高尾山の南側に連なる東高尾山稜~南高尾山稜を歩いてきました。標高300~500メートルほどの7つのピーク、通称「南高尾セブンサミッツ」の山頂も全て登ってきました。大垂水峠からは一丁平~高尾山とつなぎ、ハートマークを描くロングコースを歩きました。低山ながら、全長約17kmの歩きごたえのあるコースです。
東~南高尾山稜と南高尾セブンサミッツを歩く!
高尾山と津久井湖の間に続く低い山並みがあります。東高尾山稜と南高尾山稜と呼ばれる山並みです。高尾山口駅から大垂水峠まで登山道が整備されていて、このルートを歩くことができます。
このルート沿いには、7つのピークがあり、通称「南高尾セブンサミッツ」と呼ばれています。東側から順に、草戸山(354m)、榎窪山(420m)、泰光寺山(475m)、入沢山(490m)、中沢山(494m)、金毘羅山(515m)、大洞山(536m)です。少しずつ標高が上がっていきますが、いずれも高尾山よりも低い低山です。
今回は、南高尾セブンサミッツのピークを踏みつつ、東高尾山稜~南高尾山稜を歩いてきました。南高尾山稜の終着点となる大垂水峠からは、一丁平~高尾山~高尾山口駅とつなぐ周回コースを歩きました。このコースは、地図上に描かれる軌跡がハートマークになることで知られています。
今回、歩いてきたコースを実際に見ていただくと、こんな感じです。
ちょっといびつですが、ハートの形になっているのがわかるかと思います。
全長16.8kmにもなるロングコースです。細かいアップダウンも多く、累積標高(上り)が1,196メートルと、かなり歩きごたえがあります。
今回の主な行程は、以下のとおりです。
- 07:55 高尾山口駅 出発
- 09:00 草戸山 到着(小休止)
- 09:20 草戸山 出発
- 09:40 榎窪山
- 10:00 泰光寺山
- 10:25 入沢山 到着(小休止)
- 10:35 入沢山 出発
- 11:10 中沢山
- 11:30 金毘羅山
- 11:40 大洞山 到着(お昼休憩)
- 11:55 大洞山 出発
- 12:15 大垂水峠
- 12:45 一丁平園地
- 13:30 高尾山
- 14:45 高尾山口駅
東高尾山稜~南高尾山稜は、高尾山の近くとは思えないほど人が少なく、静かな山歩きを楽しめました。平日ということもありますが、散歩がてら歩かれている地元の方が多かった印象です。
【東高尾山稜】山頂が整備された草戸山から榎窪山へ
高尾山口駅をスタートして、東高尾山稜の尾根道に上がったあとは、細かなアップダウンを繰り返して草戸峠を過ぎ、最初のピーク、草戸山へ。草戸山から一気に下って登り返したところが榎窪山です。
高尾山口駅をスタートして登山口へ
新宿駅から京王線の特急京王八王子行きの電車に乗車。北野駅で高尾山口行きに乗り換えて、午前7時40分頃に高尾山口駅に到着しました。
駅前のベンチで支度をして、トイレを済ませて出発!
ケーブルカーや高尾山の登山口へ向う人が多い中、途中でこの「あおばばし」を渡って、国道20号線へ。
この「高尾山入口」の信号のあるところを左へ入ります。
住宅街へ少し入ったところに、「四辻・草戸峠・高尾駅」の道標がありました。この矢印が指す先は……
住宅と住宅の間の細い道。どうやら、ここが登山口のようです。まだ朝早い時間なので、静かに住宅の間の道を歩いていきます。
四辻から東高尾山稜を南へ
登山口からなかなかの登りが続きます。道は狭いですが、よく整備されていて、危険なところはありませんでした。たまにこんな倒木があるくらいです。
登山口から10分ほど登ると、広い道に出ました。ここが「四辻」で、ここから東高尾山稜の登山道に入っていきます。
登山道はよく整備されていて、とても歩きやすいです。まだ午前8時過ぎと早い時間のためか、誰ともすれ違いません。
道は歩きやすいのですが、細かいアップダウンが連続します。平らなところもあるにはありますが、長く続かず、緩い登りや緩い下りが続きます。東高尾山稜は巻道も少なく、尾根に忠実にアップダウンをこなしていく感じです。
あちこちに道標があり、迷うことはなさそうです。登山道ではない作業道の分岐にも道標があり、変な道に入り込まないようになっていますので、安心して歩けます。
樹林帯の道がずっと続きますが、日当たりが良いせいか、比較的明るい道が続きます。
高尾山の正面に望む草戸峠
もう使われていない古い鉄塔の下をくぐります。かなり年季が入っていますね……。
すぐ近くに、代わりに建てたと思われる新しい鉄塔がありました。鉄塔の下を登山道が通っているのところは、低山ではよくありますね。眺望が良いところが多いですが、ここの周りは樹林帯でした。
高尾山口駅を出発してから約1時間で、草戸峠に到着しました。ようやく眺望がある場所です。ここは北側が開けています。
北側に見えるのは高尾山。正面に小さく建物が見えます。山頂ではなく中腹にあるので、薬王院あたりでしょうか。山頂はずっと左のほうです。
草戸峠の登山道脇に咲いていた黄色いお花。ヤクシソウかな? あまり花がない時期でしたので、目立ちました。
セブンサミッツ、最初のピーク「草戸山」に到着!
草戸峠からはいったん下ります。何度かアップダウンを繰り返し……
先が明るい登りへ。これを登りきると……
高尾山口駅から1時間15分くらいかけて、ようやくセブンサミッツの最初のピーク「草戸山」に到着しました。山頂は広く、小さな神社や展望台がありました。
草戸山の山頂標柱です。標高364メートル。以前は365メートルだったそうで、その数字から「一年山」と呼ばれているそうです。お正月に登ると縁起が良さそうですね。
樹木に遮られてすっきりとは見えないのですが、相模原方面か八王子・町田方面かの街並みが見えました。展望台に乗ればもっと見えそうなのですが、まだ朝早いせいか封鎖されていました。
ちょっと早いですが、おなかが空いてきたので、持参したおにぎりを食べました。
草戸山は地元の方々の憩いの場になっているようで、平日の9時過ぎでしたが、年配のご夫婦がテーブルでお弁当を広げていました。高尾山口駅から歩いてきたルート以外にも、東側の麓から直接草戸山に登ることができる道があるようです。
階段が整備された登山道を歩いてふれあい休憩所へ
草戸山からは、長い階段を下っていきます。かなり下った、と思ったら……
今度は登りになりました。登山道はかなり歩きやすいように整備されていますが、相変わらずアップダウンが多いですね。
樹木の間からは、草戸山の南東側にある城山湖が見えました。あまりすっきりと見えるところがないのが残念ですが……。草戸山の展望台に登れば見えたのかも?
頭上から何かが落ちてくる音がときどき聞こえていました。鳥か小動物が木の実か何かを落としているのかと思ったのですが、どんぐりが勝手に落ちてきているようでした。登山道のあちこちに落ちていました。
テーブルとベンチ、それに写真には写っていませんが、東屋もある「ふれあい休憩所」に到着。ボランティアと思われる年配の方々が掃除をされていました。この南高尾の登山道は、ボランティアの方々によって維持されているのですね。「おはようございます」と挨拶をして通り過ぎました。
眺望がない地味な「榎窪山」へ
先ほどのふれあい休憩所から10分もしないうちに、第2のピーク「榎窪山」に到着しました。標高は420メートルで、草戸山よりも70メートルほど高いようです。
山頂はベンチがあるだけの狭い広場で、眺望はありません。
とても地味な山頂ですが、ここで登山道が南から西へと直角に折れ曲がります。この榎窪山までが東高尾山稜、ここから先が南高尾山稜となっていて、その境界になっているのです。
草戸山で休憩したばかりなので、榎窪山では休憩せずに、先を急ぐことにします。
【南高尾山稜】次々にピークに登りセブンサミッツ完登へ!
南高尾山稜に入ると、次々とセブンサミッツのピークが現れます。眺望の良い入沢山や、津久井湖を眺められる見晴台など、休憩に良い場所もあちこちにあります。
眺望のない第3のピーク「泰光寺山」へ
榎窪山から少し下ると、三沢峠に出ます。分岐がありますが、「大垂水峠」とあるほうへ進めばOKです。この三沢峠にも立派なテーブルが設置されていました。本当にあちこちに休憩できる場所がありますね。
南高尾山稜に入ると、巻道が多くあります。すぐに合流するところばかりなので、どちらをいっても大差ないと思います。ただ、セブンサミッツのピークを踏みたい場合には、巻かないように注意しましょう。
階段が整備されているところもあり、南高尾山稜に入っても危険なところは全くといっていいほどありません。
次の休憩所には、立派な木彫りのフクロウの木柱がありました。倒木をチェーンソーで削って作られた作品だそうです。この近くにもテーブルとベンチがありました。
左が巻道です。正面に長い階段が見えるので巻きたくなりますが、ここは巻いてはいけません。第3のピーク「泰光寺山」は、この階段を登った先にあるのです。
結構長い階段ですね……。何とか、階段を登りきって……
第3のピーク「泰光寺山」に到着! 標高は475メートル。山頂にある木に「泰光寺山」と書かれた板がくくりつけてあるだけの地味な山頂です。
眺望はなく、登山道にベンチが置いてあるだけです。左の看板には「マムシ出没」と書いてあり、びびりながらベンチに座って水分補給をしました(笑)。
歩きやすい樹林帯の道を先へ
泰光寺山から下って先を急ぎます。南高尾山稜は巻道が多いこともあり、榎窪山までの東高尾山稜と比べると、ピーク以外のアップダウンはやや少なめの印象です。道もよく整備されていて、とても歩きやすいです。
かっこいい竜?ドラゴン?の木彫りのベンチがありました。こういう作品が随所にあるのも、楽しいですね。
竜のベンチの横にはふつうのベンチもありました。物干しざおのようなものは、ザックを掛けるためのものです。ザックを地面に置かなくてもいいようにと設けられているようです。至れり尽くせりですね。
しばらく進むと、左手の少し下がったところにテーブルとベンチが。「語らいのベンチ」というそうです。
巻かないように注意! 眺望抜群の第4のピーク「入沢山」
先ほどの語らいのベンチを見かけたら、少し手前に第4のピーク「入沢山」への分岐があります。入沢山も泰光寺山と同様に、分岐した先にピークがあるので、巻かないように注意です。しかも、この分岐は、目立つ道標がないので、通り過ぎてしまいそうです。
分岐から入沢山の山頂までは、若干、道がわかりづらいところがあります。踏み跡をよく注意してみればわかりますが、変なところに入り込まないように注意しましょう。
分岐から5分ほど登ると入沢山の山頂に到着です。標高は490メートル、だいぶ高くなってきました。山頂には立派なテーブルとベンチが設置されています。
入沢山は、7つのピークの中で最も眺望が良いです。北側が開けていて、高尾山~城山~景信山の稜線が正面に見えます。
高尾山の山頂付近のアップです。山頂や中腹の建物も良く見えます。このあとは、あの高尾山まで歩いてから下山します。そう考えると、結構遠く思えてきます……。
誰もいなかったので、ザックを下ろして、少し休憩しました。テーブルがあるので、ここでお昼にするのもよさそうですね。
津久井湖と丹沢の山々を一望できる見晴台
入沢山は、山頂から縦走路の先へ降りる道がないので、元の分岐まで戻ってから先に進みます。
10分も歩かないうちに、「見晴台」に到着しました。山の斜面に付けられた登山道の途中にありますが、南側の眺望が開けていて、それを眺めるためのベンチがあるので、小休止に良い場所です。
このルートでは貴重な(?)南側(南西側)の眺望が開けていて、眼下には津久井湖と相模川、その向こうには丹沢主脈の稜線を一望できます。富士山も見えるはずなのですが、今日は残念ながら雲の中でした。
ザックを下ろして、ベンチに座って、景色を眺めながら水分補給をしました。
階段の上にある第5のピーク「中沢山」
見晴台から10分も歩くと、中沢山への分岐があります。中沢山は、この木の階段を少し登ったところにあります。
ちなみに、この分岐の少し先には、ベンチが設置された広場があります。このベンチに惹かれて、中沢山をスルーしないように注意が必要です。
第5のピーク「中沢山」に到着です。標高は494メートルと、500メートルに迫ってきました。
山頂は小さな広場ですが、眺望があるわけでもなく、地味な感じです。ベンチがいくつかありましたが、先ほど見晴台で休憩したばかりですので、ここは先を急ぎます。
中沢山からの下りはやや急ですが、すぐに縦走路に合流します。
急登の先にある第6のピーク「金毘羅山」へ
中沢山から先は、しばらく明るい樹林帯の道を歩いていきます。相変わらずあちこちに分岐がありますが、道標がしっかりしているので、変なところに入り込むことはないでしょう。
少し歩くと、急な登りになります。短いですが、急登といってよいほどの登りです。道幅が広いので、ジグザグにゆっくり登ると楽ですね。
急坂を登りきると、そこが第6のピーク「金毘羅山」です。テーブルとベンチがあり、その奥の木に「コンピラ山 514.7」と記された山頂を示す板が掛けられています。
立派なザック掛けがあったので、掛けてみました。ザックが汚れなくていいですね。かなり頑丈に作られているので、それなりの重さのザックを掛けても、びくともしませんでした。
南高尾セブンサミッツ、最後のピーク「大洞山」へ
標高が500メートルを超えて、南高尾セブンサミッツも残すところあと1つとなりました。金毘羅山から少し下って、再び樹林帯の登山道を歩いていきます。
いよいよ最後か、という感傷に浸る間もなく、あっという間に第7のピーク「大洞山」に到着してしまいました。標高は536メートルで、セブンサミッツの最高峰ですが、金毘羅山からたいして下らずに登り返したため、最高峰まで登ってきた! という感じは微塵もありませんでした(笑)
大洞山の山頂は小さな広場になっていて、テーブルとベンチがあります。
何はともあれ、南高尾セブンサミッツの7つのピークを踏破できたので、ここでお昼休憩にします。ザックの中で潰れていたコロッケパンを食べました。
大洞山の山頂にある案内板には、「関東ふれあいの道」の「湖のみち」のコース案内がありました。高尾山IC近くにある梅の木平から、三沢峠、南高尾山稜、城山、高尾山を経由して高尾山口駅まで歩くコースとのこと。今、歩いているコースと似ていますね。今日は城山までは行きませんが……。
南高尾山稜の終着、大垂水峠へ
セブンサミッツの踏破は終わりましたが、南高尾山稜の縦走路はまだ続いています。大洞山からは、一気に標高差で150メートル近くを下っていきます。急坂には階段が整備されているので、下り坂ですが歩きやすいです。
標高を下げていくと、車の音が聞こえてきます。大垂水峠を通っている国道20号線が近づいてきたようです。
大垂水峠の手前は、登山道が狭いところが一部あります。斜面をトラバースする形で登山道が通っていて、道路側は急斜面になっているので、落ちないように注意です。
一部、斜面が崩れたところがあったのか、木段や手すりが設置されていました。
大垂水峠の陸橋と国道20号線が見えてきました。バス停がちらっと見えます。神奈川中央交通のバスが通っていて、相模湖~高尾山口駅・八王子駅を結んでいますので、ここでゴールにして、バスで駅まで戻ることもできます。が、1日に3本しかバスがないので要注意です。
大垂水峠にかかる陸橋は、「大垂水峠橋」といいます。そのままですね……。
大垂水峠橋を渡りきると、すぐに高尾山方面への階段があります。城山へは、少し歩道を歩いた先に登山口があるようです。今回は、高尾山方面へ。とりあえず、ここで東高尾山稜~南高尾山稜の縦走は終わりです。この後は一丁平、高尾山経由で下山します。
【高尾山】一丁平・高尾山を経由して稲荷山コースから下山
大垂水峠から一丁平へ登り、高尾山を経由して高尾山口駅へと下山します。下山とはいえ、ここから一丁平へは、今回のルートで一番の登りです。観光客で大賑わいの高尾山からは、稲荷山コースで下山します。
学習の歩道を登って一丁平展望台へ
大垂水峠橋から高尾山方面へ登る道には、「学習の歩道」と名づけられた登山道を登っていきます。登りには違いありませんが、傾斜は緩めです。道は狭めですが、歩きやすく整備されています。
しばらく登ると、林道と交わります。ここが分岐になっています。学習の歩道は高尾山方面へと続いているようですが、一丁平へはこの階段を登っていきます。
このあたりは高尾山からそれほど離れていないのですが、ほとんど誰にも会いません。メジャーなルートから外れると、ほんとうに静かですね。
一丁平への道は防火帯になっているようで、道幅が広く、歩きやすいです。ずっと登りが続きますが、階段も整備されています。
一丁平展望台への最後の登りです。この手前に、一丁平園地への分岐もありましたが、せっかくなので、展望台を経由していきましょう。
一丁平の展望台に到着! 西側の眺望があり、お天気が良ければ富士山が見えるはずなのですが、あいにく西から曇ってきてしまい、残念ながら富士山は見えませんでした。
一丁平園地まで下ってきました。ここにはトイレがあります。ベンチやテーブルもたくさんあるので、休憩したり、お昼にしたりするのに良い場所です。
テーブルが空いていたので、ザックを下ろして座り、行動食を食べて休憩しました。
お花を眺めながら大賑わいの高尾山山頂へ
一丁平園地から高尾山に向かいます。東高尾山稜~南高尾山稜の登山道付近は、紅葉はまだまだでしたが、高尾山では少し色づき始めている木がありました。
もみじ台手前の分岐です。登山道脇にお花が咲いているかもしれないので、左側の巻道から行くことにします。
登山道脇にはいくつか花が咲いていました。この白い花は、白菊の仲間の「シロヨナメ」かな。
紫色の細長い小さなお花がかわいらしい「セキヤノアキチョウジ」。
穂のような白いお花が目立つ「サラシナショウマ」。
フユノハナワラビでしょうか? シダの仲間のようです。
登山道脇のお花を眺めながら、ゆっくりと歩きました。
高尾山山頂への最後の石段です。あとひと頑張り!
高尾山の展望台に到着! やはり、西側は雲が多くて、富士山を見ることができませんでした。
高尾山の山頂は観光客で大変賑わっています。平日でこの人はスゴイですね……。アジア系の団体さんと、幼児の遠足が目立ちましたが、日本人の観光客もそれなりに多かったです。山頂標柱で写真を撮るには相当待ちそうだったので、軽く水分補給だけして、下ることにします。
稲荷山コースを経由して高尾山口駅へ下山!
思ったよりも人が多かったので、空いているであろう稲荷山コースから下山することにしました。6号路は期間限定で登り専用となっていて、下ることはできないようです。6号路の入口に「6号路は下れません」という幕がかけられていました。
途中、幼稚園児の遠足に遭遇しましたが、稲荷山コースを下るとはすごいですね。人が多い1号路などと比べると、むしろ安全なのかもしれませんが。みんな、まだまだ元気いっぱいでした。
サクサクと下り、1時間弱で登山口まで下山しました。ケーブルカーの清滝駅周辺や、高尾山口駅周辺も、かなり賑わっていました。
下山後は、高尾山温泉「極楽湯」へ。それなりに混んではいましたが、洗い場に待ちが発生するほどではありませんでした。ゆっくり温泉に使って疲れをとります。
温泉のあとは食堂へ。生ビールで乾杯! 天ざる蕎麦を食べましたが、舞茸の天ぷらがおいしかったです。
ゆっくり食事を楽しんだ後、京王線の電車で帰宅しました。
歩きごたえがありつつも静かな山歩きを楽しめる東・南高尾山稜
ということで、東高尾山稜~南高尾山稜を歩きつつ、南高尾セブンサミッツのピークを全て踏み、高尾山を経由してハートマークの軌跡を完成することができました。
東高尾山稜~南高尾山稜は、今回初めて歩きましたが、高尾山のすぐ近くとは思えないほど、静かな山歩きを楽しめました。平日だったこともありますが、たまにハイカーや地元の方とすれ違うくらい。人は少ないですが、全く誰もいなくて不安になるほどではありません。
ただ、それなりにアップダウンはあります。特に、高尾山口駅~草戸山~榎窪山の東高尾山稜は、巻道がほとんどなく、アップダウンが続きます。南高尾山稜は巻道が多いですが、セブンサミッツのピークを踏もうとすると、ピークへの上り下りがあります。
高尾山や城山あたりまでだと物足りない、もう少し歩きたい! という方にはおすすめのコースです。17kmは長すぎるという方は、大垂水峠からバスで駅に戻ることもできます。バスは1日3本しかないので、バスの時間にあわせて計画する必要があります。
奥高尾縦走路とは異なり、途中にトイレや水場、お茶屋さんなどは一切ありません。トイレは高尾山口駅で済ませ、水も十分に持っていくことをおすすめします。上でも紹介しましたが、休憩できる場所は山ほどありますので、ゆっくり歩きながら、山ご飯を楽しむなんていうのも楽しそうですね。
今回の主な登山装備
- メリノウールの長袖アンダーシャツ(モンベル)
- 化繊の長袖シャツ(ワークマン)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- 登山靴(AKU)
- ザック(グレゴリー ZULU30)
- レインウェア上下 ※利用せず
- ソフトシェル(モンベル)
- 膝サポーター(ザムスト EK-3)
- 飲み物(ナルゲンボトル1L+ペットボトル500ml×1本)
- お昼ご飯(パン1個+おにぎり1個)、行動食
- ファーストエイドキット
- ヘッドライト
比較的暖かい日でしたし、標高の低いコースなので、メリノウールのアンダーと化繊の長袖シャツの2枚で十分でした。登山口までの移動と帰宅時には気温が下がって冷えたので、ソフトシェルを着ましたが、行動中・休憩中は着なくても問題ありませんでした。
以上、「【高尾】南高尾セブンサミッツを縦走してハートマークを描くロングコースに挑戦!」でした。東高尾山稜~南高尾山稜は、静かな山歩きを楽しめ、それでいて、それなりに長い距離を歩けるコースです。春や秋の気候の良いときにのんびり歩くのにおすすめです。
関連記事
12月末に奥高尾縦走路を歩いた時の記録です。高尾山の山頂を少し過ぎたもみじ台の巻道で、シモバシラの氷華が見ごろでした。
6月に、奥高尾縦走路を陣馬山→高尾山方向に歩いた時に記録です。
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