登山2年目の2021年は、南八ヶ岳の縦走や、北アルプスデビュー、雲取山登頂、丹沢主脈縦走など、充実の1年となりました。秋・冬の低山も天気に恵まれた山行が多く、山頂からの素晴らしい景色を何度も眺められました。そんな2021年の登山を振り返ってみます。
- 秀麗富岳十二景、高畑山・倉岳山から大迫力の富士山を眺める!(2月)
- 箱根の名峰、富士山ビューの山、金時山~明神ヶ岳を縦走!(2月)
- 凍った百尋ノ滝と渓谷美が最高の川苔山(2月)
- 鍋割山で鍋焼きうどんを食べて塔ノ岳へ!(4月)
- 標高差1200メートル! 山頂からの景色が素晴らしい鷹ノ巣山へ!(4月)
- 大持山・小持山を経て、秩父のシンボル、武甲山へ(4月)
- 滝が点在する沢沿いのルートが楽しい滝子山へ(5月)
- 高水山・岩茸石山~棒ノ折山の縦走に挑戦! ゴルジュ帯の下りはスリルの連続!(5月)
- わずかに残った雪渓を登り快晴の谷川岳へ!(6月)
- 猛暑の大倉尾根を登って丹沢山へ! 夏山登山に向けてのトレーニング!(7月)
- 赤岳鉱泉でテント泊して硫黄岳~横岳~赤岳を縦走!(8月)
- 上高地 徳澤にテント泊して蝶ヶ岳から絶景を眺める!(9月)
- 尾瀬ヶ原の草紅葉を眺めて至仏山に登頂!(9月)
- 黄葉した浅間山を眺めながら外輪山を歩く山旅!(10月)
- 標高差1500メートル! 東京都最高峰の雲取山に挑戦!(10月)
- ひさびさの低山ハイキングは不動三滝を巡り関八州見晴台へ!(11月)
- 蛭ヶ岳山荘に泊って丹沢主稜を縦走! 夜景と日の出も堪能!(11月)
- 2021年の登り納めはひさびさの奥高尾縦走! シモバシラの氷華と富士山を眺める旅!(12月)
- 2021年は「天候に恵まれた1年」、テント泊、小屋泊も楽しめた年に!
秀麗富岳十二景、高畑山・倉岳山から大迫力の富士山を眺める!(2月)
2021年最初の登山は、2月上旬、秀麗富岳十二景の高畑山と倉岳山に登ってきました。中央本線の鳥沢駅から高畑山へ、その後、倉岳山まで縦走し、梁川駅へと下りてくる、駅to駅ハイキングコースです。
標高1,000メートルに満たない山ですが、山頂直下に急登があったりと、それなりに登りごたえもありました。そして、山頂からは素晴らしい富士山! 2020年の年末に登った扇山・百蔵山からの富士山も素晴らしかったですが、より富士山に近い側にあるせいか、富士山を大きく眺めることができました。
雪山はやらない(できない)のですが、それでも関東周辺には真冬でも登れる低山がたくさんあります。空気が澄んで、富士山をきれいに見られるこの時期には、秀麗富岳十二景の山々がおすすめです。
箱根の名峰、富士山ビューの山、金時山~明神ヶ岳を縦走!(2月)
2020年に続き、2月中旬の週末に、バスタ新宿から高速バスに乗って箱根方面へ。昨年は金時山に登ったあと足柄方面へ下山しましたが、今年は金時山から明神ヶ岳への縦走に挑戦! 昨年は、日没までに下山できるか不安だったので、諦めたコースです。
高速バスを金時神社入口バス停で下車、金時神社の横から金時山に登りました。山頂からの富士山の眺めは素晴らしいの一言! 金時山が人気なのも納得です。
金時山の山頂で名物のなめこ汁をいただいたあとは、いよいよ明神ヶ岳へ。笹に覆われた縦走路を歩いていきます。快適な尾根歩き、と思いきや、かなりアップダウンがあって、思ったよりも大変でした。
ようやくたどり着いた明神ヶ岳の山頂からは、再び素晴らしい富士山を眺めることができました。思ったほど寒くなかったので、お昼ご飯を食べながら、のんびり。
強羅へ下山し、路線バスで箱根湯本駅へ。駅前の温泉「かっぱ天国」で温まったあと、ロマンスカーで帰宅しました。
凍った百尋ノ滝と渓谷美が最高の川苔山(2月)
金時山~明神ヶ岳に登った翌週には、奥多摩の川苔山へ。「百尋ノ滝」という迫力のある滝が見られる山として有名です。奥多摩駅から路線バスで登山口へ。
しばらく林道を歩き、登山道に入ると渓谷に沿って歩いていきます。かなり寒い日でしたが、渓谷美は素晴らしかったです。
そして、渓谷の奥には、なんと半分凍った「百尋ノ滝」が! 真冬になると凍ると聞いていましたが、2月に入って比較的暖かい日が続いていたので、まさか凍っているとは思いませんでした。
落差40メートルの「百尋ノ滝」は、まさに大迫力! この滝だけを見に来るハイカーも多いそうですが、この迫力なら頷けます。
百尋ノ滝を堪能したあとは、本格的な登りへ。急登も随所にあるうえに、日陰になっているところは雪が凍っていて、チェーンスパイクを装着して登りました。無事に山頂に到着すると、なんと独り占め! 雲一つない快晴の空の下、奥多摩の山々や富士山を眺めながら、山頂でのランチを堪能しました。このあとは、鳩ノ巣駅へと下山しました。
川苔山というと「百尋ノ滝」があまりにも有名ですが、百尋ノ滝までの渓谷の中を歩くルートや、山頂からの眺望もなかなか良かったです。
鍋割山で鍋焼きうどんを食べて塔ノ岳へ!(4月)
例年どおり(?)、スギ花粉の飛ぶ3月は登山はおやすみ。スギ花粉明け?の4月上旬、丹沢の鍋割山~塔ノ岳に登りました。
大倉バス停から鍋割山へ。途中、林道歩きがひたすら長いです。鍋割山名物のペットボトルの歩荷にも挑戦。2リットルのペットボトルをザックに入れて山頂へ。山頂では名物の鍋割うどんをいただきました。4月とはいえ、山頂は寒いこの時期、アツアツの鍋焼きうどんはたまりません。
鍋焼きうどんを食べたあとは、塔ノ岳へ。鍋割山~塔ノ岳の稜線は、距離は長くはないですが、南側には相模湾、北側には丹沢の山々を望みながら歩けるので、とても気持ちがよかったです。
塔ノ岳山頂は、例によって大混雑。山頂が広いので休む場所がないことはありませんが、さすがに丹沢で人気No.1の山。残念ながら富士山は雲の中でしたが、それでも日差しが暖かくて気持ちの良い山頂でのんびり休憩したあと、大倉尾根を下りました。
標高差1200メートル! 山頂からの景色が素晴らしい鷹ノ巣山へ!(4月)
4月中旬、奥多摩の鷹ノ巣山に挑戦しました。今年は奥多摩最高峰の雲取山にも登りたいですし、北アルプスの山にも挑戦したい! その前段として、標高差1200メートルの鷹ノ巣山にチャレンジしよう、ということです。
奥多摩湖バス停から水根沢林道を登るルートを選択。最初は沢沿いの道が続きますが、沢から離れると急登へ。ジグザグに斜面を登っていくと、周囲が開けて石尾根に出ます。
石尾根まで登れば、鷹ノ巣山まではあと一息! なんですが、山頂直下の急登がしんどい! 何とか登りきると、絶景が待っていました。少し霞んでいましたが、奥多摩の山々や富士山まで一望できます。奥多摩の山の中でも眺望が優れた山の一つですね。
鷹ノ巣山の山頂で景色を堪能したあとは、石尾根を延々と下ります。途中、六ツ石山に立ち寄って小休止したあとも、どんどん石尾根を下って奥多摩駅へ。日帰りとしてはかなり長い18kmの山行となりました。
鷹ノ巣山は決して楽な山ではなかったですが、コースタイムよりもかなり早く登れたことで、少し自信がついた山行になりました。
大持山・小持山を経て、秩父のシンボル、武甲山へ(4月)
4月下旬、久々に秩父の山に登ろうと、大持山~小持山~武甲山の縦走登山を計画しました。西武鉄道の特急「ラビュー」で横瀬駅へ。横瀬駅前からタクシーで一の鳥居の登山口へ行きました。
一の鳥居の登山口の駐車場はすでに満車。ここから直接武甲山に登る人が多いようですが、今回は大持山~小持山を経由する縦走ルートを歩きます。
新緑がきれいな登山道を登り、麦坂峠へ。ここから大持山までは急登が断続的に続きます。
大持山から小持山までは尾根道を歩きます。登山道は狭いですが、変化に富んでいて楽しいルートです。小持山の狭い山頂で軽くお昼を済ませたあとは、いったん大きく下って、武甲山への登り返します。この登り返しが、なかなかキツイです。
武甲山の山頂は大勢の人で賑わっていました。山頂の展望台からは秩父の街を一望! 羊山公園の芝桜が見ごろで、山頂からもピンク色が目立ちました。
その後は、浦山口駅方面へと下山。登山口近くにある「土津園」でおいしいお蕎麦をいただいて帰宅しました。
滝が点在する沢沿いのルートが楽しい滝子山へ(5月)
ゴールデンウィークに、秀麗富岳十二景の一つ「滝子山」に登ってきました。富士山の眺めが素晴らしい山ですが、それだけではなく、途中に点在する小さな滝や、沢沿いのルートが気持ちの良い、歩いていて楽しい山でした。
笹子駅から登山口まで約1時間。登山口からは沢沿いの道が続きます。沢のあちこちに小さな滝が点在しています。沢沿いの緩やかな道を登っていきます。
途中で分岐があり、沢沿いの難路にチャレンジ! 岩場や、急斜面をトラバースするところがいくつかありますが、沢沿いに大きめの滝がいくつかあります。
沢を眺めながら登っていると、気がつくと山頂へ。標高差1000メートルと、決して楽ではないはずですが、急登がほとんどなく、山頂直下まで沢筋の道が続くので、沢の音を聞きながら歩いていたら山頂についていた、という感じです。
山頂からの富士山の眺めは、さすがに「秀麗富岳十二景」に選ばれているだけのことはあります。この富士山を正面に眺めながらのお昼ご飯は最高ですね。
このあとは、初狩駅方面へと下山しました。
「滝」はもちろんのこと、沢沿いの空気がひんやりと爽やかなルートを歩ける山でした。
高水山・岩茸石山~棒ノ折山の縦走に挑戦! ゴルジュ帯の下りはスリルの連続!(5月)
5月中旬の平日、奥多摩の高水山・岩茸石山から棒ノ折山への縦走にチャレンジしました。2020年にも歩いたルートですが、今回はその時とは逆ルートで歩きます。
青梅線の軍畑(いくさばた)駅からスタート。高水山を経由して、岩茸石山へ登ります。ここまでは、初心者向けのハイキングコース。新緑が美しく、登山を始めたばかりの方にもおすすめできるルートです。
高水三山の中でも眺望が優れている岩茸石山の山頂で小休止。これから向かう棒ノ折山も見えていました。
岩茸石山から棒ノ折山への縦走路は、危険なところこそないですが、小刻みなアップダウンがあります。名栗湖(飯能側)からのルートと合流する権次入峠までくれば、あとは山頂直下の急登を登りきるのみ! やや霞んではいたものの、前回登った時には見られなかった眺望を堪能できました。
山頂でお昼を食べたあとは、名栗湖へと下ります。白谷沢という、ちょっとした沢歩きができるルートを下ります。ゴルジュ帯の下りは、なかなかスリリング! 濡れた岩で足を滑らせないように気をつけながら、慎重に鎖場を下っていきます。
下山後は、バス停の近くにあるさわらびの湯へ。温泉で汗を流して帰宅しました。
新緑のハイキングコースから、アップダウンのある縦走路、そして、沢下りやゴルジュ帯の岩場・鎖場など、変化に富んだ楽しい山歩きでした。
わずかに残った雪渓を登り快晴の谷川岳へ!(6月)
6月上旬、梅雨入り前の晴天を狙って、谷川岳へと登ってきました。肩の小屋の直下には雪渓が残っていました。雲一つない快晴に恵まれ、山頂からは絶景を眺めることができ、大満足の山行となりました。
初めての谷川岳登山は、ロープウェイを利用して天神平から天神尾根をピストンするコースを選択。樹林帯を抜け、眺望が開けてくると、岩場や鎖場が出てくる急登となります。
肩の小屋の直下には、50メートルほどに渡って雪渓が残っていました。チェーンスパイクも持ってきましたが、雪が柔らかくてあまり効果がなさそうだったので、そのまま登りました。
肩の小屋から、谷川岳の最高峰「オキの耳」へ。新潟・群馬の山々を望む素晴らしい絶景を眺めることができました。特に、万太郎山~仙ノ倉山~平標山へと続く谷川連峰主脈の眺めは最高です。とても標高2000メートルに満たない山とは思えない景色に、しばらく見とれてしまいました。
もう一つの山頂「トマの耳」からの景色も素晴らしいものでした。
天神平から往復で6.9km、今年の山行の中では最も距離が短いルートでしたが、素晴らしい景色を眺めることができて大満足でした。
猛暑の大倉尾根を登って丹沢山へ! 夏山登山に向けてのトレーニング!(7月)
梅雨明け直後の7月下旬、夏山登山に向けてのトレーニングの意味合いも込めて、大倉バス停から塔ノ岳を経て、丹沢山をピストンしてきました。
梅雨明け直後ということで、最高気温は35℃を超える猛暑。大倉バス停から登り始めて30分で後悔しました(笑) 人間、こんなに汗が出るものなのかと思いつつも、何とか大倉尾根を登り切って塔ノ岳山頂へ。さすがに山頂は風がさわやかですが、直射日光は暑い!
暑さにやられつつも、計画よりも速いタイムで塔ノ岳に到着したので、予定通り、丹沢山へ。塔ノ岳から先は初めて歩くルートでしたが、丹沢の山々を見渡すことができるルートは素晴らしかったです。
丹沢山の山頂に何とか到着。小休止したあと、登て来た道を戻ります。2リットル持ってきた水もなくなり、塔ノ岳の尊仏山荘でポカリスエットを購入。結局、3リットルほど水を消費して、無事に下山できました。
もう猛暑の丹沢には登りたくない! と思いつつも、このコンディションの中、日帰りで丹沢山に登ることができたので、今年の目標にしていた八ヶ岳や北アルプスの夏山も、たぶん大丈夫だろう、と思った登山でした。
赤岳鉱泉でテント泊して硫黄岳~横岳~赤岳を縦走!(8月)
8月は天気に恵まれず、予定していた白馬岳の登山をキャンセル。ようやく天候が安定してきた8月下旬、八ヶ岳の赤岳鉱泉にテント泊して、2泊3日で硫黄岳~横岳~赤岳を縦走してきました。
テント泊装備を背負って、美濃戸口から赤岳鉱泉までの3時間の登り。テント泊装備で長時間歩くのは初めてなので、この日は赤岳鉱泉まで。余裕を持った行程にしました。
ほぼコースタイムどおりに赤岳鉱泉に到着。テントを設営して、温泉に入り、ビールを飲みながらくつろぎました。赤岳鉱泉名物のステーキの夕食も食べることができて、登山をする前に、キャンプで大満足。
翌日は、早起きして、まず硫黄岳へ。樹林帯から稜線に出ると、素晴らしい景色に感動! 北八ヶ岳はもちろんのこと、南八ヶ岳のこれから歩く稜線もくっきり!
硫黄岳の爆裂火口を見たあと、硫黄岳山荘で休憩して、いよいよ、鎖場・岩場が続く横岳へ。こんなに鎖場が続くルートは初めてでしたが、緊張する場面はあったものの、一つ一つクリアしていきました。
横岳の山頂からの景色も抜群! 横岳はピークがたくさん続きますが、それぞれのピークで景色を見るために休憩しながら歩いていきます。
赤岳天望荘のベンチで軽く行動食を食べ、いよいよ、八ヶ岳の主峰、赤岳へ。山頂直下のかなりの急登を何とか登り切り、赤岳に登頂! ここでも絶景に目を奪われ、1時間も眺めていたのでした。
その後、赤岳山頂直下の鎖場が連続する難所を下り、文三郎尾根から行者小屋を経由して、赤岳鉱泉に戻りました。
今年の目標の一つにしていた南八ヶ岳の縦走、良い天気に恵まれて、本当に楽しむことができました。2泊3日の余裕を持った行程にしたことで、登山だけでなく、赤岳鉱泉でのテント泊も楽しむことができ、大満足の山行となりました。
上高地 徳澤にテント泊して蝶ヶ岳から絶景を眺める!(9月)
8月下旬の八ヶ岳のテント泊に続いて、9月中旬に、上高地の徳澤にテント泊して、蝶ヶ岳に登ってきました。初の北アルプスの登山でしたが、蝶ヶ岳山頂からの槍・穂高の雄姿を眺めることができました。
初日は、電車とバスを乗り継いで上高地へ。徳澤までテント泊装備を背負って歩きましたが、ずっと平坦な道のりなので、難なく徳澤に到着。広々としたキャンプ場にテントを設営して、この日はのんびり。目の前に険しい穂高連峰の山々を眺めながらコーヒーを飲んでゆっくり過ごしました。
翌日は、徳澤にテントを設営したまま、日帰りで蝶ヶ岳へ。朝、明るくなってから出発。徳澤から蝶ヶ岳への登山道は、途中の眺望がほとんどなく、ひたすら長い樹林帯が続きます。ただ、長い分だけ、急登や難所がなく、登りやすいルートでした。
約3時間半かけて、蝶ヶ岳に登頂! 蝶ヶ岳からの眺望は、まさに360度絶景! 特に、梓川を挟んで対岸に聳える槍ヶ岳~穂高連峰と続く北アルプスを代表する山々が間近に見えて大迫力! 蝶ヶ岳山頂下の斜面で、しばらくこの絶景を目に焼き付けていました。
このあとは横尾経由で下山するだけなのですが、せっかくなので、もう一つの蝶ヶ岳のピーク「蝶槍」へ。蝶ヶ岳山頂から常念岳方面へ1時間ほどですが、稜線歩きを楽しめました。槍ヶ岳を間近に眺めながら、なだらかな稜線を歩く最高の時間です。
蝶槍の山頂でもしばし休憩。目の前には本物の?槍ヶ岳を望めます。上高地に到着してから、ずっと曇りがちだった空も、この日だけは青空が広がってくれました。
その後は、横尾へ下山。徳澤からのルートとは異なり、かなりの急坂が続きます。距離は短いですが、ここを登るのはしんどそう。横尾に下山後は、徳澤まで戻り、もう1泊。翌日、テントを撤収して帰宅しました。
今年のもう一つの目標だった北アルプスデビューも、無事に果たすことができたのでした。
尾瀬ヶ原の草紅葉を眺めて至仏山に登頂!(9月)
9月中旬、1泊2日で尾瀬ヶ原散策と至仏山登山に行ってきました。草紅葉にはまだ早いかと思いましたが、色づき始めた尾瀬ヶ原を楽しむことができました。
電車とバスを乗り継いで、群馬県側の登山口となる鳩待峠に到着。初日は、鳩待峠から山ノ鼻を経て、尾瀬ヶ原を散策します。
尾瀬ヶ原は草紅葉が始まっていて、赤く色づき始めていました。草紅葉の最盛期はもう少し先ですが、全く期待していなかっただけに、うれしい誤算でした。
尾瀬ヶ原をゆっくり散策し、見晴にある尾瀬小屋へ。ここで1泊しました。早い時間に到着したので、荷物を部屋に置いたあとは、尾瀬小屋の前にあるテラスで生ビール! 最高の時間です。
翌日は、早朝に尾瀬小屋を出発。山ノ鼻まで爽やかな早朝の尾瀬散策を楽しみます。そして、山ノ鼻からは、直登ルートで至仏山へ。
山ノ鼻から至仏山に登るルートは、大きな岩がゴロゴロした急登が続きます。さらに、至仏山特有の蛇紋岩のせいで、足場がツルツル。かなり気を使いながら登ったので、ヘトヘトになりました。今年の登山で一番疲れたかもしれません。それでも、山頂から尾瀬ヶ原と、その向こうにある燧ヶ岳の景色を見られれば、登ったかいがあるというもの。
至仏山からは、小至仏山を経由して、鳩待峠に下山します。小至仏山までの稜線も、岩がゴロゴロしているところが多いですが、尾瀬ヶ原や新潟・群馬の山々を眺めながらの稜線歩きは最高でした。鳩待峠に下山後は、再び、バスと電車を乗り継いで帰宅したのでした。
草紅葉のピークになると混雑するかと思って、少し早めの時期に計画した尾瀬ヶ原散策と至仏山の登山ですが、今回も天気に恵まれて最高の山旅になりました。
黄葉した浅間山を眺めながら外輪山を歩く山旅!(10月)
10月中旬、浅間山に日帰りで行ってきました。浅間山そのものは火山のために登れません。最も浅間山に近いのは前掛山ですが、公共交通機関利用だと、バスの時間が厳しそうなので断念。今回は、高峰高原から外輪山へ登り、Jバンドから湯ノ平を経て、浅間山荘へ下山するルートにしました。
佐久平駅から路線バスで高峰高原ホテル前に到着すると、目の前には見事な雲海! まだ登り始めてもいませんが、いきなり絶景を見ることができました。
高峰高原ホテル前の登山口から、外輪山の「トーミの頭」へ。ここからの浅間山の景色は本当に素晴らしく、黄色く色づいたカラマツの黄葉が見事でした。
その後、外輪山を歩きます。黒斑山を経て、蛇骨岳へ。蛇骨岳の山頂は、休憩する場所がありそうだったので、ここでお昼にしました。目の前に黄葉した浅間山を眺めながらのランチは最高のひと時です。
その後、外輪山の端っこ、鋸岳まで歩き、目の前いっぱいに広がる浅間山を眺めたあと、Jバンドを下って、浅間山と外輪山の間にある湯ノ平へ。まさに黄葉したカラマツ林の中を歩くルートです。ここから見上げる浅間山も大迫力! 景色を眺めたり、写真を撮ったりしていると、なかなか足が進みません。
そんな黄葉の浅間山を堪能できた日帰り登山となりました。次回は、前泊して、前掛山にもチャレンジしてみたいですね。
標高差1500メートル! 東京都最高峰の雲取山に挑戦!(10月)
10月下旬、雲取山荘に1泊する行程で、雲取山に挑戦しました。鴨沢~雲取山~三峯神社のルートですが、奥多摩湖の湖畔にある鴨沢の登山口と雲取山山頂の標高差は1,500メートル! これまでの登山で最高となる標高差を登らなくてはなりません。
鴨沢の登山口からスタートします。序盤はゆるやかな樹林帯の登りが延々と続きます。眺望はないですが、急登や難所もないので、ペースさえ乱さなければ、それほどツラくはありません。
七ツ石小屋の前のベンチでランチ休憩。ここは眺望が素晴らしく、富士山もくっきり見えました。七ツ石小屋から石尾根に出て、七ツ石山へ。七ツ石山からの景色も素晴らしかったです。
七ツ石山からは、いったん下って、石尾根を歩きます。石尾根のこのあたりの登山道は、アップダウンもそれほどなく、防火帯が設けられていて広々しているので、気持ちよく歩けますね。有名な「ダンシングツリー」も見られました。
ヨモギノ頭、小雲取山と小ピークを経て、14時前に雲取山山頂に到着! ここまで歩いてきた石尾根の向こうには東京の街並みが広がります。
意外と風がなくて暖かかったので、1時間近く山頂で景色を眺めていました。その後、三峯神社のほうへ20分ほど下ったところにある雲取山荘へ。夜は、天の川まで見える満点の星空と、東京の夜景を楽しみました。
翌日は、朝食後に雲取山荘の前から日の出を眺めました。朝方の気温は氷点下で寒かったのですが、素晴らしい朝日を眺めることができました。
あとは下山するだけなのですが、早朝の雲取山山頂からの景色も眺めてみたくなり、再び雲取山へ。昨日は逆光になって見えにくかった富士山が、くっきり見えました。朝早い時間帯は、太陽の光が横からあたるので、山がきれいに見えますね。
山頂からの景色を満喫したあとは、三峯神社へ下山。下山といっても、雲取山荘から白岩山まではゆるやかな登り返しとなります。その後も、何度かアップダウンを繰り返して、12時過ぎに三峯神社に下山しました。
標高差1500メートルへの挑戦でしたが、急登やアップダウンが少なかったせいか、それほど苦労せずに登れたという印象です。
ひさびさの低山ハイキングは不動三滝を巡り関八州見晴台へ!(11月)
8月からテント泊や小屋泊の登山が続いたので、ひさびさに低山をのんびり歩いてみたくなり、西武線沿線のハイキングコースへ。西吾野駅から不動三滝を巡り、関八州見晴台へと登るコースです。
西武秩父線の西吾野駅から車道と林道を歩いて登山口へ。登山道に入ると、すぐに不動三滝巡りが始まります。大滝、不動滝、白滝という3つの滝がありますが、登山口から最も近い大滝が、もっとも落差が大きく、見ごたえがありました。不動滝は水がちょろちょろでちょっと残念。
里山の中を歩き、関八州見晴台へ。小さな広場になっています。車道から10分ほど登るだけで着くので、ハイカーだけでなく、ツーリングの途中に立ち寄る方も多いようで、賑わっていました。
関八州見晴台からは、関東平野を一望できます。高層ビルが林立する都心方面は、スカイツリーまでばっちり見えます。「関八州」が全部見えたかは怪しいですが(笑)、標高がそれほど高くないにもかかわらず、「関八州見晴台」の名に恥じない眺望でした。
関八州見晴台でお昼を食べ、高山不動尊へ。関東三大不動の一つに数えられる古刹だそうです。高山不動尊からは、八徳を経て、吾野駅へと下山しました。
今回は歩く距離が短く、まだ時間も早いので、電車に乗って武甲温泉へ。温泉とビールを楽しんでから、特急「ラビュー」で帰宅しました。
時間に追われず、危険箇所もほとんどないハイキングも、たまにはいいものです。里山歩きを存分に楽しむことができました。
蛭ヶ岳山荘に泊って丹沢主稜を縦走! 夜景と日の出も堪能!(11月)
11月下旬、一度やってみたいと思っていた丹沢縦走にチャレンジしました。大倉バス停から登り、塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸を縦走して、西丹沢ビジターセンターへと下山する「丹沢主稜縦走」です。
7月に丹沢山に日帰りで登っていることもあり、最初は順調に登り始めました。塔ノ岳山頂には、大倉バス停から3時間ちょっとで登頂。好天に恵まれ、塔ノ岳山頂からの景色も素晴らしかったです。大勢の登山者で賑わう塔ノ岳で早めのお昼を食べ、このあとの稜線歩きに備えます。
次の目的地、丹沢山には、塔ノ岳から1時間ほどで到着。多少のアップダウンはありますが、景色を見ながら歩いていたら、すぐに着いてしまった印象です。ただ、霜柱が溶けたのか、登山道はぬかるんでいるところが多かったです。
丹沢山から先は初めて歩くルートになります。アップダウンがかなり多くなり、足に堪えますが、この稜線は素晴らしいですね。丹沢山の向こうに、こんな稜線があったなんて、丹沢の奥深さを知ることができました。
そして、何とか15時前に無事に蛭ヶ岳に到着! 蛭ヶ岳山荘で宿泊の手続きをして、大広間のストーブで温まりながら、缶ビールで乾杯しました。
夕食前のお楽しみは、蛭ヶ岳山頂から、富士山へと沈んでいく夕陽を眺めること! この日は、富士山のすそ野のあたりに沈んでいきました。夕陽を受けて、赤く染まる丹沢の山々や、夕焼けの相模湾の景色も最高に素晴らしかったです。
「蛭カレー」の夕食を食べたあとは、関東平野の夜景鑑賞! 蛭ヶ岳山荘の東側からは関東平野が一望できますが、夜になると、ものすごい夜景が見られるのです。私の写真の腕ではその素晴らしさをお伝えできないのが残念ですが、目の前一面に広がる宝石箱のような夜景は必見です。
翌日は午前5時過ぎに起床。朝食後に防寒対策を万全にして、御来光を見に行きます。午前6時半頃、東京湾と房総半島の向こうから、太陽が顔を出しました。水平線には少し雲がかかっていましたが、素晴らしい御来光を堪能できました。
支度を済ませて、午前7時半頃に蛭ヶ岳山荘を出発。風が強くて寒いので、レインウェアまで着込んで歩き始めます。蛭ヶ岳山頂直下は鎖場や岩場が連続するこのコース随一の難所。慎重に下ります。その後は、何度もアップダウンを繰り返して、ようやく檜洞丸への最後の登りへ。檜洞丸の山頂に到着したころにはガスってしまって、残念ながら眺望はありませんでした。
檜洞丸の山頂はとても寒かったので、山頂直下にある青ヶ岳山荘で暖をとってから、西丹沢ビジターセンターへと下山しました。
1泊2日での丹沢主稜縦走。丹沢山から檜洞丸までは、アップダウンが多く、かなりハードでしたが、何とか歩き切ることができました。とても充実感の高い山行でした。
2021年の登り納めはひさびさの奥高尾縦走! シモバシラの氷華と富士山を眺める旅!(12月)
2021年最後の山行は、1年半ぶりの奥高尾へ。今年、一度も高尾山周辺の山に登っていないことに気づき、登り納めに歩こうと決めたのでした。
午前7時半、気温マイナス4℃と冷え込む高尾山口駅を出発。稲荷山コースから高尾山に登ります。午前8時半過ぎに高尾山の山頂に到着。寒波のせいで空気が澄んでいて、寒いですが、富士山をくっきり眺めることができました。
高尾山からは、いよいよ奥高尾縦走路へ。もみじ平の北側の巻道には、あちこちにシモバシラの氷の花が咲いています。「シモバシラ」という花(植物)の茎が枯れ、根だけが生きている状態で、根から吸い上げた水分が茎からしみだして凍ることでできる現象です。
このシモバシラの氷の花を見に来た方も多いようで、皆さん、盛んに写真を撮られていました。
一丁平、小仏城山を経由して、景信山へ。良い天気に恵まれて、どのピークからも富士山がバッチリ見えました。景信山の富士山を眺められるベンチでお昼にします。富士山を眺めながらのカップヌードルは最高です。
景信山は、2019年秋に登山を始めたときに、初めて登った想い出の山なのです。あのときも、同じ場所から富士山を眺めたのを思い出しました。
景信山から陣馬山までは5.7km。距離は長いのですが、高尾山~景信山よりもアップダウンが少なく、とても歩きやすい道が続きます。13時ちょっと前に陣馬山に到着。富士山を眺めながら、少し休憩しました。
下山は、栃谷尾根を下って、陣馬登山口のバス停へ。陣馬山山頂から30分ほど下ると栃谷の集落に出て、そこからは車道歩きに。山頂から1時間ほどでバス停に到着しましたが、次のバスまで30分もあるので、藤野駅まで歩いてしまいました。
今年最長の22kmに及ぶ山行でしたが、標高差が少ないので、楽に歩くことができました。朝はかなり冷え込みましたが、高尾山から陣馬山を歩いている間は快適な気温に。冬のキリっとした冷たい空気の中を歩くのも良いものです。
2021年は「天候に恵まれた1年」、テント泊、小屋泊も楽しめた年に!
ということで、2021年の山行を振り返ってみました。日帰り13回、テント泊2回、小屋泊3回、合計18回の山行でした。
エリアとしては、奥多摩が4回、丹沢が3回、秀麗富嶽十二景(大月周辺)が2回となりました。
今年は、目標にしていた南八ヶ岳の縦走と北アルプスデビューを果たすことができました。それに、小屋泊での雲取山登山と丹沢主脈縦走も実行でき、満足のいく年になりました。
テント泊は2回(いずれも2泊3日)実行でき、少しはテント泊のスキルも上がったかもしれません。ただ、相変わらずベースキャンプ型のテント泊で、テント泊装備を背負っての縦走は未経験。テント泊装備を背負っての山歩きの疲労度を考えると、縦走にチャレンジするには、もう少し装備を軽量化する必要がありそうです。
一方、今年、登ろうと思っていた白馬岳には残念ながら登れませんでした。軽アイゼンも購入して準備万端だったのですが、天候と休暇のタイミングがうまく合いませんでした。来年は、ぜひ白馬岳の大雪渓を登って、栂池までの縦走をしてみたいと考えています。
そして、今年の山行は、本当に天気に恵まれました。できるだけ晴れの日を狙って計画をしたのもありますが、これ以上の好天は望めないだろうという山行ばかりでした。小屋泊で登った雲取山や蛭ヶ岳では、夜景や星空、御来光を満喫することができました。そして、一度も雨に降られることはありませんでした。
以上、「【2021年登山まとめ】八ヶ岳縦走・北アルプスデビュー、天候にも恵まれて充実の一年でした!」でお届けしました。来年、2022年も、無理をせず、それでいて、少しでもステップアップできる年にしたいですね。今年も、「ひさのゆる登山日記」をご覧いただき、ありがとうございました。2022年も当ブログをよろしくお願いいたします。
コメント
ひささん、あけましておめでとうございます!
2021年のまとめを拝見して、改めてすごい晴天率だなーと感じました!
私も今年は2021年のひささんのように北アルプスや八ヶ岳デビューすべく、頑張りたいと思います。
今年の投稿も楽しみにしております。白馬岳の雪渓歩き実現するといいですね!
MMさん、あけましておめでとうございます。
コメントありがとうございます。
自分でも驚くほど天候に恵まれた1年でした。
秋冬はともかく、夏山でここまで晴れるとは思いませんでした。
昨年は、8月の天候不順で、白馬岳を断念しましたが、今年はぜひチャレンジしたいと思います。
MMさんも、ぜひ北アルプス、八ヶ岳デビュー頑張ってください。低山大好きな私でも、やはり素晴らしい景色だと感じましたので。
今年も、よろしくお願いいたします!