千葉県の内陸部にある亀山湖周辺にハイキングに行ってきました。JR東日本が開催している「駅からハイキング」の「奥房総 亀山湖 紅葉ハイキング ~橋めぐり~」です。紅葉はそれほどでもありませんでしたが、晴天の中、気持ちよく歩くことができました。
駅からハイキングの「奥房総 亀山湖 紅葉ハイキング ~橋めぐり~」に参加!
「駅からハイキング」は、JR東日本が開催しているウォーキングイベントです。駅を起点に、自然や歴史などの名所を巡るコースが設定されていて、そのコースを歩くのです。
イベントといっても、スタート地点で受付をして、地図をもらうだけです。あとは勝手に歩くだけ。コースどおりに歩いてもいいですし、自分流にアレンジしてもOK。そんな気軽なイベントです。
詳しくは、JR東日本のWebサイトをご覧ください。
今回参加したのは、「奥房総 亀山湖 紅葉ハイキング ~橋めぐり~」。千葉県の内陸部、久留里線(くるりせん)というローカル線の終着駅からスタートし、亀山湖の周囲を、たくさんの橋を渡りながら歩くコースです。アップダウンはそれほどありませんが、距離は12kmと、かなり歩きごたえがあります。
今回歩いたコースは、下の地図のとおりです。
上総亀山駅から徒歩10分くらいのところにある「亀山やすらぎ館」をスタートし、亀山湖を八の字型に歩きます。その後、亀山湖の東側に流れる小櫃側に沿って「岩の上橋」まで往復してゴールです。
地図上にオレンジ色のマークで示したところが、「駅からハイキング」で指定されているポイントです。前述のとおり、この通りに歩く必要はないのですが、今回はコース通りに歩いてみました。
亀山湖最寄りの上総亀山駅へのアクセス
スタート地点となる上総亀山駅への鉄道でのアクセスを紹介します。
- 東京駅 → 木更津駅(総武線快速~内房線 約1時間20分)
- 木更津駅 → 上総亀山駅(久留里線 約1時間10分)
都心からは、総武線快速で木更津駅へ出ます。木更津駅から久留里線に乗り換えて、終点の上総亀山駅まで1時間ちょっとです。
久留里線はディーゼルカーが走るローカル線です。途中の久留里駅までは1時間に1本ほどの列車がありますが、久留里駅~上総亀山駅の間は日中時間帯はほとんど列車がありません。
今回は、「駅からハイキング」にあわせて増発された列車に乗車しました。久留里線の増発列車の様子については、別ブログの記事で紹介しています。
なお、列車の増発は「駅からハイキング」の終了とともに終わっていますので、ご注意ください。
【亀山ダム】亀山湖ほとりの「亀山やすらぎ館」で受付をしてスタート!
10時25分に上総亀山駅に到着し、徒歩10分ほどの「亀山やすらぎ館」で受付をしてスタートします。亀山ダムのほとりを歩いていきます。
久留里線の上総亀山駅から「亀山やすらぎ館」へ
上総亀山駅で大勢の乗客が下車しました。おそくら「駅からハイキング」の参加者が多いのでしょう。
駅前の自販機でペットボトルのお茶を買って、駅からハイキングの受付となっている「亀山やすらぎ館」へ向かいます。
上総亀山駅の近くに車止めがあります。終着駅感が漂います。
「亀山やすらぎ館」に到着。亀山やすらぎ館は、いわゆる観光案内所ですが、レストラン等も入っています。受付をするといっても、今は「駅からハイキング」のアプリを立ち上げて参加するだけです。地図を配布しているので、それをもらい、トイレに寄ってからスタートです。
亀山湖のほとりを歩いて豊田大橋へ
亀山やすらぎ館のすぐ近くに、亀山ダムの建設の碑があります。亀山ダムは昭和56年に完成した千葉県最大のダムだそうです。
亀山ダムの堤体上の車道を渡って先へ進みます。亀山ダムは、ここへ来る途中、久留里線の車窓からも見えた小櫃川の上流にあります。
亀山湖の様子です。濃い藍色の湖水が印象的です。奥に見える建物は、亀山温泉ホテルですね。
ところどころに見事に紅葉した木があります。山全体が紅葉している感じではありませんが、このようにワンポイントで色づいているカエデやモミジが多くありました。
豊田大橋までやってきました。赤い橋が青空に鮮やかに映えています。
亀山湖は複雑な形をしていて、あちこちに橋が架けられています。亀山湖に架かる橋を巡るのも、今回の駅からハイキングの目的の一つなのです。
亀山湖に島のように浮かぶ押込地区湖畔公園
豊田大橋を渡ると、亀山湖に浮かぶ島のようなところへ。ここには「押込地区湖畔公園」があります。亀山湖に突き出たような形をしていて、亀山湖のビュースポットの一つです。
北側には、先ほど渡ってきた亀山ダムの堤体が見えます。とても良いお天気です。青空と、さらに濃い青色の湖面がきれいです。
湖畔公園は芝生になっていて、子どもたちが遊んでいます。見事に紅葉した木の向こうには、亀山ダムが見えていますね。
南側には、湖上に浮かぶ鳥居が見えます。月毛地区にある亀山水天宮の鳥居のようです。コースの後半で立ち寄る予定です。
【亀山湖橋めぐり】亀山湖南端の橋と神社・寺院めぐり
亀山湖の南岸にそって、南半分をぐるっと一周します。たくさんの橋を渡る「橋めぐり」のエリアです。
トンネルを通ってビュースポット「小月橋」へ
湖畔公園から車道に戻り、もう一つ橋を渡ります。上の写真は橋の上から撮影したもの。ところどころに紅葉した木があるものの、山の紅葉はこれからでしょうか。
橋を渡りきったところのT字路を右(西)へ。亀山湖の南端に沿って歩きます。名もなき小さな橋の上からも亀山湖を望むことができます。といっても、このあたりは隘路のようになったところ。水の流れはほとんどなく、よどんでいるようです。
しばらく車道を歩いていくとトンネルがありました。短めですが、歩道がないので、クルマが通るとちょっと怖いです。といっても、クルマはそれほど通りません。
このあたりまでくると歩いている人も少なめ。みな地図をもっているので、駅からハイキングの参加者でしょう。上総亀山駅から遠いので、レンタサイクルで周っている人も多いようです。
トンネルを抜けると、すぐに赤い橋があります。この橋が「小月橋」です。駅からハイキングの地図によると、撮影スポットになっているようです。
小月橋の上からの景色です。小月橋は、亀山湖に流れ込む笹川との境界にある橋です。湖水にはたくさんの舟が浮かんでいます。釣りを楽しむ人、ボート遊びを楽しむ人などさまざま。
そして、紅葉! このあたりはきれいに紅葉していました。葉が落ちてしまった木もあるので、終わりかけなのかもしれませんが、今回のコースの中では一番きれいに色づいていました。
亀山2号橋、1号橋を渡って笹山神社・明覚院へ
小月橋を渡ると県道に合流し、その県道を歩いていきます。途中には、亀山2号橋、1号橋という全く同じような橋が2つあります。県道はそれなりにクルマが多いですが、歩道があるので安心です。
橋自体はこれといって珍しいものではありませんが、橋の上からの景色はなかなか。亀山湖を見下ろすことができます。このあたりは亀山湖の南西端。ボートで釣りを楽しんでいる人がいますね。
しばらく県道沿いに歩いていくと、次のチェックポイント「笹山神社」があります。境内から鳥居を見ると、奥に一の鳥居、手前に二の鳥居が見えます。
境内はそれほど広いわけではありませんが、立派なお社があります。
境内の後ろから急な石段を下ると「神橋」があります。頭上の紅葉が美しく、写真撮影スポットになっていました。足元は湿っているのでスリップ注意。
笹山神社から再び車道に戻り、途中から未舗装の細い道に入ると、「明覚院」に到着します。お賽銭を入れてお参りをしてきました。
【水天宮公園】湖上の鳥居が美しい湖畔の公園
再び豊田大橋を渡って、亀山水天宮の近くにある湖畔公園(水天宮公園)へ。亀山湖を眺められる景色の良い公園です。
再び豊田大橋を渡って水天宮公園へ
明覚院からは引き続きクルマの通らない遊歩道のような道を歩いていきます。ここにもきれいに紅葉したモミジがありました。
車道に合流すると、豊田大橋の近くに出ます。亀山湖の南側をぐるっと一周して戻ってきたことになります。再び、豊田大橋を渡ります。
先ほど横目に見ながらスルーしてしまった月毛地区の湖畔公園に向かいます。ここは駐車場やトイレもあり、駅からハイキングの参加者だけでなく、クルマでやってきた観光客でも賑わっていました。
湖上に浮かぶ赤い鳥居を眺めながら休憩
ここは、湖上に浮かぶように見える赤い鳥居のすぐ近く。近くにある亀山水天宮の鳥居です。それほど大きな鳥居ではありませんが、どこからでも目立ちますね。
ベンチがいくつかあるので、そこに座って軽くお昼にします。風は冷たいですが、日差しは暖かく、寒くはありません。亀山湖を眺めながら、ゆっくり休憩しました。
このあたりは飲食店がとても少ないので、ハイキングをする場合には、お昼ご飯やおやつを持参したほうがよさそうです。
湖畔近くの石碑に開けられた穴から覗くと、湖上の鳥居がぴったりとおさまります。みなさん、ここで写真を撮っていました。
公園は芝生になっていて、敷物を敷いてお弁当を食べている家族連れやグループもいました。小春日和のこんな日には、外で食べるお弁当がおいしいでしょうね。
【岩の上橋】メタセコイアが美しい公園を通って最終スポットの岩の上橋へ
「駅からハイキング」後半戦は、亀山湖の東側にある公園を通って、最終スポットの「岩の上橋」へ。オレンジ色に紅葉したメタセコイアは見事でした。
メタセコイアが美しい草川原地区湖畔公園へ
亀山水天宮公園からは、この「押切沢橋」を渡って、亀山湖の東岸を北上します。舗装されてはいますが、カーブが多く、やや傾斜のある道です。
亀山湖を見下ろせるところからは、先ほどまで近くにいた亀山水天宮の赤い鳥居が見えました。左側が水天宮公園、右奥に少し見えるのが、今朝立ち寄った押込地区の湖畔公園です。
国道465号線に出たら右折して橋を渡ると、右手にオレンジ色に紅葉した美しい木々が見えてきます。このあたりが草川原地区の湖畔公園です。この紅葉している木はメタセコイアのようです。
国道から公園の駐車場に下りるとこのとおり! 両側に紅葉したメタセコイアが並んでいて、並木道になっています。素晴らしい風景です。すでに葉が落ちてしまっている木もありますので、紅葉の見ごろ後半なのかもしれません。
駐車場から歩道を歩いて、国道をくぐると、ここにも美しく紅葉したメタセコイアがありました。この色は青空によく映えますね。
撮影ポイントの一つ、「湖原橋」です。この橋の近くからは……
亀山湖の対岸に地層がくっきりと見えました。ボートで遊んでいる方も多いですね。
湖原橋を渡ったところに駐車場がありますが、その手前、東屋の近くに、見事に色づいたモミジがありました。メタセコイアのオレンジ色もいいですが、真っ赤に燃えるようなモミジの紅葉も素晴らしいですね。
いくつも橋を渡って最終ポイント「岩の上橋」へ
車道に戻って、最後のポイント「岩の上橋」を目指しましょう。
先ほど立ち寄った湖原橋近くの橋からは、地層と紅葉、それに、ボート乗り場が見えました。
神納橋からの南側の眺めです。いくつも橋がありますが、山腹から小櫃川に流れ込む沢や小さな川を渡る橋のようです。
奥に少しだけ見える赤い橋が、これから目指す「岩の上橋」のようです。直線距離では近そうですが、ぐるっと周っていくので、それなりに距離があります。
もう一つ橋を渡ったところで、案内どおりに国道から小さな脇道へ。田んぼが広がるのどかな田園風景の中を歩いていきます。
キャンプ場の横を通って歩いていくと、「岩の上橋」がありました。この写真は岩の上橋を渡ったところで撮ったものです。
岩の上橋からの眺めです。なかなか絵になる風景です。もう少し紅葉していると良いのですが、贅沢を言ってはいけませんね。
しばらく景色を眺めたり、写真を撮ったりしていたら、クルーズ船が橋の下をくぐっていきました。橋の上からの景色もいいですが、船からの景色もよさそうですね。赤い岩の上橋がよいアクセントになりそうです。
ここが最終ポイントでしたので、スタート地点の「亀山やすらぎ館」に戻ってゴールです。
亀山湖と紅葉を楽しめるハイキングコース
今回は、JR東日本の「駅からハイキング」の「奥房総 亀山湖 紅葉ハイキング ~橋めぐり~」に参加してきました。
亀山湖は十分に徒歩で周れるくらいの大きさなので、ハイキングにぴったりですね。コース上でポイントがいくつか設定されていますが、基本的に橋や公園なので、景色を眺めながらのんびりと歩くのに良いです。気に入ったところがあれば、そこで休憩すればいいですし。
紅葉もきれいなところがいくつかあり、楽しむことができました。
ちょっと残念だったのが、飲食店がほとんどないこと。亀山やすらぎ館にはレストランがあるのですが、繁忙期対応のためか、テイクアウトのみとなっていました。帰りに何か食べようと思ったのですが、テイクアウトの列が長く、時間がかかりそうだったのであきらめました。
亀山湖に鉄道でアクセスしてハイキングするのであれば、お弁当やおやつなどを持参したほうがよさそうです。
「駅からハイキング」は、スタート地点でアプリを起動して「参加」ボタンを押すだけ。特段、このイベントにこだわる必要はないのですが、見どころを効率的に周回できるコースになっているので、手っ取り早く観光したい方にはおすすめです。距離はだいたい10km前後。今回は12kmと少し長めでしたが、アップダウンもあまりなく、楽しく歩くことができました。
以上、『【亀山湖】JR東日本の「駅からハイキング」で亀山湖周辺を散策、ダム湖と紅葉のゆるハイク!』でした。登山とは違い、のんびりと景色を眺めながらのハイキングもいいですね。
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