八ヶ岳エリアの特徴
南八ヶ岳は、ゴツゴツとした絶景の稜線歩きを楽しめるエリアです。八ヶ岳最高峰の赤岳(2,899メートル)をはじめとして、硫黄岳、横岳などの南八ヶ岳の主稜線は、岩場や鎖場が続く核心部。お天気の良い日に登れば、素晴らしい絶景を楽しむことができます。
また、日帰りで登れる編笠山や西岳、権現岳なども魅力的。首都圏からのアクセスも良く、北アルプスなどに比べるとコンパクトにまとまっている山域なので、日帰りや1泊2日でも十分に楽しむことができます。
一方、北八ヶ岳は、南八ヶ岳と比べると標高が少し低く、苔生した穏やかな森が広がります。その中でも天狗岳からの眺望は抜群! 北八ヶ岳、南八ヶ岳の両方を一望できます。
八ヶ岳エリア レベル別おすすめの山
私がこれまでに登ってきた八ヶ岳の山から、レベル別におすすめの山を紹介します。
中級者向けのおすすめの山(南八ヶ岳)
南八ヶ岳の南部にある編笠山は、標高2,524メートルの山。険しい山容の山が多い南八ヶ岳にあって、その名前のとおり、編笠のような丸っこい形をした山です。
登山口となる観音平から編笠山へのピストンでのコースタイムは6時間弱ですので、東京から電車利用での日帰りも可能です。標高差は1,000メートルほどありますので楽な山ではありませんが、危険箇所が少なく、最初に登る八ヶ岳の山としておすすめです。
山頂からは八ヶ岳の山々を一望できます。私も最初に登った八ヶ岳の山が編笠山でしたが、次は山頂から見える赤岳に挑戦しよう! と思ったものです。
編笠山のとなりにある権現岳は、編笠山とは対照的にゴツゴツとした山容の山です。編笠山の山頂直下にある青年小屋で1泊すれば、編笠山とあわせて登ることができます。権現岳の山頂からは、赤岳、阿弥陀岳などの南八ヶ岳の山々を一望できます。
編笠山の隣にある西岳とあわせて、青年小屋泊で3つのピーク(西岳・編笠山・権現岳)を踏むルートがおすすめです。青年小屋はテント泊もOK。広々とした平らなテント場ですので、テント泊初心者にもおすすめです。
中級者向けのおすすめの山(北八ヶ岳)
南八ヶ岳と北八ヶ岳の境目にあるのが天狗岳です。東天狗岳、西天狗岳の双耳峰からなる山で、いずれも山頂からの眺望は抜群です。近くにある硫黄岳との縦走も楽しいでしょう。
特に、東天狗岳からの眺望は素晴らしいです。南八ヶ岳の山に比べると標高は低いのですが、独立峰のような形の山容なので、山頂からは360度の大展望が広がります。南八ヶ岳、北八ヶ岳の山々はもちろんのこと、お天気が良ければ、南アルプス、中央アルプス、北アルプス全てを見ることができます。
以下の記事は、本沢温泉から硫黄岳~天狗岳を縦走したときの様子です。天狗岳山頂からの絶景写真もたくさん掲載していますので、ぜひご覧ください。
東側の麓には本沢温泉が、西側の麓には唐沢鉱泉や渋の湯があり、前泊や後泊すれば、登山とあわせて温泉を楽しむこともできます。
以下の記事は、本沢温泉に宿泊した時の様子です。日本最高所の野天風呂など、魅力的な温泉を堪能することができる宿です。
上級者向けのおすすめの山
硫黄岳~横岳~赤岳とつづく稜線を歩くコースは、南八ヶ岳の醍醐味を存分に味わうことができます。岩場や鎖場が続く稜線は、多少の慣れが必要で気を使いますが、その分、稜線からの絶景は必見!
稜線の下には赤岳鉱泉や行者小屋といった山小屋がありますので、ここで1泊すれば、十分に南八ヶ岳を楽しむことができます。いずれも登山口となる美濃戸口からは3時間ほど。標高差はそれなりにありますが、急登はないので、テント泊もおすすめです。テント泊の翌日、テントを張ったまま稜線を周回しましょう。
八ヶ岳への公共交通機関でのアクセス
八ヶ岳の登山口へは、中央本線の主要駅からバスやタクシーを利用します。
南八ヶ岳の主要な登山口へのアクセス(主に路線バス、タクシーなど)については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。路線バスの情報も豊富に掲載しています。
北八ヶ岳の主要登山口へのアクセスについては、以下の記事をご覧ください。季節運行の路線バスなどに加えて、温泉宿の送迎サービスの情報も掲載しています。
また、路線バスの最新情報については、登山口への路線バスの情報を素早く検索できるWebアプリ「登山口バスナビ」もご利用ください。