある裏磐梯高原へと下山します。

裏磐梯スキー場のリフト

裏磐梯スキー場のリフトは営業していません

裏磐梯高原スキー場のリフトがありますが、猪苗代スキー場と違って、こちらは夏山リフトは営業していないようです。銅沼のあたりまではハイキングに来ていた方々は、スキー場を登ってきたのでしょうね……。

思ったよりも傾斜が急な裏磐梯スキー場の斜面

思ったよりも傾斜が急な裏磐梯スキー場の斜面

スキー場の斜面を下ります。スキーで下れば快適な斜面も、歩いて下ると、思ったよりも斜度があって、楽々……というわけにはいきません。

ススキの向こうに見える吾妻山

ススキの向こうに見える吾妻山

ススキの奥に見えるのは吾妻山。こちらも東北を代表する名峰ですね。

裏磐梯スキー場の入口

裏磐梯スキー場の入口

スキー場のベースまで下ってきました。当たり前ですが、この時期は営業しておらず、人気はほとんどありません。磐梯山の登山口の一つですので、登山者だけが訪れる場所になっています。この時間から登る人はさすがにいないため、とても静かです。

裏磐梯スキー場から桧原湖へと続く林道

裏磐梯スキー場から桧原湖へと続く林道

スキー場の敷地を出ると、檜原湖までひたすら未舗装の林道を歩きます。スキー場への道路が未舗装というのも驚きましたが、スキー客がたくさんやってくる時期には雪の下でしょうから、あまり関係ないのかもしれません。

裏磐梯高原駅の近くにある「裏磐梯物産館」

裏磐梯高原駅の近くにある「裏磐梯物産館」まで下山!

裏磐梯スキー場から30分近く歩いて、ようやく裏磐梯高原駅に到着! ここは裏磐梯物産館があり、五色沼散策路の入口になっています。お土産がや飲食店も入っています。晴天の週末ということもあり、大勢の観光客で賑わっていました。

日帰り温泉に入って帰宅

日帰り入浴をやっている「裏磐梯レイクリゾート」

日帰り入浴をやっている「裏磐梯レイクリゾート」

裏磐梯物産館から道路を渡って反対側にある「裏磐梯レイクリゾート」へ。ここは日帰り入浴をやっています。

猫魔 温泉 | 猫魔温泉 ホテル 裏磐梯レイクリゾート
裏磐梯レイクリゾートの猫魔温泉・リラクゼーションのご案内です。裏磐梯桧原湖を望む露天風呂・ホテル敷地内から自噴する源泉かけ流し天然温泉がございます。時間とともに異なる空の色と四季折々の絶景をお楽しみください。日帰り入浴も承っております。

露天風呂の目の前に檜原湖が広がる素晴らしいロケーション! ゆっくりと露天風呂で温まりました。

裏磐梯レイクリゾートのカフェでいただいたローストビーフサンド

裏磐梯レイクリゾートのカフェでいただいたローストビーフサンド

いつもなら温泉のあとはビール! なんですが、ここはリゾートホテル。併設のカフェで、ローストビーフサンドとアイスコーヒーをいただきました。ボリュームはあまりないですが、とてもおいしかったです。

裏磐梯レイクリゾートのシャトルバスで猪苗代駅へ

裏磐梯レイクリゾートのシャトルバスで猪苗代駅へ

フロントで猪苗代駅へのバスの時刻を確認すると、ホテルのシャトルバスを利用しても良いとのこと。路線バスよりも早い時間のシャトルバスがあったので、そのバスを利用させていただきました。

シャトルバスといっても、観光バスタイプの立派なバス。土曜日なのに、こんなバスに乗客は私を含めて2名のみ。時間的に、これからホテルに向かう観光客を猪苗代駅に迎えに行く感じなんでしょうね。

猪苗代駅

猪苗代駅

ということで、猪苗代駅に戻ってきました。快適なバスでの移動でした。

磐越西線の車窓から眺める磐梯山

磐越西線の車窓から眺める磐梯山

磐越西線の車内から眺める磐梯山。東側から見ると、大磐梯、赤埴山、櫛ヶ峰の3つのピークがよくわかりますね。火山らしい景観と山頂からの絶景を楽しめる、とても良い山でした。

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火山らしい景観と眺望を兼ね備えた磐梯山

磐梯山は、火山らしい変化に富んだ景観と、山頂からの360度の眺望を楽しめる、とても良い山でした。登山には良い季節になってきたこともあり、週末の磐梯山の山頂は大賑わいでした。

今回は、南側の猪苗代側から登って、北側の裏磐梯側へ下りましたが、このルートは大正解でした。優美な山容の南側と、火山らしい荒々しさを感じられる北側の両方を楽しむことができました。それに、猪苗代側からのルートは、赤埴山からの磐梯山の眺めや、沼ノ平の高原のような風景、それに、荒々しい櫛ヶ峰など、さまざまな景観を楽しめます。火山に登っていることが感じられる、とても良いコースでした。

猪苗代側からのルートは、夏山リフトを利用すれば、山頂までコースタイムで2時間~2時間半。赤埴山に立ち寄っても3時間かからないくらいですので、日帰りで登るにはちょうど良いですね。

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今回の主な登山装備

  • ウェア類
    • アンダーレイヤ: モンベル ウィックロンの長袖Tシャツ
    • ミドルレイヤ: モンベル 化繊 長袖シャツ
    • 防寒着: モンベル ライトシェルパーカー(ソフトシェル)
    • パンツ: ノースフェイス アルパインライトパンツ
    • レインウェア上: モンベル レイントレッカージャケット
    • レインウェア下: モンベル サンダーパス パンツ
    • 靴下: フィッツ メリノウールの登山用靴下
  • 登山靴: モンベル アルパインクルーザー2300
  • 登山補助: 膝サポータ ザムスト EK-3(両膝)
  • 緊急用
    • ファーストエイドキット
    • ヘッドランプ、予備の電池
  • ザック: グレゴリー ズール30 (30リットル)
    • ナルゲンボトル 1リットル
    • ペットボトルの水 0.5リットル
  • その他: 携帯トイレ

行動中は、ウィックロンの長袖Tシャツと化繊長袖シャツの2枚で十分でした。山頂での休憩中はソフトシェルを羽織りましたが、風が弱かったこともあり、それほど寒くはありませんでした。

本文中でも触れましたが、磐梯山の山中には通常のトイレはなく、携帯トイレを持参することになっています。今回は利用しませんでしたが、必ず持参するようにしましょう。弘法清水の弘法清水小屋の隣に、携帯トイレブースがあります。


以上、「【磐梯山】猪苗代から裏磐梯へ、火山らしい変化に富んだ景観と絶景を楽しむ日帰り登山!」でした。それほど長いコースでないにも関わらず、これだけ変化に富んだ景観や絶景を楽しめる素晴らしい山でした。

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