奥多摩エリアの特徴
初心者向けの低山から雲取山のような2000メートル級の山まで、さまざまなレベルに応じた登山ができるのが奥多摩エリアです。都心からアクセスが良いため、人気のエリアですね。
奥多摩の最高峰は雲取山(標高2,017メートル)ですので、全ての山が森林限界以下です。そのため、基本的に登山道は樹林帯の道が続きます。ただ、山頂からは眺望の良い山が多く、雲取山や鷹ノ巣山からの富士山の眺めは素晴らしいですし、奥多摩三山(三頭山、御前山、大岳山)の山頂からの眺望も必見です。
奥多摩エリア レベル別おすすめの山
私がこれまでに登ってきた奥多摩の山で、レベル別におすすめの山を紹介します。
初心者向けのおすすめの山
高水山、岩茸石山、惣岳山という三つの山高水三山をつないで歩くコースは、初心者向けにおすすめです。いずれも標高700~800メートル程度の山ですが、登山の雰囲気を味わえますし、ちょっとした「縦走」も体験できます。青梅線の軍畑駅から登りはじめ、御嶽駅に下山できますので、アクセスも抜群です。
御岳山~日の出山のコースもおすすめです。御岳山の山頂へはケーブルカーを使えば観光客でも簡単に行けます。そこからお隣の日の出山までは1時間程度。歩きやすい登山道が続いています。日の出山からの関東平野の眺望は素晴らしいです。
中級者向けのおすすめの山
少し登山に慣れてきた中級者は、奥多摩三山に挑戦することをおすすめします。奥多摩三山は、奥多摩湖の南側に並ぶ三頭山、御前山、大岳山の3つの山です。
標高は1,200~1,500メートル程度で、登山コースによっては標高差が1,000メートル近くなりますので、かなりがっつり登ることになります。奥多摩三山の中では、大岳山の標高がやや低く、ケーブルカーで山頂近くまで登れる御岳山から近いので、まず大岳山に登るのがおすすめです。
上級者向けのおすすめの山
鷹ノ巣山は奥多摩湖からの標高差が1,200メートル、雲取山は1,500メートルにもなります。ただ、危険なところはありませんので、体力さえあれば登ることができます。鷹ノ巣山は日帰りが可能、雲取山は雲取山荘での1泊登山がおすすめです。
鷹ノ巣山や雲取山が連なる石尾根は、奥多摩随一の眺望が魅力です。開放的で明るい尾根歩きを楽しめるのは、奥多摩ではここだけでしょう。
雲取山から鷹ノ巣山を経由して奥多摩駅まで続く石尾根を歩くのもおすすめです。防火帯となっているため道幅が広く、標高の高いところからは富士山も良く見えます。鷹ノ巣山や雲取山に登ったあと、石尾根を下るのがおすすめです。危険箇所はありませんが、雲取山から奥多摩駅まではかなり距離がありますので、その点は注意です。
奥多摩エリアへのアクセス
奥多摩エリアへは、JR中央線・青梅線でアクセスするのが一般的です。青梅駅で乗り換えが必要です。青梅線の末端部分、青梅駅~奥多摩駅の間の駅から路線バスや徒歩で登山口にアクセスできます。
駅から登山口へ向かう路線バスは、主に奥多摩駅と御嶽駅から出ています。路線バスから主要な山の登山口までの所要時間は10~30分程度と比較的近いのが特徴です。
このエリアで路線バスを運行しているのは「西東京バス」です。西東京バスのWebサイトに掲載されている「ハイキング時刻表」は、主要駅や主要登山口のバスの時刻がコンパクトにまとまっていますので、印刷するか、スマホに入れておくと便利です。