2020年11月中旬の土曜日、今年8月に登ったばかりの三ツ峠山に再チャレンジしてきました。今回は、下吉田駅から、紅葉が見ごろの新倉山浅間公園へ。新倉山を経由して府戸尾根を三ツ峠山へ登るコース。新倉山浅間公園の紅葉と富士山、そして、三ツ峠山山頂からの富士山の絶景を満喫することができました。
- 富士山を見たい! 秋の快晴を狙って再び三ツ峠山へ
- 三ツ峠山の登山コースと公共交通機関でのアクセス
- 富士急行 下吉田駅から新倉山浅間公園へ
- 紅葉と富士山の絶景!「新倉山浅間公園」
- 398段の石段を登って展望台へ! 富士山と五重塔の絶景!
- 新倉山を経て眺望のよい「御殿」へ
- 霜山直下の落ち葉で滑る急登を登り、府戸尾根へ
- 府戸尾根の緩やかな登りを快適ハイク! 鉄塔下からの絶景は必見!
- 最後の急登を登り切れば三ツ峠の一つ「木無山」へ
- 三ツ峠山最高峰「開運山」で富士山の絶景を堪能!
- 三つ峠山荘前で富士山を眺めながらの絶景ランチ
- 三つ峠駅方面への急坂を早足で下山!
- 紅葉を眺めながらの車道歩き、「神鈴の滝」遊歩道の紅葉が見ごろ!
- 比較的の登りやすく景色も良い府戸尾根経由での三ツ峠山登山
- 今回の登山装備
富士山を見たい! 秋の快晴を狙って再び三ツ峠山へ
三ツ峠山は、山梨県の御坂山塊にある標高1,785メートルの山。山頂からの富士山の絶景が有名で、天気の良い日には大勢の登山客で賑わいます。
そんな三つ峠山ですが、実は、今年8月に登ったばかり。
なぜ3か月しかたっていないのに再び登ることにしたかというと、山頂からの富士山の絶景を眺めたかったからです。8月に登った時は、真夏だったこともあり、富士山は見えることは見えたのですが、ものすごく霞んでいて、うっすらとしか見えなかったのです。これは空気が澄んだ季節に再挑戦しないと! と思っていたのでした。
そして、ちょうど河口湖周辺の紅葉が見ごろ。ということで、前回は三つ峠駅からのピストンだったのですが、今回は、下吉田駅から、紅葉が見ごろの新倉山浅間公園を経由して、河口湖からつながる府戸尾根を登って三ツ峠山の山頂を目指すコースにチャレンジしてみました。
今回の行程は以下のとおりです。
- 08:15 下吉田駅 出発
- 08:25 新倉山浅間公園 到着
- 08:40 新倉山浅間公園 展望台
- 09:00 新倉山浅間公園 出発(登山開始)
- 09:35 御殿 到着
- 09:50 御殿 出発
- 10:25 霜山 到着
- 10:30 霜山 出発
- 11:50 木無山 通過
- 12:10 三ツ峠山(開運山)到着
- 12:30 三つ峠山荘 到着(ランチ)
- 13:00 三つ峠山荘 出発
- 14:40 達磨石 通過
- 15:25 三ツ峠グリーンセンター到着
下山は前回同様、三つ峠駅方面へ。登山口から駅への途中にある三ツ峠グリーンセンターに立ち寄り、駅まで送迎してもらったので、山行はそこまでとなります。
総行程14.6km、累積標高(上り)は1,352メートルでした。
三ツ峠山の登山コースと公共交通機関でのアクセス
三ツ峠山に登るコースはたくさんありますが、メジャーなコースと、登山口までの公共交通機関でのアクセスを簡単にご紹介します。
【三ツ峠登山口バス停 → 三ツ峠山】
山頂までの距離・所要時間が最も短いのが、三ツ峠山の北側にある「三ツ峠登山口」からのコースです。コースタイムでは、バス停から山頂まで約100分となっています。林道が続く登りやすいコースです。
登山口へのアクセスは、河口湖駅から富士急行の路線バスがあります。ただし、本数が非常に少なく、平日は河口湖駅9:50発の1本のみ、土休日は、9:05発、9:50発の2本のみです。
なお、2020年11月現在、河口湖駅から三ツ峠登山口へのバスは全便運休となっています。最新情報は、富士急行バスのWebサイトをご確認下さい。
【三つ峠駅 → 三ツ峠山】
富士急行の三つ峠駅から三ツ峠山へ登るコースです。バスに乗らずに、駅からアクセスできるのが特徴です。
ただし、登山口までは、約3キロ、1時間ほどの車道歩きがあります。途中に「三つ峠さくら公園」や「神鈴の滝」などのスポットがあるために、飽きることはありません。
登山口から山頂までは、かなりの急登が続きます。三つ峠駅から山頂までの標高差は1,200メートル近くになるため、健脚向きのコースです。
【富士山パノラマロープウェイ(富士見台駅) → 三ツ峠山】
河口湖駅から徒歩10分ほどのところにある富士山パノラマロープウェイで富士見台駅へあがり、そこから府戸尾根を登って三ツ峠山山頂へと至るコースです。ロープウェイに乗らず、河口湖駅から歩いて上ることもできます。距離は長いですが、急登が少なく、傾斜が緩やかなコースです。
今回は、このコースのアレンジ版で、下吉田駅から新倉山浅間公園を経由して、霜山付近で府戸尾根に合流するコースで登りました。府戸尾根に合流する直前に、ロープをつかんで登るような急登がありますが、それ以外は比較的穏やかなコースでした。
富士急行 下吉田駅から新倉山浅間公園へ
自宅最寄り駅を始発電車で出発し、中央線経由で大月駅へ。大月駅で、7時25分発の河口湖行きに乗車。下吉田駅には8時07分に到着。約40分の旅です。
下吉田駅でトイレを借り、身支度を済ませます。下吉田駅の駅舎は、観光客向けなのでしょうか、天上が高く、広々としていました。身支度をしている間にも、観光バスでやってきた観光客が写真を撮っていきました。
8時15分頃、下吉田駅を出発します。すでに車内から富士山が良く見えていましたが、この日は見事な秋晴れ! 山頂からの絶景も期待できそうです。
下吉田駅から富士山駅方面に少し歩いたところにある踏切を渡ります。踏切を渡ったら左へ。クルマの場合は右だそうです。
中央道の高架下をくぐれば、新倉山浅間公園の入口の到着。ここからは、階段を登って、浅間神社の境内まで行きます。
紅葉と富士山の絶景!「新倉山浅間公園」
入口を入り、境内への階段を登り始めると、すぐに真っ赤に紅葉したモミジが出迎えてくれました。11月中旬のこの時期、山では紅葉は終わっていますが、麓では紅葉がちょうど見ごろでした。
同じモミジの木に見えるのに、きれいに紅葉している木と、まだ葉っぱが緑色の木が並んでいるのも面白いですね。
浅間神社の境内に着くと、南側が開けたところから、富士山を一望できました。さすがに富士山に近いだけあって、遮るものが全くなく、すそ野まできれいに見えます。もう少し雪があったほうが絵になりますが、こればかりは仕方がないでしょう。
浅間神社の境内には、イチョウとモミジの木が並んでいます。両方とも見事に色づいていて、黄葉と紅葉の競演です。
境内の奥に神社がありました。
398段の石段を登って展望台へ! 富士山と五重塔の絶景!
この境内から石段を登ったさらに上に、展望台があります。石段は398段もありますので、ゆっくり登っていきます。ここで疲れてしまっては、このあとの登山に響くので……。
石段の途中で休憩しながら後ろを振り返ると、富士山と紅葉のコラボレーション! 少し登っては振り返って写真を撮って……ということを繰り返していたら、いつの間にか石段を登り切っていました。
石段を登り切ったところにある広場には、五重塔があります。この五重塔は、「忠霊塔」と呼ばれる、戦没者の慰霊塔です。正式名称は「富士吉田市戦没者慰霊塔」といい、昭和37年に完成したものだそうです。
そして、この忠霊塔のさらに上にある展望台に登ると……
忠霊塔と富士山の定番絶景スポットへ! ここまで登ってくると、紅葉は終わりかけになってしまっていましたが、秋晴れの空の下、富士山がくっきり見えたのはよかったです。
まだ午前9時前だというのに、展望台には大勢の観光客がいました。この展望台から眺める富士山は南側にあるので、お昼近くになると逆光になりそうですから、写真を撮るのであれば、午前中の早い時間のほうが良いのでしょうね。
この下のほうには桜の木がたくさんあるので、春には、富士山、五重塔と桜という、超定番構図の写真を撮ることができますね。まさに、「THE 日本」です。
展望台のさらに少し上には、東屋があります。富士山だけを眺めたいなら、ここがおすすめです。
麓に広がる富士吉田の街並みの向こう、富士山の麓では、紅葉がピークを迎えているのがわかります。すそ野がとてもきれいな山ですが、よく見ると、手前側はかなりでこぼこしているのもわかりますね。手前に張り出しているのは、富士山の元になった火山の一つ、小御岳でしょうか。
しばらく富士山を眺めたり、写真を撮ったりしていましたが、そろそろ出発しないと三ツ峠山への到着が遅くなってしまいます。展望台の近くにあるトイレを借りて、登山靴の紐を締めなおして、登山に出発です!
新倉山を経て眺望のよい「御殿」へ
午前9時、新倉山浅間公園の展望台から登山開始です。とはいえ、すでに標高は900メートルを超えています。下吉田駅の標高が753メートルなので、新倉山浅間公園の石段で150メートルくらい標高を稼いだようです。
上のような比較的歩きやすい道が続きます。とはいえ、しっかり「登山道」なので、展望台までの整備された道とは違います。展望台までは観光客で大賑わいでしたが、登山道に入ったとたん、ほとんど人がいなくなりました。三ツ峠山に登るルートとしてはマイナーなんでしょうね。
15分くらいで、「ゴンゴン岩」に到着。大きな岩が祀られていましたが、何か由来があるのでしょうか。
30分ほどで「新倉山」の山頂に到着。山頂とはいっても、眺望もほとんどなく、「山頂」の標識がなければ山頂であることは全くわかりません。標高1,180メートルとあるので、新倉山浅間公園の展望台から200メートル以上は登ってきたようです。
それほど急な登りではなかったように思いますが、結構登ってきているようです。
新倉山山頂から5分ほどで「御殿」に到着。休憩するならここがおすすめです。というのも……
富士山を眺められる絶景スポットだからです。新倉山浅間公園の展望台から30分ちょっとしか登っていませんが、だいぶ高くなっているのがわかります。右下には富士急ハイランドが見えていますね。
御殿からは東側も開けています。大月から河口湖を結ぶ富士急行線や中央道が、山に囲まれた谷筋を走っています。このあと、三ツ峠山に登頂したあとは、写真左側のほうにある(はずの)三つ峠駅へ下山します。
霜山直下の落ち葉で滑る急登を登り、府戸尾根へ
御殿から先は、いったん下ります。ここがかなり急な下り坂になっていて、時期的に落ち葉で覆われていることもあって、滑って転ばないように慎重に下りていきます。
急坂をいったん下ってしまえば、しばらくは明るい尾根筋の道が続きます。木々の間からは、これから合流する府戸尾根の尾根筋が見えていました。
このまま、なだらかな登りが続くのかと思いきや、府戸尾根との合流地点にある霜山の直下の急登に差し掛かりました。斜面を直登する形になっていて、かなり急。急登なのでしんどい、ということよりも、落ち葉で地面が覆われていて、岩なのか土なのか砂利なのか、踏んでみないと分からないというのが怖かったです。
急なところにはロープが張られていたので、ロープを掴みながら、滑らないように必死に登りました。特別な装備が必要なわけではなりませんが、今回の山行ルートでは、一番の難関でした。
苦労したあとにはご褒美が待っているのが山登りの良いところで、急登を登り終えたところが、富士山の絶景ポイントになっていました。府戸尾根との合流地点にある「霜山」というところですが、標高は1,301メートル。ここから眺める富士山も見事でした。
先ほどの絶景ポイントのすぐ近くで、府戸尾根との合流地点があります。富士山を眺めていたら、20人くらいの団体さんが三ツ峠山方面から下ってきました。先ほどまでの登山道とは異なり、こちらは大勢の人が登っているようです。
府戸尾根の緩やかな登りを快適ハイク! 鉄塔下からの絶景は必見!
府戸尾根に合流して、三ツ峠山方面へ歩き始めます。先ほどまでの急登が嘘のように、歩きやすい緩やかな登りが続きます。
合流地点から15分ほどで、少し開けたところに出ました。大きな鉄塔が目印。ここは、富士山と河口湖を眺められる絶景ポイントなのです。
鉄塔の真下へ。鉄塔を真下から眺めることもなかなかないですよね。幾何学的な写真をパチリ。
この鉄塔の真下から、南側に富士山を眺めることができます。ススキと富士山、まさに「日本の秋」ここにあり、という感じです。ここからの景色は、ぜひ眺めてみてほしいです。
鉄塔から登山道を挟んで反対側の草むらに少し入ると、河口湖が一望できるポイントがあります。府戸尾根を河口湖から登ってくれば、富士見台や天上山から河口湖をいくらでも眺められるのですが、新倉山方面から登ると、あまり河口湖を眺められる場所はありませんでした。ですので、このポイントは貴重です。
最後の急登を登り切れば三ツ峠の一つ「木無山」へ
鉄塔からの絶景を堪能したあとは、三ツ峠山への本格的な登りに差し掛かります。とはいえ、三つ峠駅からの登山道に比べると、比較的緩やかです。ところどころに急登はありますが、長くは続きません。
左側にはときどき河口湖が見えます。ちょうどこの写真を撮ったあたりに、「木山」という小ピークがあるはずなのですが、気づかずに通り過ぎてしまいました。広場があれば休憩しようと思っていたのですが……。
御殿から、ところどころで写真を撮るために立ち止まりはしたものの、休憩をとらずに登り続けてきたので、そろそろ休憩しようと思っていたところでした。
休憩できそうな場所を探して歩いていたら、最後の急登に突入してしまいました。こうなったら、山頂まで登ってしまおう、ということで、急登を登り始めます。
急登を登り終えると、高い樹木が少なくなり、青い空が見える開けた場所に出ました。
11時50分、三つ峠の3つのピークのうちの一つ「木無山」(標高1,732メートル)に到着しました。山名のとおり、たしかに木があまりありません。ただ、山頂らしきものはこの標識くらいしかありませんでした。なので、写真だけ撮ってスルー。
三ツ峠山最高峰「開運山」で富士山の絶景を堪能!
三つ峠山荘の横を通り、三ツ峠山の最高峰「開運山」を目指します。もうお昼時なので、三つ峠山荘前のテーブルは、多くの登山客で賑わっていました。
三つ峠山荘の先にある広場から、これから登る開運山が見渡せました。アンテナが林立する脇を登っていくのですね。
前回の三ツ峠山への登山でお昼に立ち寄った「四季山荘」も通過。
三ツ峠山最高峰「開運山」への最後の試練が、この階段! きれいに整備されてはいますが、ここまで標高差1,000メートルを登ってきたあとに、この階段は結構堪えます。ゆっくりゆっくり登っていきます。
そして……
12時10分過ぎ、大勢の登山客で賑わう三ツ峠山最高峰「開運山」の山頂に到着! 8月に登った時には、霞んでうっすらとしか見えなかった富士山、今回はバッチリ見えています。時間的に逆光になってしまうのはやむを得ないですね。
三ツ峠山といえば富士山ビューの山として有名ですが、それだけではありません。富士山から右側に目をやると、南アルプスの山々も一望できます。
富士山とほぼ反対側に目を向けると、八ヶ岳も! そのさらに奥、写真の左端で雪をかぶっている山々は北アルプスでしょうか。
最後に、もう一度富士山を眺めてみます。「三ツ峠」の石柱があるところは記念撮影で混雑しているので、端の方に寄って、富士山をゆっくりと眺めました。8月に登った時のリベンジがかないました。
三つ峠山荘前で富士山を眺めながらの絶景ランチ
三ツ峠山の山頂は、次から次へと登山客がやってきて混雑したままなので、富士山の景色を目に焼き付けたら、早々に撤退しました。
山頂から石段を下っていきますが、登ってくるときはヘトヘトで、景色を見る余裕もなかったですが、下りは景色を眺めながらのんびり。山頂からも見えた八ヶ岳は、石段からでも良く見えました。
南アルプスの山々も! 甲斐駒ヶ岳や北岳など、富士山以外にも、日本を代表する名峰を一望できます。
三つ峠駅方面への登山道は、四季楽園のすぐ横にあるので、四季楽園のテーブルでお昼にしようと思ったのですが、富士山が見えるほうがいいかなと思い、三つ峠山荘まで戻りました。
お昼は、カップヌードルのカレー!
かなり逆光ですが、三つ峠山荘の前にあるテーブル席から富士山が良く見えます。富士山を眺めながらのランチは最高ですね。
南東側には丹沢の山々も見えました。意外と近くに見えるもんだな、と思って地図を見てみると、三ツ峠山から富士山までと、丹沢山塊までの距離は、ほぼ同じなんですね。富士山の圧倒的な大きさと存在感で、すごく近くに見えているだけのようです。
それにしても暑い! 寒いのではないかと、メリノウールのインナーに化繊の長袖シャツ、それにフリースを着て、さらに、休憩中の防寒用に薄手のダウンまで持ってきたのですが、登山開始直後にフリースがいらなくなり、登山中はインナーとシャツだけで十分でした。休憩中にフリースを羽織ると暑いくらい。風がないのもありますが、日差しが思ったより強く、日なたにいると汗をかきそうなくらいです。
コーヒーを持ってきたのですが、あまりに暑かったので冷たいものが飲みたくなり、三つ峠山荘で水を買いました。空になったペットボトルに、500ml 100円で水を入れることができます。とても冷たくて、おいしい水でした。
三つ峠駅方面への急坂を早足で下山!
13時10分、下山開始です。四季楽園まで移動し、三つ峠駅方面への登山道から下りていきます。
下山を始めると、すぐに山頂直下の屏風岩の全体を間近に眺められるところを通りますが、よく見るとクライマーさんがたくさん! このあと、屏風岩の下を通過しましたが、たくさんのグループがクライミングを楽しんでいました。
そういえば、四季楽園の前には、ヘルメットをかぶり、長いロープをたくさん抱えた人たちがいたのを思い出しました。
そんなスキルのない私からすると、ほぼ垂直、場所によっては90度以上の傾きがあるところもあり、そんな断崖絶壁をよじ登っていく姿は、見ているだけで怖いのですね……。私のような「ゆる登山」に比べると、当然、危険も大きいでしょうから、クライマーの方々は、楽しみながらも、真剣に取り組んでいるように見えました。
三つ峠駅方面への登山道、最初のうちはそれほど急なところはないのですが、ところどころに崩落した跡があり、注意して通過していきます。危険なところには新しいロープが張られていました。
山頂から30分ほどで、八十八大師まで下りてきました。ここから先、馬返しのあたりまでは、かなりの急坂になります。
急な登山道を慎重に下っていきます。府戸尾根の登山道に比べると、明らかに傾斜が急ですし、岩がゴロゴロとしているところもあり、難易度としてはこちらのほうが上ですね。
下山開始から1時間弱で、「馬返し」まで下りてきました。三ツ峠山~三つ峠駅の登山道は、ところどころで富士山を眺められるスポットがありますが、この馬返しもその一つです。ベンチもあるので、ここで少し休憩していきました。
さらに15分ほど下りると、「股のぞき」があります。台の上に乗り、二股に分かれた木の幹の間から眺めると、富士山が見えるのです。もっとも、わざわざ「股のぞき」をしなくても、富士山を眺められるのですけどね。
ここまで下りてくれば、登山口まではあと少し! 傾斜も緩やかになり、比較的歩きやすい道になってきます。
下山開始から約1時間半で、登山口にある「達磨石」まで下りてきました。達磨石の標高は約950メートル。山頂から800メートルほど下りてきましたが、ゴールの「三ツ峠グリーンセンター」の標高は630メートルくらいなので、まだ300メートル以上も下らないといけません。
紅葉を眺めながらの車道歩き、「神鈴の滝」遊歩道の紅葉が見ごろ!
車道歩きは退屈ですが、この時期、まだ紅葉が残っていました。終わりかけですが、ところどころで赤や黄色に色づいた木々が目を楽しませてくれます。
車道はカーブが多いですが、アスファルトで歩きやすいです。ただ、結構な坂になっています。三つ峠駅から登った時は、この道を登ったのですが、登山口に到着した時点で、すでに結構疲れていました(笑) 今回は下りだから楽です。
途中から、沢沿いに設けられた遊歩道へ。「神鈴の滝遊歩道」というのですが、この写真にあるように、「神鈴の滝」という滝があります。この遊歩道は、まだ紅葉が見ごろでしたので、滝と一緒にパチリ。
遊歩道は、落ち葉で赤く染まっていました。頭上にはまだ木に多くの紅葉した葉っぱが残っていて、さながら赤いトンネルのようです。
「神鈴の滝遊歩道」の入口です。紅葉を見にきたであろう方と何度かすれ違いました。紅葉の名所なんでしょうね。
どんどん車道を下り、ようやく「三ツ峠グリーンセンター」の近くまで下りてきました。真っ赤に紅葉した木がお出迎え。
「三ツ峠グリーンセンター」に到着。住所・氏名を用紙に記入、入口で検温を受けてから入館します。ちょうど、宿泊される方がチェックインされるところだったので、少し待ちました。
前回同様、「登山パック」にしました。入浴料+生ビール+おつまみ3種+駅まで送迎がセットになって1,650円とお得です。
三ツ峠山の山頂は大勢の人で賑わっていたので、三つ峠駅までの途中にある、この日帰り温泉も混むのでは、と思っていましたが、登山客らしき人の姿はほとんどなく、地元の方が数名いるだけでした。
温泉で汗を流して、というより、温まったあとは、お待ちかねのビール+おつまみで乾杯!
レストラン(食堂)の方と少し話しましたが、今朝は大勢の人が三つ峠駅から三ツ峠山に登っていったそうです。三つ峠駅方面に下山する人が少ないのは、ピストンではなく、河口湖方面へと下りて行ったのでしょうか。
まあ、何にせよ、空いている温泉でのんびりできたのは良かったです。
17時32分の大月行きの電車に乗りたかったので、17時15分頃に、三つ峠駅まで送迎してもらいました。8月に三ツ峠山に登った時と同じ電車です、8月はまだ明るくて、三ツ峠山をはっきりと見ることができたのですが、この時期はもう日没後。富士山の影だけがうっすらと見えていました。
比較的の登りやすく景色も良い府戸尾根経由での三ツ峠山登山
ということで、今回は、府戸尾根経由で三ツ峠山に登り、三つ峠駅方面へと下山してみました。河口湖からではなく、新倉山浅間公園からのルートとなりましたが、紅葉も富士山も満喫できて、満足度の高い山旅となりました。
三つ峠駅からのピストンに比べると、府戸尾根経由のルートは、距離が長いぶん、傾斜が緩やかで、非常に登りやすいという印象を持ちました。急登続きの三つ峠駅からのルートと比べると、体力的にもだいぶ楽でした。三つ峠駅から登った時は、山頂到着時点でかなりヘロヘロになっていましたが、今回は全くそんなことはなく、下山するまで元気でした。
三つ峠駅からのルートでも、途中、富士山を眺められるポイントがいくつかありますが、景色は圧倒的に府戸尾根のルートのほうがいいですね。富士山はもちろんのこと、河口湖を一望できるのは、三つ峠駅からのルートにはない魅力です。
登山のトレーニングには、急登続きの三つ峠駅からのルートのほうが良さそうですが、景色を眺めながら楽しく登るには、府戸尾根経由がおすすめです。
今回の登山装備
- メリノウールのインナー(モンベル)
- 長袖シャツ(ワークマン/Field Core)
- クリマプラス100 ジャケット(モンベル)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- メリノウールのタイツ(ワークマン)
- 登山用靴下(FITS)
- トレッキングシューズ(AKU)
- ザック(グレゴリー ZULU30)
- レインウェア上下
- ウルトラライトダウンコンパクト(ユニクロ)
- 膝サポーター(ザムスト EK-3)
- お湯を入れたサーモボトル 750ml(モンベル)
- 飲み物(ペットボトル500ml×1本 ※山頂付近の三ツ峠山荘で500mlを給水)
11月中旬の1,500メートル超えの山ということで、寒さ対策にダウンを持っていきましたが不要でした。それどころか、登山を開始したら、すぐにフリースも脱いでしまい、山頂まではインナーと長袖シャツの2枚のみで十分でした。無風だったせいもありますが、日差しがかなり暑かったですね。
ただ、日没後は急激に冷えてきて、帰宅するときに駅で電車を待っているときは寒かったです。
以上、「【三ツ峠山】新倉山浅間公園の紅葉と富士山の絶景を満喫する山旅!」でした。新倉山浅間公園の紅葉と富士山、府戸尾根の河口湖と富士山を眺めながらの登山、そして、三ツ峠山山頂からの富士山や南アルプスの絶景。どれをとっても満足のいく山行になりました。
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