日本百名山の一座にして、関東最高峰の日光白根山に登ってきました。山頂からの360度の大展望はもちろんのこと、火山らしい変化に富んだ登山ルートや、五色沼・弥陀ヶ池などの神秘的な湖沼群も楽しむことができました。
関東最高峰、日光白根山に菅沼ルートで挑戦!
日光白根山は、男体山などからなる日光火山群の最も西側にある火山です。栃木県と群馬県の県境にありますが、山体の大部分は群馬県にあります。
標高は2,578メートルで、関東地方の最高峰です。北海道、東北地方にもこれ以上の高い山はないので、関東以北最高峰というのが正しいでしょう。
山頂からは、中禅寺湖と男体山という絵になる景色をはじめ、日光連山の山々など、まさに360度の大展望! そして、火山によってせき止められてできた弥陀ヶ池や五色沼といった神秘的な湖沼群も楽しめます。
今回の登山ルートは以下のとおりです。
群馬県側、金精峠の近くにある菅沼(すげぬま)登山口から、日光白根山の北側斜面の樹林帯を登り、弥陀ヶ池を経由して山頂を目指します。山頂からは南東側の急斜面を下って五色沼を経由して、弥陀ヶ池に戻るルートです。
最も一般的な日光白根山ロープウェイの山頂駅からのルートに比べると、標高差は200メートルほど大きく、コースタイムも長めですが、樹林帯から森林限界を超えて山頂へと至る登山を体験できます。
今回の主な行程は以下のとおりです。
- 09:00 菅沼登山口 出発
- 10:15 弥陀ヶ池
- 11:10 日光白根山山頂 到着
- 12:05 日光白根山山頂 出発
- 13:00 五色沼 到着
- 13:20 五色沼 出発
- 13:40 弥陀ヶ池 到着
- 14:10 弥陀ヶ池 出発
- 15:15 菅沼登山口 下山
距離9.6km、累積標高は980メートルの行程でした。
日光白根山 登山口への公共交通機関でのアクセス
今回も電車と路線バスという公共交通機関だけを利用した登山です。今回利用した菅沼登山口に加えて、日光白根山ロープウェイまでの公共交通機関でのアクセスを紹介します。
栃木県(日光)からアクセスする方法と、群馬県(沼田経由、丸沼高原)からアクセスする方法がありますので、それぞれ紹介します。今回は栃木県側の日光駅から路線バスを利用しました。
栃木県側(JR日光駅・東武日光駅)からのアクセス
菅沼登山口、日光白根山ロープウェイともに、以下のように路線バスの乗り継ぎとなります。(運賃は2022年現在)
- JR日光駅・東武日光駅 → 湯元温泉(東武バス 湯元温泉行き)
- JR日光・東武日光駅~湯元温泉 約80分 1,950円
- 湯元温泉 → 菅沼 → 日光白根山ロープウェイ(関越交通バス 日光白根山ロープウェイまたは鎌田行き)
- 湯元温泉~菅沼 約13分 710円
- 湯元温泉~日光白根山ロープウェイ 約37分 1,300円
東武の日光エリアの路線バス(時刻表・運賃等)については、東武バスのWebサイトをご確認ください。
関越交通の路線バス(時刻表・運賃等)については、関越交通のWebサイトをご確認ください。今回利用した湯元温泉~日光白根山ロープウェイ・鎌田間の路線バスは、6月~10月の季節運行ですので、ご注意ください。
日光駅から、いろは坂・中禅寺湖を経由して奥日光の湯元温泉までは、東武路線バスを利用します。湯元温泉で、関越交通のバスに乗り換えて、菅沼または日光白根山ロープウェイまで行きます。
乗り継ぎ時間も含めて、日光駅~菅沼間で約2時間、日光駅~日光白根山ロープウェイ間で約2時間半の所要時間となります。
東武バスの運賃は片道1,950円と高額です。東武鉄道で東武日光駅までアクセスする場合には、「デジタル中禅寺・奥日光フリーパス」が安くて便利です。
- デジタル中禅寺・奥日光フリーパス
- 東武鉄道各駅~下今市駅の往復
- 下今市駅~東武日光駅・新藤原駅 乗り放題
- 中禅寺湖・奥日光方面の東武バス乗り放題
- 有効期間: 4日間
- 価格: 大人 4,500円(浅草発)
詳しくは、「NIKKO MaaS Webサイト」をご覧ください。スマートフォンから購入できます。
群馬県側(上毛高原駅・沼田駅)からのアクセス
群馬県側からは、上越新幹線の上毛高原駅、または、上越線の沼田駅から、関越交通バスを乗り継いでアクセスすることになります。
- 上毛高原駅 → 沼田駅 → 鎌田(関越交通バス 鎌田行き・尾瀬戸倉行き等)
- 上毛高原~鎌田 約85分 2,000円
- 鎌田 → 日光白根山ロープウェイ → 菅沼(関越交通バス 湯元温泉行き)
- 鎌田~日光白根山ロープウェイ 約18分 880円
- 鎌田~菅沼 約45分 1,500円
時刻表、運賃等については、関越交通のWebサイトをご確認ください。
【菅沼登山口】日光の名所をバスで通過して菅沼登山口へ
日光駅前に前泊して、早朝の湯元温泉行きのバスに乗車。いろは坂や中禅寺湖を通過して、湯元温泉へ。湯元温泉からは日光白根山ロープウェイ行きのバスに乗り継いで、菅沼登山口に到着しました。
JR日光駅前から東武バスに乗車して湯元温泉へ
早朝のJR日光駅です。平日ということもあって、バスを待っていると、駅前に次々と車がやってきて、高校生や会社員が降りてきます。駅まで家族に送迎してもらっているようです。
JR日光駅を6時52分に出発する湯元温泉行きのバスに乗車します。JR日光駅から乗車したのは私を含めて3名、東武日光駅からは7名ほどが乗車し、10名ほどの乗客で湯元温泉を目指します。
日光の市街地を抜けて、いろは坂をぐねぐねと登っていくと、中禅寺湖の湖畔にある中禅寺温泉に到着。華厳の滝の最寄りバス停ですが、この時間では観光客の姿はなく、しーんとしています。
10分ほどの停車時間があったので、外に下りてみました。男体山がどーんと大迫力で見えています。
バスは、中禅寺湖の北岸を走っていきます。
戦場ヶ原も通っていきます。日光の名所を次々と通過していきます。乗っているだけで観光をした気分になれる贅沢なバス路線ですね。
JR日光駅から約80分で、湯元温泉に到着しました。ここで、関越交通バスに乗り継ぎます。
関越交通バスで金精トンネルを通って菅沼へ
湯元温泉のバスターミナルで待っていると、日光白根山ロープウェイ行きの関越交通バスがやってきました。東武バスから乗り継いだのは、私を含めて3名のみ。私以外のお二人は、ロープウェイを利用して日光白根山に登るとのこと。
湯元温泉から金精峠を超えて(トンネルで抜けて)、日光白根山の噴火でせき止められてできた菅沼の近くにある菅沼バス停で下車しました。
菅沼バス停のそばには、食堂とお土産屋がありましたが、まだ営業開始前。アスファルトの駐車場はこれらのお店を利用する人のためのもので、登山者用の駐車場は登山口の近くにありました。ちなみに、有料です。
ここが登山者用の駐車場です。駐車場の脇で支度をして、午前9時過ぎに出発です!
ちなみに、トイレはお土産屋の横にありました。この時間ではお店は開いていませんが、飲み物の自販機がありました。
【菅沼~弥陀ヶ池】ひんやりとした樹林帯を登って弥陀ヶ池へ
菅沼の登山口からしばらくは樹林帯の道を登っていきます。北側斜面の登山道なので、ひんやりとしています。1時間ほど登ると、視界が開けて、弥陀ヶ池に到着です。
シラカバとダケカンバの明るい森を歩く
菅沼の登山口から徒歩で5分くらいのところまでは、砂利の林道が通じています。この先にも有料駐車場があって、車で入れるようです。
白根山登山道の案内の看板があるところまできたら、ここを右へ入ると登山道です。弥陀ヶ池までは2.7kmとありますね。
登山道に入ると、シラカバやダケカンバの明るい森が続きます。登山道の幅は広く、傾斜も緩やかで歩きやすい、気持ちの良い道です。
明るい森ではありますが、北側斜面にあるせいか、苔むした岩が多くあります。なかなか雰囲気の良い登山道です。
菅沼ルートで登る人は少ないのか、登山道はとても静かです。
苔むした静かな登山道をひたすら登る
登山道の幅が狭くなり、傾斜がだんだん急になってくると、本格的な登りに入ります。空気はひんやりとしていて、苔むした岩が登山道にたくさんあります。
ずっと樹林帯が続きます。視界が開けるようなところもほとんどなく、ひたすら森の中を登っていく感じです。ひんやりとした空気のおかげで、それほど汗をかかずに登れるのがありがたいです。
「弥陀ヶ池 1.9km」の道標のあるあたりから、急な登りが増えてきました。写真のように、大きな岩を乗り越えていくようなところもでてきます。
階段のような短いハシゴもありましたが、ここだけでした。登山道には階段などは少ないですが、全体的に整備されていて、危険なところはありません。
傾斜が緩やかになり弥陀ヶ池へ
「弥陀ヶ池 0.9km」の道標まで登ると、傾斜が緩やかになり歩きやすくなります。
標高は2100メートルを超えて、気がつくと周囲の木々はシラビソやコメツガなどの針葉樹林に変わっていました。
お花の時期は終わってしまいましたが、あちこちにキノコが生えていました。
次第に木々が疎になって明るくなってきました。すると……
視界が一気に開けて、目の前に弥陀ヶ池が! その向こうには、これから登る日光白根山もよく見えています。あまりに突然のことだったので、びっくりしました。
弥陀ヶ池で小休止
菅沼から登ってくると弥陀ヶ池の北岸に出ます。池の西岸にある木道を渡って、南岸へと移動します。
弥陀ヶ池の南岸からの眺め。こじんまりとした池です。左側にあるのが、先ほど渡ってきた木道です。
登山口の近くにある菅沼や、下山するときに通る予定の五色沼は、日光白根山の噴火によってせき止められてできたようですが、弥陀ヶ池も同じなのでしょうね。
弥陀ヶ池の南岸は小さな広場になっていて、木のベンチがいくつかありましたので、ここで少し休憩していきます。ひんやりとした樹林帯を通ってきたので、日差しが暖かいです。
【弥陀ヶ池~日光白根山】急登も絶景を眺めながらの登山で山頂へ
弥陀ヶ池から先は、ザレた道や大きな岩がゴロゴロとした急登を登っていきます。キツい登りになりますが、森林限界を超えて、絶景を眺めながら山頂まで登ることができます。
森林限界を超えて日光白根山の北面へ
弥陀ヶ池から「奥白根山」とある方へ登っていきます。「奥白根山」というのは、日光白根山のことです。弥陀ヶ池あたりで森林限界のようで、ここから先は眺望が期待できそうです。
弥陀ヶ池から少し西側に向けて登っていきます。先ほどまでの樹林帯の道とは異なり、大小の石がゴロゴロとしている道を登っていきます。
少し登ると分岐に着きます。ロープウェイの山頂駅からのルートとの合流点のようです。ここから進路を再び北に変えて、日光白根山の北面を本格的に登っていくことになります。
分岐から少し登って振り返ると、弥陀ヶ池の西側にある座禅山が目の前に見えました。先ほどの分岐から座禅山に登れるようですね。
傾斜はだんだんと急になっていきます。危険なところや難しいところはないのですが、急斜面でザレているところもあるので滑りやすいです。トレッキングポールがあったほうがよかったかもしれません。
だいぶ山頂が近づいてきましたが、この急登は山頂直下まで続きそうです。
絶景を眺めながら日光白根山の山頂へ
標高が上がるにつれて、登山道を覆う石が大きくなっていきます。浮石に足をとられないように登っていきます。
今にも落ちそうな不安定そうな巨岩! 大きな地震がきたら転がっていってしまいそうです……。
急登続きでキツいのですが、休憩がてら立ち止まって振り返るとこの絶景! 手前の弥陀ヶ池、その向こうに登山口の近くにある菅沼が見えます。山腹の木々は少し紅葉が始まっているようで、色づき始めていますね。
左奥の山頂が二つある双耳峰の山は、燧ヶ岳です。尾瀬は、日光白根山ロープウェイがある丸沼高原からすぐですね。
山頂直下が一番の急登です。手を使うほどのところはほとんどないですが、この急登はなかなか堪えます。
北面の急登を登りきると、そこが山頂! …ではないようですが、これまで一切見えなかった南側も含めて、視界が一気に広がります。
少し下って、もう一度登り返すと、そこが山頂の手前。山頂はとても狭い岩の上なので、先に登頂した方々の記念撮影が終わるのを待って、山頂に登りました。
とても狭いので、ささっと写真を撮って、すぐに後から登ってくる人に場所を譲ります。ですが、山頂の周りは比較的広く、休憩できる場所はたくさんあります。山頂から見える景色と大差はないので、ゆっくりと景色を眺めるのは、山頂の周りでも十分です。
日光白根山山頂で絶景を眺めながらのお昼休憩
山頂から広いところへ降りて、ザックを下ろして絶景を堪能します。まずは、この景色! 日光の山からの眺望といえば、男体山と中禅寺湖ですね。
中禅寺湖の奥に雲がかかっている方向が日光の市街地です。下山したあと、バスで日光駅に戻ると、中禅寺湖のあたりまでは晴れていましたが、いろは坂を下った日光の市街地はどんよりとした曇り空でした。
南西側には遠く八ヶ岳の山並みまで見えました。
五色沼の向こうには、日光連山の山々。男体山をはじめ、太郎山や女峰山が見えています。日光火山群の山々です。
エメラルドグリーンが美しい五色沼。このあと、下山のときに五色沼を通っていきますので、楽しみです。
よく見ると、雲の上にぽっかりと浮かぶように頭を出す富士山まで見えていました。
こんな絶景を眺めながら、お昼ご飯にコンビニで買っておいたパンを食べました。周りでも、たくさんの人が思い思いに絶景を堪能しながら過ごしています。
山頂の様子です。日光白根山の山頂は溶岩ドームでできているため、大きな岩でゴツゴツとしています。平日だというのに、山頂付近は大賑わい!
それにしても、良いお天気で、山頂で絶景を満喫することができました。気がつくと1時間以上も山頂でのんびり過ごしていました。
【五色沼~下山】エメラルドグリーンの五色沼を眺めて下山
下山は、日光白根山の急な南東斜面を下って五色沼を通るルートを選択。エメラルドグリーンの五色沼は神秘的な雰囲気で、人も少なく静かに過ごせました。その後、弥陀ヶ池を経由して菅池に下山しました。
奥白根神社から山頂の平坦地へ
たっぷりと休憩し、山頂からの絶景を満喫したので、そろそろ下山しましょう。
山頂からいったん下り、少し登り返します。
登り返したところに、奥白根神社の小さなお社が建っています。お賽銭を入れて、無事に下山できるようにとお参りしました。
このあたりは平坦な地形が広がっています。弥陀ヶ池から登ってきた北側のゴツゴツとした斜面や、山頂の溶岩ドームの雰囲気とは対照的です。
平坦地から見上げた山頂付近の様子です。ゴツゴツとした大きな岩が特徴的です。
日光白根山は比較的新しい火山だそうなので、まだ浸食が十分に進んでいないのかもしれませんね。そのために、荒々しい部分と、おだやかな部分が同居しているのかな、という気がします。
この山頂の平坦地は、傾斜も緩く、快適に歩けます。
山頂の南東側の端までやってきました。ここは分岐になっていて、右へ行くとロープウェイへ、左へ行くと五色沼へと下ります。五色沼へ下るので左へ進みます。
南東斜面の下りに入るまでのこの道も、素晴らしいですね。正面に男体山と中禅寺湖を眺めながら歩けます。まさに絶景のトレイルです。
ザレた南東の急斜面を恐る恐る下る
五色沼に向かって、南東斜面を下っていきます。直接五色沼の湖畔に下るわけではなく、少し南側にある避難小屋の近くに下っていきます。
この南東斜面の道は、弥陀ヶ池から登ってきた北側斜面とは大きく異なり、細かい石や砂が多い、ザレた道になっています。
かなりの急斜面なので、斜めにジグザグに道が付けられていますが、それでも滑らないように、かなり気を使います。石が多いので、転んだら痛そうです……。
傾斜はどんどん急になり、足で踏ん張っていかないと滑りそうです。やっぱり、トレッキングポールを持ってくればよかったかもしれません。
時間にして20分ほどですが、かなり気を使いながら、ゆっくりと下ってきました。
ダケカンバの林があるところまで、何とか転ばずに下ってきました。まだ緩い下りが続いていますが、ここまでくればとりあえずは一安心。
五色沼避難小屋を経由して五色沼へ
急坂を下り切ると、谷間の平坦地に出ました。ここから北へ向けて進み、五色沼を目指します。こちら側のルートを歩く人は多くないのか、山頂の賑わいが嘘のように静まり返っています。
もう9月下旬で、お花もほとんど終わってしまっていましたが、わずかにハクサンフウロが残っていました。
平坦な道に出てからすぐに、赤い屋根が特徴的な五色沼避難小屋に到着しました。避難小屋の向こう側から右側へと分岐する道があり、そこを登っていくと、日光白根山の外輪山の一つの前白根山に登れるようです。が、今回はパスして五色沼を目指します。
避難小屋から五色沼へは、樹林帯の道を少し下ります。
五色沼のほとりで静かに休憩
樹林帯から抜けると、視界が開けて、五色沼のほとりに出ます。五色沼の南岸で、かなり広々としています。人が少なくて、休憩にはよさそうな場所です。
山頂から見下ろした五色沼はエメラルドグリーンかブルーに近い色でしたが、近くから眺めるとこんな色をしています。水がきれいな透明なので、水深が浅いところは底にたまっている土や砂利の色、水深が深くなるに連れてブルーに変わっていきます。
五色沼から見上げる日光白根山。山頂付近のゴツゴツとした形が目立ちます。
山頂は大勢の人で賑わっていましたが、五色沼は人が少なくてとても静かです。多くの登山者はロープウェイからのルートでやってくるのですが、五色沼を経由すると遠回りになってしまうからだと思います。
静かな五色沼のほとりで、しばし休憩しました。
五色沼から弥陀ヶ池への道は、五色沼の西岸から続いています。西岸に周ってみると、山頂から眺めたのと同じエメラルドグリーンの湖面でした。水深や、光の向きや加減で色が変わるようです。
五色沼近くの案内板に、高山植物「シラネアオイ」の説明がありました。シラネアオイの「シラネ」は、ここ日光白根山の「白根」だったのですね。シカによる食害で、日光白根山のシラネアオイは、かなり数が減ってしまったようです。
弥陀ヶ池を経由して菅沼へ下山
五色沼の西岸から弥陀ヶ池へ向かいます。右の登山道は、五色沼の北西にある五色山へ続いているようです。
五色沼と弥陀ヶ池は同じような高さにあるのかと思っていたら、弥陀ヶ池の方が標高で90メートルほど高いようです。そのため、五色沼から弥陀ヶ池への道は、かなりの急な登り返しになります。
急な樹林帯の登りを終えると、開けたところに出ました。ほぼ平坦な道になります。
弥陀ヶ池まで戻ってきました。このあと、菅沼に下る予定ですが、湯元温泉行きのバスまでかなり時間があるので、弥陀ヶ池のベンチでゆっくり休んでいきます。
日光白根山と飛行機雲。青い空に、飛行機雲が映えます。この日は、登り始めから下山まで、ずっと晴れ。お天気に恵まれて、良い山行になりました。
30分ほど休憩したあと、日光白根山と弥陀ヶ池に別れを告げて下山します。
弥陀ヶ池からちょうど1時間で、菅沼の登山口まで下ってきました。
バスと電車を乗り継いで帰宅
朝は開店前だった「山小や」というお土産屋が開いていました。隣の食堂はもう閉店のようでした。
お土産屋に売っていたアイスクリームを購入して、外のテーブルで食べました。下山後の甘いものはおいしい!
食べている間にも閉店の準備が始まり、「山小や」は閉まってしまいました。15時半頃だったと思いますが、この時間になると観光客も来ないのでしょうね。
菅沼のバス停でバスを待ちます。この横には菅沼キャンプ場がありました。が、キャンプをするのにバスに乗ってくる人はいないので、バスを待っているのは私一人だけ。
無事にバスに乗り、湯元温泉で日光駅行きのバスに乗り継いで、東武日光駅前まで戻ってきました。途中、中禅寺温泉で大勢の観光客が乗ってきて、座席がほぼ埋まるくらいの混雑になりました。
電車の時間まで、駅前のお店で乾杯!
最終の浅草行き特急「スペーシアけごん」で帰宅しました。
山頂からの大展望と火山らしい湖沼群を楽しめる日光白根山
ということで、日光白根山に登ってきました。山頂からの大展望はもちろんのこと、樹林帯から岩場、ザレた急斜面、山頂付近の平坦地などの火山らしい変化に富んだ山歩きを楽しめました。また、弥陀ヶ池や五色沼といった堰止湖は神秘的で美しく、登山に変化を与えてくれました。
日光白根山は、関東の山でありながら、奥日光のさらに奥にあるため、公共交通機関では東京からの日帰りが難しい山。そのため、なかなか登りに行けなかったのですが、今回、日光駅前に前泊して登ることができました。
今回は、標高1,750メートルの菅沼登山口から登ったので、山頂までの標高差は約800メートル。前述のように変化に富んだルートですし、登りごたえもしっかりありつつ、日帰り登山としてはちょうどよい強度だったと思います。ロープウェイを使えば標高2,000メートルからスタートできるので、だいぶ楽になると思います。
日光の山には初めて登りましたが、日光のシンボル、男体山や中禅寺湖を俯瞰する眺望は素晴らしいですね。日光白根山以外にも、男体山や女峰山など、魅力的な山が多いので、またチャレンジしたいですね。
今回の主な登山装備
- ドライナミックメッシュ NSクルー(ミレー)
- 化繊の長袖Tシャツ(ワークマン)
- トレッキングパンツ(モンベル)
- 登山靴(AKU)
- ザック(グレゴリー ZULU30)
- レインウェア上下 ※利用せず
- ソフトシェル(モンベル)※利用せず
- 膝サポーター(ザムスト EK-3)
- 日焼け止め
- 飲み物(ナルゲンボトル1L+ペットボトル500ml×2本)
- お昼ご飯(パン2個)、行動食
- ファーストエイドキット
- ヘッドライト
9月下旬とはいえ、暑い日でしたので、行動中・休憩中ともに、ミレーのアミアミと化繊の長袖シャツの2枚で十分でした。持参したソフトシェルは使いませんでした。
今回、ソールが柔らかい軽い登山靴を履いていったのですが、山頂付近は岩や石がゴロゴロしているところが多かったので、足の裏が少し痛くなりました。それ以外は特に問題はありませんでしたが、できればソールがやや厚めの靴の方が歩きやすいと思います。
トレッキングポールを持って行かなかったのですが、必須とまではいかなくても、あったほうが良いと思いました。というのも、山頂近くはザレ場が多くて滑りやすいので、バランスをとるのに使えるからです。
以上、「【日光】関東最高峰、日光白根山に登り山頂からの絶景と神秘的な湖沼群を楽しむ山旅!」でした。火山らしい変化に富んだ山歩きと、山頂からの大展望を楽しめる、とても良い山でした。
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