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【立山黒部アルペンルート混雑攻略法】立山ケーブルカーと立山ロープウェイが混雑ポイント!

立山
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立山黒部アルペンルートは、富山側の立山駅と長野側の扇沢駅を、個性的な6つの乗り物で結ぶ観光ルートです。最高点の室堂駅は標高2,450メートル。登山者でないと到達できないような高所まで、乗り物を乗り継ぐだけで到達できるのです。この記事では、筆者がこれまでアルペンルートを旅した経験に基づいて、アルペンルートを効率よく移動するための混雑攻略法について解説します。

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立山黒部アルペンルートとは?

立山黒部アルペンルートは、富山県側の立山駅と長野県側の扇沢駅を結ぶ観光ルート です。立山連峰、黒部湖(黒部ダム)、後立山連峰を抜ける山岳ルートです。

富山側から長野側へ、以下の順で6つの乗り物を乗り継いでいきます。

  • 立山ケーブルカー(立山~美女平)
  • 立山高原バス(美女平~弥陀ヶ原~室堂)
  • 立山トンネルトロリーバス(室堂~大観峰)
  • 立山ロープウェイ(大観峰~黒部平)
  • 黒部ケーブルカー(黒部平~黒部湖)
  • 関電トンネル電気バス(黒部ダム~扇沢)

標高2,450メートルの室堂平や、湿原が広がる弥陀ヶ原の散策を楽しんだり、大迫力の黒部ダムの放水に圧倒されたりと、見どころ満載です。それに、乗り物好きなら、ここでしか乗車できないトンネルトロリーバスに乗車することもできます。

詳しくは、立山黒部アルペンルートのオフィシャルサイトをご覧ください。

立山黒部アルペンルート公式サイト
富山と長野を結ぶ標高3,000m級の北アルプスを貫く世界有数の雲上山岳観光ルート。立山黒部アルペンルートは様々な乗り物を乗り継ぎながら、気軽に大自然が生み出す絶景を楽しめます。
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アルペンルートを楽しむには待ち時間の最小化が重要

高山帯に位置する室堂平

高山帯に位置する室堂平

アルペンルートにはマイカーを乗り入れることができないため、移動手段は公共交通機関に限られます。混雑する時期には、30分~1時間、またはそれ以上の待ち時間が発生することがあるようです。この待ち時間をいかに少なくするかが、アルペンルート攻略の最も重要なポイントになります。

乗り物に乗車するために何十分も並ぶよりは、室堂平や弥陀ヶ原の観光や散策に時間を充てたいですよね。

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アルペンルートでボトルネックになる乗り物は決まっている?

観光や登山でアルペンルートを何度か乗り継ぎましたが、そのときに感じたのは、乗り物ごとに明らかにキャパシティに差があるということです。

具体的には、以下のとおりです。

  • 搬器や車両が一組しかないケーブルカー、ロープウェイはキャパシティが少ない
  • トロリーバスや電気バスは車両の台数が多いうえ、詰め込むこともできるためキャパシティが大きい

アルペンルートでは、通り抜けるか、どこかで折り返すか、そのどちらかしかないわけで、キャパシティの大きな乗り物から小さな乗り物に乗り継ぐ駅で混雑が発生します。

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アルペンルート 立山→扇沢方向の乗り継ぎポイント

これまで夏や秋の平日に立山黒部アルペンルートを、立山駅→室堂駅、室堂駅→扇沢駅の方向で旅をしました。それぞれの乗り物でキャパシティや、実際に旅行したときの混雑の様子などをお伝えしたいと思います。

立山ケーブルカー(立山 → 美女平)

立山~美女平を結ぶ「立山ケーブルカー」

立山~美女平を結ぶ「立山ケーブルカー」

立山側から入ると、まず立山ケーブルカーが混雑のポイントになります。キャパシティが少ないうえに、立山駅までは、富山地方鉄道以外に、マイカーで来ることもできます。

ただ、混雑している時間帯が決まっているようで、午前中、特に早い時間が混むことが多い ようです。日帰りの観光客や、登山目的の登山客は、できるだけ早い時間に入ろうとするのためでしょう。

一方、東京方面から北陸新幹線~富山地方鉄道と乗り継ぐと、最速で午前9時半過ぎに立山駅に到着します。午前10時前後に少し混雑のピークがあるのはこのためです。ただ、このピークはそれほど顕著ではなく、シーズン中でも平日であればそれほど待つことはありません。

シーズン中の土休日は混雑しますので、後述する「WEBきっぷ」を事前に購入しておくことをおすすめします。WEBきっぷでは、立山ケーブルカーの乗車時間を予約できます。30日前から予約できますので、希望の時間を予約できてしまえば、長時間待たされる心配はありません。

ということで、まとめると、

  • 午前中遅い時間~午後の立山ケーブルカーはそれほど混雑しない
  • 午前中の早い時間帯に立山ケーブルカーに乗る場合にはWeb予約をしておく

となります。

立山高原バス(美女平 → 室堂)

立山高原バスの素晴らしい車窓

立山高原バスの素晴らしい車窓

前述のように、立山ケーブルカーのキャパシティが少ないため、その立山ケーブルカーに乗車しないと到着できない美女平からの立山高原バスは、それほど待たずに乗れるでしょう。さらに、混雑していると、複数のバスを出してくれるようです。

立山高原バスの乗車待機列は、目的地によって分かれています。

  • 室堂へ直通する方
  • 弥陀ヶ原などで途中下車する方

なお、途中の弥陀ヶ原などで下車して散策する場合は、帰りに乗車するバス(室堂方面か美女平方面)を予約しておく必要があります。予約は、バス停の近くにあるバス待合室でできます。

立山トンネルトロリーバス(室堂 → 大観峰)

大観峰駅に到着した「立山トンネルトロリーバス」

大観峰駅に到着した「立山トンネルトロリーバス」

立山ターミナルから大観峰への立山トンネルトロリーバスは、午後(おおむね13時~15時台)に混雑する傾向が強いです。午前中~お昼過ぎに室堂平を散策し、午後の便で扇沢方面へ帰る観光客が利用するためです。

一方、午前中は比較的空いていて、ほとんど待たずに乗車できることが多いです。

室堂平を散策後、お昼前に乗車した時には、多少の混雑はありましたが、ほとんど待たずに乗車できました。また、登山後、午前8時台の便に乗車した時は、空席が目立つほどの状況でした。

立山ロープウェイ(大観峰 → 黒部平)

支柱が一つもないワンスパン方式の「立山ロープウェイ」

支柱が一つもないワンスパン方式の「立山ロープウェイ」

大観峰と黒部平を結ぶ立山ロープウェイは、アルペンルートの中でも一番の混雑ポイント です。特に、キャパシティの大きい立山トンネルトロリーバスから乗り継ぐ方向(室堂→扇沢の方向)は混雑しがちです。

夏の平日に乗車した時は、立山トンネルトロリーバスの待ち時間はほとんどなかったものの、立山ロープウェイの乗車は20分ほど待ちました。比較的空いている午前中の時間帯でもこの状況ですから、午後の混雑する時間帯では、もっと待ち時間が増えると思います。

混雑する時期には、室堂で立山トンネルトロリーバスに乗るときに、改札でロープウェイの整理券を渡されます。大観峰駅では、整理券の番号順にロープウェイの改札をする仕組みになっていました。大観峰駅は、駅の建物から外に出ることができないため、売店や展望台で時間をつぶすしかありません。ただ、大観峰の展望台からの景色は素晴らしいので、多少の待ち時間であれば退屈はしないでしょう。

大観峰展望台から後立山連峰と黒部湖を望む

大観峰展望台から後立山連峰と黒部湖を望む

大観峰には観光スポットはないため、室堂から立山トンネルトロリーバスに乗ってきた客は、みなロープウェイに乗り継ぐはずです。なので、室堂を何時ごろに出発するかで、ロープウェイの待ち時間が決まってしまいます。今回は、室堂10:45発のバスでしたが、この時間は混雑もそれほどではなかったようです。室堂で散策した観光客が長野側へ抜けようとすると、立山トンネルトロリーバスが混雑する13時~15時台あたりが混みそうです。

黒部ケーブルカー(黒部平 → 黒部湖)

全線地下トンネルの「黒部ケーブルカー」

全線地下トンネルの「黒部ケーブルカー」

黒部平から黒部ダムへ向かう黒部ケーブルカーは、キャパシティは多くないですが、立山ロープウェイから乗り継ぐ方向であれば、それほど混雑はありません。立山ロープウェイがボトルネックとなるため、そのあとの黒部ケーブルカーに、一度に大勢の乗客が押し寄せるということがないためでしょう。

一方で、逆方向(黒部湖→黒部平)は、長野県側から乗り継ぐ際の最大のボトルネックポイントとなります。扇沢駅から乗車する関電トンネル電気バスは非常にキャパシティが大きい(通常バス6台での運行)ため、キャパシティがバス1台分程度しかない黒部ケーブルカーで混雑してしまいます。

関電トンネルトロリーバス(黒部ダム → 扇沢)

関電トンネル電気バス

関電トンネル電気バス

黒部ダムで観光したあと、夕方16時前の便に乗車したことがありますが、改札前の人の多さではここが一番でした。

黒部ダム駅は、アルペンルートを富山側から抜けてきた人たちだけでなく、長野側から黒部ダムを観光しに来て帰宅する人たちも合わさっているためだと思います。

ところが、バスが6台も用意されていたため、あっという間に乗り込むことができました。バスも観光タイプのものではなく、路線バスのようなタイプで、立席でも乗れるので、1台にかなりの人数が乗り込むことができます。ということで、ここはそれほど混雑ポイントではないと思われます。

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立山ケーブルカー・関電トンネル電気バスが予約できる「WEBきっぷ」

立山黒部アルペンルートを旅するのであれば、最初の乗り物の時間を予約できる「WEBきっぷ」がおすすめです。

「WEBきっぷ」を購入するときに、以下の乗り物の予約ができます。

  • 立山駅発 → 立山ケーブルカーの立山駅発を予約できる
  • 扇沢駅発 → 関電トンネル電気バスの扇沢駅発を予約できる

「WEBきっぷ」で予約しておけば、アルペンルートに入る立山駅、扇沢駅で長時間待つ必要はなくなります。

立山駅、扇沢駅では、アルペンルートのチケットを購入する乗客で混雑するため、乗車する前にチケットを購入するのにも時間がかかります。その点、「WEBきっぷ」は、ネットで購入・決済後に送られてくるQRコードを、立山駅・扇沢駅にある専用の機械に読み込ませるだけで、すぐにチケットを受け取ることができます。

「WEBきっぷ」については、立山黒部アルペンルートのWebサイトをご覧ください。

WEBきっぷ|立山黒部アルペンルート
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立山黒部アルペンルート 混雑攻略法まとめ

まとめると、以下のようになります。

  • 立山→室堂→扇沢方面の乗り継ぎでの混雑ポイントは、立山ケーブルカー(立山駅)と大観峰(立山ロープウェイ)
  • 扇沢→室堂→立山方面の乗り継ぎでの混雑ポイントは、黒部ケーブルカー(黒部湖駅)
  • 立山ケーブルカー(立山駅発)、関電トンネル電気バス(扇沢駅発)の予約ができる「WEBきっぷ」購入がおすすめ
  • 旅程が許すのであれば、日帰りでアルペンルートを通り抜ける観光客が多い時間帯を外して予定を組む

こんなところでしょうか? あまりTipsという感じのものでもないですが、何も準備せずに突入するのと比べると、心構えができるだけでも、多少はマシになるのではないかと思います。


以上、「立山黒部アルペンルート混雑攻略法、立山ケーブルカーと立山ロープウェイが混雑ポイントです!」でした。観光シーズンには混雑するアルペンルートですが、混雑するポイントは決まっています。そこをスムーズに抜けられるように、旅行の計画を立ててみましょう!

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